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2017/02/24

marodaruma

エアガンレビュー KRYTAC TRIDENT ALPHA CRB


2015年、鳴り物入りでアメリカからやってきた「KRYTAC」の電動ガンたち。
今回は、そんなKRYTACの電動ガン「TRIDENT ALPHA CRB」のレビューです。

KRYTACは、サブマシンガン「KRISS VECTOR(クリスベクター)」で有名なスイスKRISS社のエアソフトガンブランドです。
2014年にアメリカよりデビューし、実銃メーカー製のエアソフトガンということが受けたのか、北米での人気度は高いようです。
国内販売代理店は大手カスタムパーツメーカーのLayLaxで、AR15タイプのアサルトライフルが中心のラインナップ。
今年の3/31にはKRISS VECTORのリリースも予定されています。

ネットでの評判、エンドケイプさんのLVOA-C記事を見て、この黒船エアガンを私もずっと狙っていました。が、お財布事情やショップの在庫切れなどで足踏みする日々・・・
しかし、先日ついにTRIDENT ALPHA CRBをゲットできました。開国じゃー。維新の光じゃー。

前置きはこれくらいにして、さっそくレビューしていきましょう

TRIDENTシリーズの中でも「ALPHA」が付くものは廉価版といったところで、ノーマルのTRIDENTシリーズより安い分、レイル部分など細かい仕様が違います。
外見のみの違いで性能には差が無いようなので、見た目の好みとお財布の都合(お財布の都合の方が強いですが)でALPHAを選びました

外観


グリップとストック、フラッシュハイダー以外はほぼフルメタル。レシーバーのマットな質感が良い・・・とにかく良い・・・




左側面にはクラーケンの紋章と「KRYTAC」のロゴ。





グリップやレシーバーの形状はノーマルのコルトM4タイプですが、トリガーガードや刻印、アンビセレクターなど違いがあり、さりげなく「ただのM4じゃないんだぜ」とアピールしています。いやあ、渋いですねえ。






細身で握りやすいハンドガードは、KRISS社のパーツブランドである「DEFIANCE」のロゴ入り。「AIRSOFT USE ONLY」の刻印が入っているため、実銃と全く同じ規格というわけではなさそうです。ノーマルのTRIDENTはKeymod(キーモッド)タイプのハンドガードですが、ALPHA CRBのハンドガードは長円形の穴が開いたオリジナルの形状をしています。
穴の形状は違いますがKeymodレイルに対応しており、付属のKeymodレイルを取り付け可能です。
ガスブロック、ガスチューブもしっかりと再現されていました。見えにくい所にも手を抜かない、これ大事です。





フロントサイト、リアサイトは脱着式で、これもDEFIANCEブランドのようです。
フラッシュハイダーは14mm逆ネジタイプの樹脂製でした。えっ、これだけ金属パーツを多用しているのに、ハイダーはプラスチック? と驚きましたが、海外ではエアソフトガンと実銃とを区別するために、ハイダーなど一部パーツを蛍光色のプラスチックにすることが義務付けられていることは珍しくないようです。TRIDENTもそういった規制に対応するためにハイダーをプラスチックにしているのでしょう。
イモネジで固定されてはいますが、プラスチックに直接ネジ穴を掘ってあるようで、ネジを回すたびに穴が削れて広がってしまいます。これはちょっといただけませんね・・・
他のパーツの外観や剛性が良いだけに少し残念ですが、先述の銃規制を考えると仕方ありませんね。
LayLaxから同じ形状の金属製ハイダーが発売されていますし、気になる人は別のものに交換してしまいましょう。




ストック内にバッテリーを収納し、コネクタはミニタイプです。
LayLaxのサイトの説明では複数のバッテリーに対応とありましたが、手持ちのバッテリーで試してみました

・東京マルイ ミニSバッテリー ×
・東京マルイ SOPMODバッテリー ×
・ET-1 レッドラインリポバッテリー ミニSタイプ ×
・OPTION NO.1 リポバッテリー セパレートタイプ 〇

