- コラム
【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑦ ピストンの基礎篇
2019/01/22
Sassow
すごいー! たーのしー!
2019/01/4
Sassow
新年明けましておめでとうございます、Sassowです。
2019年になろうが新元号になろうが、許される限りサバゲーネタを書き綴ってまいる所存でございます。
皆様のお役に立てるかどうか不安ながらも今のところ、サバゲーアーカイブ編集部からは「もうこれ以上変な記事書かないでくれ!!」「クレーム殺到しすぎてます!!」「深○恭子の事務所から訴えられてます!!」とは言われてません。
改めまして皆様、色々な記事が多くある中でワタシの記事にも触れていただき心より感謝申し上げます。お陰様で引き続き調子に乗って記事を書けております。
ですので新年一発目の記事でも「エアガンカスタムのイロハ」の続き。越年してます。平常運転です。
前回はグリスアップ&気密の確保についてご紹介しました。本来非常に重要な作業なのに簡素にまとめちゃっててゴメンなさい。
ともかく前回までの作業を終え、一度エアガンの状態を把握出来た上でそれでも目標まで足りない性能をアゲていくためにいよいよ今回からパーツの交換のお話。
エアガンのパーツ交換ですが、今まで同様最もパーツの多い電動ガンを例にお話を紹介していきます。他のエアガンであっても同じパーツであれば基本的にパーツの性質は変わりませんし、交換の順序も同じとワタシは考えています。
交換の順序……数多くあるカスタムパーツの中でどれを選んでどの順番で交換していくのがいいのか? 疑問に思われた方もいらっしゃるのではないかと思います。
個人的な見解ですけども、電動ガンで初速調整(上げる)場合だと下記の順番で変えていくことがベターではないかと思われます。
①インナーバレル
②チャンバーパッキン
③シリンダー(+シリンダーヘッド)
④ピストンヘッド(+ピストン)
⑤スプリング
そしてパーツ交換の度に今までご紹介したメカボックス洗浄→グリスアップを行って初速計測。これがワタシ的には最も基本的で一般的なパーツ交換のイロハです。
他にもノズルやスプリングガイドの交換でも初速は多少変わる場合が変わりますが、初速に影響する大きな変更点という意味で今回は除外。ただ、ノズルを変える場合は②チャンバーパッキンを変えたあとで変更し、給弾など正常動作するかを確認してから次に移ると良いと思います。どちらにしろ、スプリングを変える前の交換がオススメ。
また、スプリング以外の各パーツは動作に問題がなく、気密も確保出来ていて換える必要性を感じない場合はスプリングだけの交換でもアリ。例えばチャンバーパッキンだけ変えてあとはスプリングで調整するといった方法もイケます。
さて、この順番の理由です。
「いや、もうどれからでもいいんじゃないの?」「それっぽく順番推奨してるだけでしょ?」と思われるかもしれません。思ってもワタシには言わないでください、意外と打たれ弱いワタシです。
実際にパーツ交換の順番は各々考え方の違いがあり、どれが正解というのはないと思われます。が、ワタシも電動ガンを数年イジって、それはもう一時期は毎日4~5時間イジって四苦八苦してきた経験から、最近ようやくこの順番がベターという結論に至りました。
まず価格が高い傾向にありアウターバレル長の制限もあるので、交換頻度が最も低く限られた選択肢になりやすい①インナーバレル。
次にインナーバレルとの相性問題があり、初速だけでなく精度にも影響するので交換頻度が高くなる②チャンバーパッキン。
この2つを固めてしまうとあとはメカボックス内部の調整になります。
メカボックス内部についてはインナーバレルと容量の点で相性問題がある③シリンダーとそのシリンダーヘッド、シリンダーとの相性がある④ピストンヘッドとピストン。
シリンダーヘッドはシリンダーと取付での相性問題がありますが、気密の確保が問題ないようならばそのままでも良いと思います。同様、シリンダーを交換してピストンヘッドも動作に問題がなければそのままでもいいかもしれません。
とにかくここまではそれぞれの相性を考慮し、ひとつずつ固定して相性を前に変えたパーツに合わせていけるようにとこの順番にしています。
初速を上げる=高レートスプリングというのは、他のパーツに比べてレートが設定されている分非常にわかりやすく実際に初速アップに手軽なパーツと言えます。
ただ、強いスプリングを使うとその分メカボックス内部への負荷は高くなり、またサイクルも落ちます。
最後に⑤スプリングを選ぶ理由ですが、他のパーツに比べ価格が安く色々なレートのスプリングを用意すれば細かな調整に向いているから。更に最近では分解せずともスプリング交換出来るメカボックスも増えており作業も比較的楽と言えます。
これまでの交換したパーツを確定させておけば、そのあと初速が高くても低くてもスプリングのレートを変更すればある程度の初速調整が可能です。例えばピストンヘッドやインナーバレルを何個も用意して細かく初速調整するのは面倒ですし、お金もかなりかかります。
以上がパーツ交換の順序をこのように決めた理由。どうでしょう、なんとなくご納得いただけるところでしょうか?
さて、「面倒くせぇ!!」とお思いの方。
おっしゃる通り大変面倒です。パーツ交換毎に分解洗浄からグリスアップ、初速が思い通りにならない場合再度分解……何度も同じ作業を繰り返すことになります。
でも一気にパーツを変えてしまうと、例えば初速が高すぎたときには逆にどのパーツを元に戻すor別の物に換えるかはかなりの経験とパーツへの知識がないと予測は難しいですし、仮に一部だけパーツを元に戻すと今度は予想以上に初速が下がってしまう……という可能性も。
ただ、全てのパーツを変更する必要はありません。
例えば気密の確保が出来ていなさそうだったらシリンダーとシリンダーヘッドだけを交換してみたり、インナーバレルとチャンバーパッキンだけ変えてメカボックス内部はそのままなんてこともオッケイでしょう。
出来ればやって欲しいのは、面倒だけどパーツ交換毎に初速チェックをして法定の制限を超えないことと自分の目標に対する進捗を確認すること。このシリーズの最初にお伝えしたように「弾速計は必須」ですので。
それを繰り返しているとそのうち「これくらいのパーツだからこれくらいの初速かな?」というパーツ交換の目安がなんとなく分かるようになってきます。それでも当たっていないことも多々あるわけですが。
パーツ交換で右往左往することは単純に分解の練習にもなります。カスタム初心者の方の場合は大きな経験です。
興味を持っていただいたら是非ご自身でカスタムの花形、パーツ交換にチャレンジしてみてください。新年ですので新しいこと始めてみませんか。
尚、次回からも引き続き「エアガンカスタムのイロハ」。初速アップを狙った各カスタムパーツの基本的で一般的な解説をお届けする予定です。新しいことはまだ始めません。
プロフィール:初サバゲー以降、どっぷりコースの九州在住サバゲーマー。エアガンや装備のカスタム、動画投稿、サバゲー関連ブログにて「楽しさ」「独自性」「サバゲーはみんなでヤるもんだ」を追求中。
ブログ「今夜、あの娘を撃ち抜くために。 by Sassow」やってます。
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