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2017/01/5

凍土高原

サバゲー未経験者がサバゲーにはまるまでの1日

ある日、唐突に大学の友人からメッセージが飛んできた。

あしたサバゲーいこ?

唐突すぎるだろう。それに私は自他ともに認める運動音痴だ。いいのか。そういうと友人は「いいよ」という。さらには装備も貸してくれるという。
 
それならば、ということで、友人の車で千葉のとあるサバゲーフィールドへ向かった。

道中、スマホで検索してルールを頭に叩き込む。ただ、実践なきまま理解しろと言われても、どだい無理な話だ。
友人にレクチャーを乞うも「ゾンビしなければいい。当たったらヒットって言って外に出て。それ以外は周りを見て判断」というだけだった。おい、大丈夫か
不安に思って聞けば友人はただただ「ゾンビしなきゃいい」という。
 
フィールドにつくと服だけレンタルして着替え、準備し、フィールドへ。心の準備があまりできてない。
 
まずは敵陣地のフラッグを取るタイプの「フラッグ戦」をやる。これがサバゲーでは一番よくあるルールだという。潜みながら前進するけれど、日ごろの運動不足がたたって全然身を隠せない。そして飛んでくる弾。俺に敵は見えないのに敵はどうして俺が見えるんだ。千里眼なのか?
 
勇気を出して撃ってみるも、狙いが定まらない。お、どうしたらいいんだ? と思っているうちにヒットし、フィールド外へ。やっぱり最初は何もできない。

その後、何度かフラッグ戦を行ううちにわかってきたことがあった。

撃つことは自分の存在を知らせることだ。むやみに撃たず、音もなく、見えなさそうなルートを考えて素早く動くこと。そして、相手の死角を突いて撃つ
ま、初心者には難しくて、見事に死角から撃たれてヒットするのだけれど。でもなんだかドキドキして楽しい。チームで動くから、援護射撃をすることもある。今日初めて会って、言葉少なに仲間になっているのに、なんだこの一体感は。とても楽しい。

そして、撃ち合って戦うゲームとはいえ、セーフティーゾーンに出てしまえば、「サバゲー仲間」だ。銃の使い方のアドバイスもいただけたり、「ここはうまかった」といったの感想が和やかに交わされている。この緩んだ空気とフィールド内のメリハリも魅力的だった。

気付けば、すっかりハマっていた。体の動かし方がわかり、アイコンタクトもとれるようになってきた。

しかし、時間は有限で、まもなく最終戦を迎えた。途中様々な戦闘方式があったが、最後はやはりフラッグ戦だ。

最後は思い切って全力前進!

この日のメンバーは結構みんなビビりで、鉢合いをしそうなルートはまずとらなかった。そこを逆手に取る。
撃ち合いが始まった頃に一気に前進し、物陰から撃ち合っている相手を覗く。こちらには気づきそうもない。

周囲をよく確認し、一気に飛び出す! 走れ!!

見事、フラッグをゲットした。

ナイス!」と両陣営からねぎらわれる。友人も「初めてであれはすごいわ」と言い、すっかり高揚感に満たされ、フィールドを後にした。

この経験から何度もサバゲーに行くようになり、友人から安値でP90を譲ってもらうほどにはまり込んだのだった。

サバゲーに興味のある皆さんも行ってみて体験してみるといい。フィールドの「仲間」は優しくて、楽しいこと間違いなしですよ。

文・写真:凍土高原

漫画が手放せない程度のオタク系サバゲー初心者。ミリタリーは「わー、かっこいい」と思う程度のヌルさ。まずはモデルガンの手入れから教えてほしいレベルのため、なかなかフィールドに足を運べない。
最近好きな漫画は「ゆるキャン△」。女の子が仲良くわいわいやっているところを眺めているのが好き。

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