ストック内の空間が狭いので、ミニSタイプ以上のものを入れるのは難しいようです。
ストックパイプ内は空洞なのでそこにAKタイプの細長いバッテリーを入れられなくはないでしょうが、バッテリー用のケーブルもパイプ内にあるため、ものによってはぎゅうぎゅう詰めになりそうです。
ではどのバッテリーなら確実に使えるのか調べたところ、LayLax公式のKRYTACブランドサイトに「PSEリポバッテリー7.4V ミニバッテリーS」「PSEリポバッテリー7.4V 次世代SOPMODタイプ」が収納確認済みとの説明がありました。これらのバッテリーを使うか、似たようなサイズのバッテリーにすることをお勧めします。




マガジンは300連のゼンマイマガジンが付属しています。このマガジン、装填するとがたつきがあって動くたびにカチャカチャ音を立てる点が気になりますが、脱落することはありませんし、弾上がりも優秀です。


性能

先日ゲームに投入した際の感想です。

適正ホップで30m無風ならならほぼ狙ったところに必中40mでもマンターゲットなら当たります。マルイ製ノーマル電動ガンくらいの精度はあるのではないでしょうか?
箱の中には弾速証明書が入っており、この個体の平均初速は94.2m/sとありました。フィールドで測ってもらった実測値は、およそ93m/sでした。

メーカー公称重量は2.38キロ。フルメタル電動ガンにしては軽いほうです。ほぼ同じ大きさのマルイHK416 DEVGRU(付属パーツとバッテリー込みで3.7キロ)と比べるとかなりの軽さですね。
さらにバレル長が10.5インチと短く、取り回しが非常に楽で動きやすい! 調子にのってガンガン前に出たら被弾数が増えました! ちくしょうめ!!!!
後述のトリガーレスポンスの良さも相まってCQBフィールドではかなり活躍してくれるはずです。

トリガースイッチにはFET(電界効果トランジスタ)と呼ばれる電子回路用部品が使われています。FETについては、以前次世代M4にDTM(デジタルトリガーマッチシステム)を組み込んだ記事でも少しご紹介しましたね。スイッチ端子の焼き付き防止の他、レスポンスも向上する優れものです。
※トリガーレスポンスについては、FETを組み込んだだけでは効果が薄いという指摘も一部であるようです。バッテリーやモーター、メカボックスの性能も大きく影響する部分なので、トリガーレスポンスを良くしたいという方は電動ガンそのものや電気回路の仕組みを把握し、調整することをお勧めします。

セミオートのキレが良く、かなり早い速度で連射できます。弾数制限のない室内フィールドで、多弾マガジンと合わせて運用しましたが、ノーマルの電動ガンやガスガンと比べてかなり大量に弾をばら撒けてしまうため「なんだかズルしてるみたいだなあ」と思うくらいの連射性能でした。
TRIDENTシリーズに限らず、最近の電動ガンはモーター・メカボ・バッテリーの性能向上、電子回路の搭載によって連射性能が高いものが増えてきました。しかし極端な連射はメカボやバッテリーへの負荷増大、(特にセミオート戦における)ゲームバランスの崩壊やオーバーキルによるプレイヤー同士のトラブルにもつながりかねません。
制圧射撃が必要なときとそうでないときを見極め、適切な目標に、適切な数だけ撃ち込む冷静さを身に着けたいものです。


まとめ

外観、性能ともに高いレベルでまとまっており、値段もお手頃なTRIDENT ALPHA CRB
M4万歳! ユージン・ストーナー万歳! すべての5.56ミリ小銃に幸あれ! なAR15信者である私にとっては最高のAR15タイプの電動ガンです。これからしばらくはKRYTACの電動ガンを買い集めることになりそう

KRYTAC電動ガン本体 TRIDENT ALPHA SDP(トライデント アルファ SDP)

marodaruma

学生時代、FPSゲームをきっかけにミリタリーに興味を持ち、サバイバルゲームの世界にはまりだす。
エアガンの内部・外装カスタム、装備品収集など順調にサバゲ道をエンジョイ中。
自作PC、電子工作・プログラミングにも若干の知識あり。

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