- コラム
サバゲー的映画レビュー・第四回「ローン・サバイバー」ロンサバ装備紹介もあるよ!
2016/12/10
ヴィスコ
すごいー! たーのしー!
2016/12/3
ヴィスコ
本当の正義とは何か? ものすごく使い古されたテーマですが、答えの数は星の数ほどあり、これを題材にした作品は山のようにあります。つまり沢山の人に愛されている、ハズレの少ないジャンルと言えるでしょう。
映画「ボーダー」は正義の在処を巡るポリスアクションドラマです。
出典:シネマトゥデイ(YouTube)
ダブル主演に迎えたのは、ロバート・デ・ニーロ&アル・パチーノ。映画「HEAT」ぶりの共演で、公開当時は喜びの声が上がりました。ハズレの少ない俳優陣ですね。
もう、ここまで来たらアタリっしょ!って感じなんですが
なんと! この映画!
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ハズレです。
内容にはおいおい触れるとして、登場する銃器は「ザ・ポリスムービー」的なので、銃器関係の紹介を中心に今回はレビューします。
ニューヨークで凶悪犯ばかりを狙った連続殺人事件が発生し、二人のベテラン刑事が担当することに。熱血刑事ターク(デニーロ)とクール刑事ルースター(パチーノ)が捜査を続けていく中「犯人は警官である可能性が高い」ことが発覚。ニューヨーク市警の若い警官コンビはタークを疑い出し、囮捜査で真相を確かめることに。しかしタークだけでなく、ルースターまでもが現場に現れ……。
デニーロとパチーノ、両人とも世界的な演技派俳優ですがマッチョボディや激しいアクションとは少々無縁です。ボクサー役を務めたこともあるデニーロはまだしも、身長が170cmに満たないパチーノには少々無理があります。それなのに二人ときたら若手相手に血気盛ん。HEATの頃のような渋さは何処へやら。共演するなら敵対するギャングのボス同士が良かったです……。
サスペンス物の醍醐味である、あっと驚く結末。ボーダーも題材的には深く入り組んだサスペンス劇を作れそうなんですが、実は○○が犯人でした! という種明かしが少々雑です。表面的な人物像しか掘り下げないので、中々映画に没入できないのも頂けません。二人のエピソードもなく、ただ役を演じているだけに見えます。この配役なら、もっと活かせただろう……と。
さて、ここからが本題です。この映画の見所はなんといっても開始0秒から始まる射撃訓練シーン。
出典:シネマトゥデイ(YouTube)
激しい排莢とマズルフラッシュを丁寧に見せてくれるので、ミリタリーファンには堪らない3分間でしょう。
出典:シネマトゥデイ(YouTube)
出典:シネマトゥデイ(YouTube)
出典:シネマトゥデイ(YouTube)
タークらが所属するニューヨーク市警察(NYPD)で勤務用の携行を認められているのは、以下の3つ。
・GLOCK 19
・S&W M5946
・SIG SAUER P226
・その他各種リボルバー拳銃(現在、新たな認可はされていない)
それ以外にも非番用にG26やベレッタ 8000Dが認められているようです。
余談ですが世界一有名なニューヨーク市警察官ジョン・マクレーン(ダイ・ハードの主人公)の持つベレッタM92Fは認められていないんですね。不良警官です。4に至ってはPX4を使っているので私物かもしれませんね。
では、映画ボーダーに登場したモデルを見ていきましょう。
まずは大本命のグロック19です。先日の東京マルイフェスティバルでガスブロ化が決定という、喜ばしいニュースが入ったばかりですね。
グロック17を小型化したモデルという認識で差し支えありません。国内でもSATが採用しているなど、各国の警察で一番配備されている拳銃かもしれませんね。
映画に登場するのはGEN2とGEN3の2種類。
タークとルースターのベテランコンビはGEN2、若手警官コンビはGEN3と「新旧世代」の対比になっているのは面白いです。
ちなみにGLOCKで見かけるGEN○という表現、これはジェネレーション(世代)の略で、マイナーチェンジを続けるGLOCKは現在第四世代までが生産されています。
主な違いは以下のとおり
第2世代:
・グリップにチェッカリングが施される
第3世代:
・アンダーマウントレイルとフィンガーチャンネルの追加
・グリップ前部の切り欠き廃止
・強化ポリマー素材採用
第4世代:
・チェッカリングがドットパターンに変更
・グリップを細身に、バックストラップで調整可能
・マガジンキャッチを左右入れ替え可能
・リコイルスプリングの変更によって、マズルジャンプを低減
・スライドの表面処理変更………etc
世代が上がるごとにかなり細かく手が加えられているので、ここまでにしておきます。いずれ、各世代による細かい違いなんかを開設できたらいいですね。今度マルイから発売されるGLOCK19はGEN3。個人的には、このシルエットが一番カッコいいと思います。
19よりもさらに小型化されたグロックです。これも東京マルイからモデルアップされていますね。
出典:東京マルイ
小さいのにリコイルが元気で楽しい一挺です。携行しやすく、セカンダリウェポンとしてもオススメ。
さて劇中ではタークが発砲していますが、バッチリ勤務中です。非番用の銃にも関わらず所持しているのは、指定されたホルスターに収納しておく等の条件を満たしているためです。フィクションでも、この辺りをちゃんと考証しているんでしょう。
まるで電動ガンBOYSのような形状のM4ですが、これも実際にあるモデル。映画冒頭にちょっとしか登場しないものの、結構インパクトがあります。
実銃はオリンピックアームズ社が販売しているARクローンで、小さくても5.56mm弾を撃てる立派なライフルです。過去にはSWATでも採用されているのですが、セールス的には不振。もちろんエアガン化されていません。ただ東京マルイからM4パトリオットのようにピストルサイズのM4が出ていたりするので、サバゲーマーの間でも一定の需要はあるのでしょうか。
出典:東京マルイ
上記以外にもMP5K-PDWが劇中に登場しますが、エクスペンダブルズで触れたので割愛します。
本当に惜しい映画です。もっとノワール感を出して豪華ダブル主演の魅力を引き出して欲しかった……。年齢的にも最後の共演作となるんでしょうが、これでは惜しまれます。もう老父が起こす珍道中を描いたハートフルコメディでもいいから、再び合間見えて欲しいです。
東京マルイから発売予定のGLOCK19を入手する前に、発砲シーンだけでも見てください。そこだけはお勧めします。GLOCK19を購入する予定がなければ「HEAT」を見てください。痺れます。
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サバゲーに片想いしているフリーライター。マフィアスタイルでフィールドを巡りつつ、サバゲーの楽しさを全国の紳士淑女と良い子のみんなに伝えるため活動しています。好きなエアガンはCz75。サバゲー記事だけでなくスポーツ、映画、アプリ、音楽など多ジャンルのインタビュー・執筆を手がけています。
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