【エアガンカスタムのイロハ】電動ガンの電気系統に関するキホン⑤ SBD篇

Sassowです。

みんな大好き電動ガン、その動作の発端である電気系統のお話を「エアガンカスタムのイロハ」として連載させていただいております。
内容はキホンの部分でして、これを基に色々なカスタムに応用して楽しいサバゲーライフ、カスタムライフをお過ごしいただければ幸いです。

今回のネタもスイッチ関連。SBDのお話をまとめてみます。FET、FCUと来てSBDです。アルファベット3文字感がたまりません。
どれも現在のJPNのSBG(サバゲー)では知名度もIPT(一般的)になってきたカスタムアイテムだと感じており、ワタシもこのSBDはとてもDSK(大好き)なパーツで多用しています。

前回記事：【エアガンカスタムのイロハ】電動ガンの電気系統に関するキホン④ FCU篇

SBDとは

電動ガン歴がある程度になってくると前回のFETやFCU同様気になってくるワードでしょう、SBD。SBDは「ショートバリアダイオード」の略なんだそう。これだけ聞いても正直文系丸出しのワタシにはなんのことか分かりません。

電動ガンにおけるSBDはスイッチ接点保護が目的のパーツ。
通常の電動ガンの回路ではスイッチ接続した(トリガーを引いた)あとモーターが回転、ギアを通じてメカボックス内部の動作が始まり、球が発射されます。
そしてスイッチ遮断した(トリガーを離したorカットオフした)らモーターが停止するワケですが、このときにモーターに残った電流がスイッチ側に流れスイッチをスパークさせてしまいます。これが繰り返されることで、いわゆるスイッチ焼けとよばれる状態になりスイッチ接点が効かなくなることがあります。

ここにSBDを取り付けると、このモーターからスイッチに流れる残電流をSBDに逃がしてモーターに戻すことでスイッチへの流電を防ぎスイッチを保護することができる……ということだそう。

FETのときにも触れましたがやはり電動ガンにおけるスイッチの保護は大事。

SBDのメリット

さて、スイッチ保護のためのSBDですので搭載するメリットといえば当然スイッチ保護なんですが、同じスイッチ保護目的のFETと比べて何が違うのかしら？ という点について。

まず電動ガン用として市販されているFETユニットとSBDユニットのお値段を比べてみるとSBDの方がお安いことが挙げられます。
ただFETユニットには単純にスイッチ保護を目的としただけのもの以外にも、プリコック機能やバーストコントロール機能など付加機能があるものも多いので単純なコスト比較は出来ません。
また、SBDよりFETのスイッチ保護能力の方が高いのもポイント。ただSBDでも充分な効果は得られます。

もう1点、それ以上のSBDのメリットとして考えるのは取付が楽という点。SBDはモーター端子に取付するパーツになりますが、一番楽なものではドライバー1本でネジを回すだけで作業が完了する場合もあります。一部はんだ作業が必要なものもありますが、それでもFET取付作業と比べると大幅に楽。

電動ガン本体の分解もモーターに届きさえすれば良いので、基本的に手間は少ないと思います。
 

まずはSBDから始めてみる

電動ガンのカスタムを全くしたことがない……という方、初速やサイクルという性能面をあげて楽しみたいという思いも当然お持ちのことと思います。

が、その前に「撃ちたいときにちゃんと動く」ことを担保するという意味でスイッチ保護はまず最初にするべきカスタムだとワタシは思います。正直性能面のカスタムはしないという方でもノーマル電動ガンや電動ハンドガンなどをお使いならばスイッチは気にしてほしいと思います。

ですので、取付も楽で比較的安価なので是非最初のカスタムはSBDから始めてみてはいかがでしょうか。
お手元の電動ガンがモーターブレーキ機能を持ったFCUやFETだった場合、SBDとは相容れないので逆に搭載してはいけないんですが、それ以外には大きな注意点もなく扱いも楽なパーツです。

初心者さんの最初のカスタム、まずはスイッチ保護のSBDから手を出すってのは結構アリだと思うんですけども皆様いかがでしょうか。

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