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2017/01/10

ヴィスコ

エアガンレビュー 海外製電動ガン「ARES Vz 58ロングバレル」

エアガンレビュー


今回紹介するのは海外製電動ガンのARES「Vz 58 ロングバージョン」です。あまりメディアへの露出も少なく、聞き馴染みのないモデルかもしれませんが、Cz75を生み出したチェスカー・ズブロヨフカが生み出した自動小銃をモデルアップした製品です。Vzといえば真っ先にスコーピオンが思い浮かびますが、あっちはサブマシンガン
形状はまんまAKコピーですが、実銃は独自設計となっており互換性はありません。これは電動ガンでも同じで、マガジンの共用などできないのです。AKとはまた違う味のあるVz 58を見ていきましょう。
なお今回紹介するのは内部調整を行い外装カスタムを施したものです。新品箱だしとは異なる点があることをご了承ください。

スペック(公称値)

全長:650mm/800mm(ストック伸ばした状態)
重量:3000g(空マガジン含む)
装弾数:160発
作動方式:電動ガン
発射機構:セミオート/フルオート
メーカー小売希望価格:¥46,570(税別)


外観レビュー


おそらくパッと見て、これがAKじゃないとわかる人がどれくらいいるでしょうか。
レシーバーなんて、まんまAKですよね。しかしAKがフラットな形状なのに対し、こちらは段々になっていて若干スリム。マットな質感が素晴らしい! あ、もちろんメタルですよ。ちなみにサイドマウントレールは別売り。




ハンドガードはポリマー製で、上下分割式。ストレートで握りやすく、細身な印象。フロントにタンジェント式リアサイトが備わっている他、バレルの根元にスリングスイベルが最初から付いています。バッテリーはここに収容するのですが、かなりスペースがタイト(詳細は後述)。刻印はバッチリですね。




トリガーは肉抜きがしてあり、片割れが手前にえぐれています。これによりマガジンキャッチを操作しやすくなっていて、素早いマグチェンジが可能。こういう細かい部分で使用者に訴える仕様、大好きです。
そして忘れちゃならない、タクティカルデザインのグリップシボ加工されていて、滑り止め効果があります。グローブをしていてもフィンガーチャンネルがしっかりと機能してくれる優れものです。ただ若干太いため、握りやすさは個人差があるかも?




ストックは折りたたみ式でスチール製。ガタつきも無くしっかり構えられます。ただ銃床部分がゴムプレートではないため、若干滑りやすいです。ホームセンターでゴム板買って切り貼りしてもいいでしょう。ストック基部にスリングスイベルが付いているものの、かなり幅が狭くスリングを選びます。私はパラコードでアダプタを作りました。これでMAGPULスリングも使えるようになります。




フロントサイトはAKそのもの。バレル周りは本当に酷似してますねぇ。マズルブレーキはオプションパーツに換装してあるため、純正品とは異なります。
それにしても傷だらけ。いやぁ、サバゲで運用しまくってますからね。




ストックを折り畳んだ状態のレシーバー右側。少しカタカタ鳴ります。気になるほどではないんですが、うーん個体差ですかね?
そしてストックの影に隠れていますが、M4っぽいセレクター。セミ/フル/セーフティの切り替えはここです。動きが滑らかで、使い勝手はいい感じ。ただし、滑らかすぎて誤作動を引き起こしやすいのは注意。




ボルト部分のハンドルを引くとホップ調整ダイヤルが出現。大型で扱いやすく、フィールドでのホップ調整がしやすいですね。またAKがレシーバーに対して平行にハンドルが付いているのに対して、Vz 58は斜めになっています。これが痺れるんだよなぁ。




ちょっとズームにしすぎて分かりづらいですが、問題のバッテリースペースはここ。マイナスドライバー一本でハンドガードがパックリ分かれます。バレルの周りに這わせるようにバッテリーを収納するのですが、二股LiPoバッテリーで精一杯。というか、それでも無理しているくらいです。ARESが販売しているVz 58専用LiPoバッテリーでさえも窮屈。配線が心配なのですが、他に収納先がないから仕方ない。




