【エアガンカスタムのイロハ】電動ガンの電気系統に関するキホン⑥ ヒューズ篇

Sassowです。

今回も電動ガンに関するベーシックなお話をご紹介するシリーズ「エアガンカスタムのイロハ」の続き。前回までのスイッチのお話を離れて今回のネタはヒューズについて。

前回記事：【エアガンカスタムのイロハ】電動ガンの電気系統に関するキホン⑤ SBD篇

電動ガンの電気系統のカスタムの花形はスイッチやバッテリーの変更だと思いますが、一方で地味なものがヒューズ。電気系統の話に慣れていない方だとヒューズってそもそもなんなんだというところでしょう。
ワタシも電動ガンをカスタムするまで人生の中にヒューズなんて言葉に触れる機会はなかったように思います。

ヒューズって何？

ということでまずはヒューズの解説から。ヒューズには定格というものがあり、ヒューズの役割は定格以上の大電流から電気回路を保護することが目的とのこと。
もうちょっと具体的に言うと、ヒューズを搭載した回路に定格以上の電流が流れたときヒューズ内の合金部分が溶断、回路を物理的に途切れさせて回路を保護するパーツになります。

電動ガンに使われる電流は15A～20A程度といわれていて、要はこれ以外の電流はむしろ異常な状態と考えてよいようです。
異常な状態……例えばギアロックなど何らかの原因でメカボックス内部の動作ができない状態になったときに更にモーターを無理に回そうとして大きな電流を流している状態のことを指します。ギアが動かないのに無理に動かしてギア、ピストン破損……怖いですね。

ヒューズはトラブルを検知することはできませんが単純に大きな電流が流れてメカボックス内のパーツに無理をさせないようにするパーツで、電動ガンのメカボックスの保険のようなものと考えてよいと思います。

オススメヒューズは平型20A

ですので、電動ガンにヒューズは基本的には乗っけるべきとワタシは思っております。
サバゲーアーカイブでのコラムでは何度か申しておりますが、サバゲーに用いるエアガンカスタムの最大であり、大前提の目標は安定性を上げることだと思いますので。無理なカスタムで動くかどうか分からない、ギリギリのものは使えないのと同義です。

そのためヒューズレス電動ガンの方には改めてヒューズ搭載をオススメしております。

中でも省スペース、効率良好のエーモン工業製のヒューズはお値段もお安く入手性も高いのでオススメ。回路のどこでも良いのでモーター用端子を取り付けてあげれば簡単に搭載も可能です。

 

安い海外製電動ガンにはスゴいヒューズが……

最近の電動ガンでは分かりませんが、数年前に購入した安い海外製電動ガンに載っていたヒューズは定格30Aなんかもありました。
これは、国内の初速基準に比べて海外は基準が高いのでより強力なスプリングなどを用いて動作させている為。初速120mpsなんてのもありますので、そこまで動作させるためには国内基準よりも強力な電流が必要です。

逆に言えば、輸入された電動ガンにヒューズが載っているからといって安心出来ないということ。かなり稀な事象ですが、30Aの電流が流れちゃうときは既にもうトラブルがおきちゃうときかもしれません。まぁ海外では30Aくらいで動かしているのでそうそうトラブルとは決めつけられないとは思いますが、万が一はございます。

少なくとも国内基準で電動ガンを動作させるとき、25Aくらいで十分なハズなのでそれを超えないと動作しないというときは、おそらくメカボックスのどこかに何らかの無理をさせて動作させていると見直してみたほうが良いかもしれません。

カスタムにおいてのヒューズは、自分のカスタムが正しいかどうかを見極めるアイテムとも言えるかもしれません。