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2017/01/3

ヴィスコ

エアガンレビュー「KJ WORKS Cz P-09」

エアガンレビュー

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海外メーカーでしかモデルアップされていないエアガンは多数あります。Czフリークな筆者は、台湾のKJ WORKSからCz P-09が発売されると知るや否や、すぐさま予約。2014年のことでした。Cz75の思想を受け継いだ正当な直系機とも言えるハンドガンで、21世紀らしいポリマーオートに出で立ちを変えたP-09はすぐにお気に入り。しかし色々と問題がありゲームで使うのは、かなり手を加えなければいけません。そんな聞かん坊のCz P-09を紹介していきます。

KJ WORKS Cz P-09 スペック(公称値)

全長:650mm/800mm(ストック伸ばした状態)
重量:850g(空マガジン含む)
装弾数:26発
作動方式:ガスブローバックガン
発射機構:シングル/ダブルアクション
メーカー小売希望価格:¥15,984(税別)

KJ WORKS Cz P-09 外観レビュー


フレームはポリマーオートを採用した、現代的な志向。各所にステッピング加工が施され、まさに21世紀なデザインです。アンダーレイルはピカティニ規格でフラッシュライトなどの装着が可能。
マズル付近が垂直に切り立っており、無骨な雰囲気を醸し出しています。Cz75が女性的なシルエットなら、こちらは男性的。渋味があります。




斜めにカットされたスライドにセレーション加工が施されています。写真では見切れてしまっていますが、トリガーガード前部にもセレーションがあります。素手で触ると、どこもかしこもザラザラを感じるハンドガンです。




スライドの肉薄な感じは、まさにCzの系譜ですね。セーフティはコック&ロック式。とても操作しやすく、咄嗟の解除も容易。しかもアンビなので左利きの人にも親切。これだけサバゲーでアドバンテージがありそうな要素が詰まっているのになぁ……。




後部にはビーバーテイルと肉抜きハンマー。グリップの背部はバックストラップが付いていて、手の平の大きさに合わせて交換できます。ただ本体には付属していないので、別途用意する必要あり。でっぷりとしたグリップには、びっしりとステッピングが施されているので、素手だと握りづらいですね。




リアサイト、フロントサイトには綺麗なホワイトドット付き。これがメチャクチャ見やすく、素早いサイティングにもってこい。




本体右側面とトリガー。このトリガー、ダブルアクションだと非常に重く、ガク引きになりやすい欠点があります。指に引っかかる感じが非常にナイスな形状なのにもったいない。改善方法としては、本体に同梱されている柔らかいスプリングに換装すること。作動しづらい冬用として使ってください、と付属の説明書にありますが通年これでいいでしょう。それでも、まだやっぱり重い。




インナーバレルは金メッキで、かなり目立ちますね。また精度がいいとも言えません。アウターバレルはメタル製で、スライドを引いた時「チャキ!」と金属音が! これが、もう最高です。一方、ブローバックはかなりマイルド。撃ち応えが欲しい人は物足りないかも。




スライドを引いた状態で灰色のローディングノズルが顔を覗かせます。ファーストロットではもっと短かったんですが、マイナーチェンジしてるんですね。中古で購入した時、いつの生産分なのか判別できます。




スライドを分解するときは、スライド後部の目印まで下げてスライドストップを抜きます。あとはスライドを前方へ引き抜くだけ。組み立ての際は、この逆の順番でOKです。




ホップ調整はマイナスドライバーで行います。HOPの突き出し量が少なく、最大HOPでも全然効かないので要カスタムですね。ホップパッキンの交換とインナーバレルを引き抜く際はピンポンチが必要。やはり国産品と比べると、こういうところが洗練されていないというか、なんというか。




これが悪名高きマガジン。ガスが入っていかず、すぐに吹き戻してしまいます。燃費も最悪で、フルチャージしても冬場は1マガジン撃てません。有志の方がいろんな方法で改良を試みていますが、最適解は無いようです。メーカー側で対処して欲しいところですが、発売からすでに2年。絶望的ですね。


KJ WORKS Cz P-09 性能

初速


※G&G製0.2gバイオ6mmBB弾使用
室内気温19℃

一回目 76.65m/s
二回目 76.67m/s
三回目 76.54m/s
四回目 75.58m/s
五回目 74.2m/s
平均 75.928m/s

集弾性や飛距離

大袈裟でもなんでもなく、20mで散らばります。しかも数発に1発はびっくりするぐらいドロップ。筆者は魔球と呼んでいます。バリケードの陰にしゃがんでいる敵を心眼で倒したい時には有効ですね。飛距離も30mあたりで失速して、東京マルイ製のガスブロを見慣れていると絶望します。さらにお金をかけてカスタムしても、マルイ並みとはいきません。思い入れがないと使えないですね。

サバゲーでの使用感

前述の理由から、サバイバルゲームでまとも使ったことがありません。マガジン、バレル、ホップパッキン。問題は山積み。ポン付けできるカスタムパーツも少ないので、ガスガンの構造などに関してある程度知識がないと使いこなせないですね。

まとめ

Cz P-09を一言で例えるなら、モデルガンのように楽しむお座敷ガン。どうあってもサバゲーで使うのは悩みが付きまとう一挺です。ただ手間暇とお金さえかければある程度は使えるようになるため、この銃に惚れ込んだ人は挑戦する価値はあるでしょう。

進化の目覚しい海外製エアガンの中で、逆に新鮮に感じますね。まぁ海外メーカーのガスブロは(日本基準で考えると)まだまだ発展途上の部分も多いので、しばらくはユーザー側が歩み寄っていくしかないでしょう。KJ WORKSはこれに懲りず、さらに改良を重ねて色んなモデルを販売していって欲しいものです。

KJW ガスブローバックガン CZオフィシャルライセンス P-09 Duty BK 日本仕様 18歳以上用 KJ07BK

ヴィスコの「エアガンレビュー」は毎週火曜日連載!
次回は2017年1月10日(火)ARES Vz 58ロングバージョン
お楽しみに!

ヴィスコ

サバゲーに片想いしているフリーライター。マフィアスタイルでフィールドを巡りつつ、サバゲーの楽しさを全国の紳士淑女と良い子のみんなに伝えるため活動しています。好きなエアガンはCz75。サバゲー記事だけでなくスポーツ、映画、アプリ、音楽など多ジャンルのインタビュー・執筆を手がけています。

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