- コラム
CQBエリアで勝つ方法 〜突入編・その1〜
2016/12/19
ヴィスコ
すごいー! たーのしー!
2017/01/26
ヴィスコ
前回ご紹介したCQBエリアで勝つ方法は実践できましたでしょうか?
CQBエリアで勝つ方法 〜突入編・その1〜
え、無理? それもそのはずです。同じシチュエーションなんて、ありえませんからね。
ここで私が説明したいのは、戦闘中における「考え方」だということを念頭に置いてください。サバゲーは参加するゲームによって、対戦相手もフィールドの状況(天候、路面の状態)も変わっていきます。これ、進研ゼミでやったやつだ! とは中々なりません。
でも考え方を鍛えておけば対応力が備わり、様々なシチュエーションで活用することができます。
今回は「情報」の集め方、という角度からCQBエリアへの突入を説明したいと思います。
さて、今回のお題はCQBエリア内部の情報を集める方法についてです。
高い壁に覆われて、中の様子が全く分からない要塞。何人の敵が? 装備は? 配置は? これらの情報なしに突入するのは危険です。
では、どうすれば中の状態を把握することができるでしょうか。
こちらの画像をご覧ください。
状況はこうです。
あなたはフラッグ戦の終盤、フラッグの喉元まで近づくことができました。
残りは中へ突入して中央の赤い部分にあるフラッグを押すだけ!
このゲームのヒーローになれること間違いなしです。
しかし困ったことに中の状況が全くわかりません。配置は愚か、何人潜んでいるのかサッパリです。
あなたの周りには味方が3人。皆、進むことに躊躇しています。
どうすればフラッグまで安全にたどり着くことができるでしょうか?
この状況、本当に困りますよね。ゲームの残り時間もきになるし、かといって無謀に飛び込んで撃たれるのも嫌。おそらく自分以外の味方も同じことを考えているでしょう。
しかし幸い、あなたは一人ではありません。うまく連携を取ることができれば、限りなく安全に突入することができます。
ここで重要なのは、なるべくリスクを減らすことです。リスクを減らすための手段として、情報の共有が挙げられます。
味方を画像のように配置した場合、内部の様子を2割ほど視認することができます。
人間に入ってくる情報のほとんどは「視覚」と言われている通り、目で見たものが確実かつ一番重要な情報です。
お互い声を掛け合い、敵の有無を情報交換しましょう。
でも、ここで声を出したら、味方がいるのがバレてしまうんじゃない?
そう思うかもしれませんが、あまり気にしなくていいと思います。先述のように、目で見る情報が一番重要です。では耳から入る情報はどうでしょうか?
味方側の会話
1)「角のバリケードに一人、何度かこっち撃たれました」
2)「了解。こちらは敵が確認できません。反対は大丈夫そうです」
例えば防衛側がこんな会話を聞いたとして、得られる情報はほとんどありません。一体どこで会話をして、何人と一緒にいるのか検討つきませんよね。警戒心は強くなるかもしれませんが、どこを警戒するべきか確実な判断はできないでしょう。
こうなれば1)の援護射撃の元、2)と3)は突入開始!……してもいいんでしょうか?実はまだリスクがゼロになったわけではありません。
そう、まだ青い部分に敵がいるか分からないんです。
もしここに敵が隠れていたら入った瞬間、蜂の巣は確定です。
この青い部分を確認する方法は二つあります。
一つは連携テクニックを使った方法です。
まず2)が下の青い部分を、エリア入り口からちょろっと覗きます。その際、1)は見えている位置に敵がいるのであれば断続的に撃ち込んで顔を出さないように牽制します。
もし下の青い部分に敵がいるのであれば排除する役割は1)に変わり、2)が牽制役にチェンジです。大きく回り込んで1)の背後につき、1)は入り口から下の青い部分と交戦。ただし最悪、上の青い部分に敵がいると危険です。なので、その際は3)に上の青い部分を覗いてもらい同時に交戦体制に入ることでリスクを分散させます。
……まぁ、現実的ではないですね。この動きをするためには、仲間と何度も練習を重ねる必要があります。もし定例会で会ったばかりの急造チームなら、こんな阿吽の呼吸はできません。最悪、味方を誤射する危険もあるため思いつきでやるものではないでしょう。
そこで、もう一つの安全な方法をご紹介します。
みなさんは、バリケードに隠れる時に何を意識しますか?
敵からどういう風に見えているか? はみ出ている部分はないか?
きっと、こんなことを考えているはずです。しかしCQBフィールドには、それ以外の魔物が棲んでいます。
いくら逃れようとしても執拗に追いかけてきて、自分の存在を相手に知らしめてしまう魔物。
その正体は影です! 森林フィールドと違い、CQBフィールドやインドアフィールドでは影の動きが近づいてくる、どこにいるというのが浮き彫りになります!
例えば画像のように敵が隠れていても、影が露出していれば丸見えも同然。そこにグレネードを投げ込むなり、違うルートを探すなり判断材料が増えます。もちろん影は日の高さによって見える、見えないという変化はあります。
しかし、私はこの影の動きを細かくチェックすることによって多くのヒットを取り、そして逃れてきました。
また自分の影がどの位置にあるのかも、よく注意しています。なるべく日陰になるような部分を選んで進むこともあるくらい。なんだか卑怯に思えるかもしれませんが、これも立派な情報戦です。
このようにCQBエリア、いやサバゲーでは情報が物を言います。先ほど音は視覚に比べて重要ではないと言いましたがヒットコールや発砲音、足音も立派な情報。まさに情報を制したものがサバゲーを制すといっても過言ではありません!
ただ、死ぬほど上手い人を相手にすると情報を集めたところでやられちゃうんですけど。そこは練習でカバーしかありませんね。
私は森林フィールドや拓けた高原フィールドをオープンフィールドと呼び、反対にCQBフィールドやインドアフィールドをクローズフィールドに分類しています。
しかしCQBフィールドの中にも射線が長いエリアがあったり、森の中にドンとCQBエリアがあったり多様化が進んでいるようです。
そんな中、決して変わらないのが「常連が強い」という事実があります。なぜなら常連のお客さんはフィールドの情報を握っていて、その時点で優位に立っているからです。
たまに「あそこは常連が強いから楽しくない」という声を聞きますが、それは同時に情報の重要性を物語っている他ありません。
まずは自分がよく行くフィールドで見落としていない情報がないか探ってみましょう。午後になると、このエリアは西日が差して見辛いとか、あまり人が通らないルートがあるとか。
情報蒐集のクセをつけることで、初めてのフィールドでも一回のゲーム毎に段々と成長できるはずです。CQBに限らず、サバゲーで活躍したい人は是非意識してみてくださいな。
サバゲーに片想いしているフリーライター。マフィアスタイルでフィールドを巡りつつ、サバゲーの楽しさを全国の紳士淑女と良い子のみんなに伝えるため活動しています。好きなエアガンはCz75。サバゲー記事だけでなくスポーツ、映画、アプリ、音楽など多ジャンルのインタビュー・執筆を手がけています。
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