AKっぽいバナナマガジン。給弾口の位置が違うので、全く互換性はありません。ノーマルながら160発も入り、実用性は高いですね。ただバナナマガジンの宿命かな、伏せ撃ちには向きません。

性能

初速

※G&G製0.2gバイオ6mmBB弾使用

一回目 92.52m/s
二回目 91.33m/s
三回目 92.41m/s
四回目 92.64m/s
五回目 91.89m/s
平均 92.158m/s

集弾性や飛距離

データを取れる敷地がないので、フィールドやシューティングレンジでの体感を説明します。箱出しではなく内部調整を行なっている点はご了承ください。といっても、各部のクリアランスやシム調整、グリスアップだけです。
30先あたりで少しバラつきはじめ、精密射撃とはいえないものの実戦レベルでは十分。マンターゲットで不足を感じたことはありません。40m前後で失速して、そのまま落下。東京マルイのスタンダード電動ガン並みですね。

サバゲーでの使用感

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使用した場所:インドアフィールド「PEACE KEEPER
外装カスタム:サイドマウントレール、ロングフラッシュハイダー、NO BRANDオープンダットサイト
内部カスタム:シム調整、グリスアップ、各部クリアランス



ARES製Vz 58の最大の武器。それは標準装備されている電子制御機能です。これ、本当にビックリします。フェザータッチで反応し、即射。こんなに感じやすいんだね! なんてオヤジ臭いことを言いたくなるほどです。

EFCSという専用回路が組み込まれており、これだけでも触る価値がありますよ。ただ取り扱いに注意しないと思わず暴発する危険もあるので、不用意にトリガーに指をかけられません。セミオートで指切り連射がしたい人には、特にオススメです。

サイドフォールディングストックはやはり滑りやすく、また前後のバランスが悪いので長時間構えているのは辛かったりします。HK417使ってる奴が何言ってるんだって話ですが、重量<<<バランス派な自分としてはいただけない。 ですが、このVz 58。実は物凄く拡張性に富んでいます。ARESからカスタムパーツが多数出ており、M4マガジンアダプターやM4ストックアダプターなど「もう、そこまでしたらM4でいいんじゃね?」というくらいM4ライクな仕上がりにできます。

Vz 58のシルエットが好きで過度な外装カスタムは控えているものの、本当にサバゲーで勝ちにいく場合は全然アリでしょう。ゴテゴテにタクティカル意識したスタイルも、それはそれでかっこいいと思います。

もちろん、このまま使ってもサバゲーで使用するのは問題なし。ただ私自身の腕前のせいで、あまりコイツでヒットを取った記憶がありません。セミのキレも抜群なのに……精進します。

まとめ

最近ではG&Gなどが電子制御トリガーを搭載したモデルを発売していますが、ARESはその先駆け的なメーカー。2014年に発売したAMOEBAにはじまり、その性能はお墨付き。別売りのコントローラーで3点バーストなんかも可能になるので、本当に拡張性が高い一挺です。私は持ってないけど。

AKっぽいけどAKじゃない。クラシックなスタイルだけど、タクティカル。そんな不思議なVz 58はフィールドでもあまり見かけないので、天邪鬼な人にもピッタリですね。バッテリースペース以外は目立った問題もなく、初めて海外製電動ガンを購入する人にもオススメできます!

ARES VZ-58-L [チェコ軍制式アサルトライフル] ロングバレル 電動ガン

ヴィスコの「エアガンレビュー」は毎週火曜日連載!
次回は2017年1月17日(火)東京マルイ シグザウエルP226 E2
お楽しみに!

ヴィスコ

サバゲーに片想いしているフリーライター。マフィアスタイルでフィールドを巡りつつ、サバゲーの楽しさを全国の紳士淑女と良い子のみんなに伝えるため活動しています。好きなエアガンはCz75。サバゲー記事だけでなくスポーツ、映画、アプリ、音楽など多ジャンルのインタビュー・執筆を手がけています。

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