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Gunfire
日常生活では不衛生の代名詞といっても過言では無いウジ虫。
しかし消毒し無菌化されたウジ虫は、大昔より壊死した組織を取り除くための医療用デバイスとして活用されており、薬剤耐性菌が問題となりつつある現代社会においても再び注目を浴び始めています。
そして最近では軍隊でもウジ虫を使った治療法である「マゴットセラピー」の採用が検討されており、医療資源の乏しい戦場や紛争地域で活用しようという動きもでてきています。
まず、ウジ虫を使った治療法「マゴットセラピー」について簡単にご紹介したいと思います。
ウジ虫は不衛生な場所や腐った肉などに湧くというイメージがあると思いますが、その理由はウジ虫の主食が腐敗した肉の組織であるためで、腐敗した肉に取り付いたウジ虫は口から分泌液をだして腐敗した部分を溶かして食べるという食性があります。
そして、この食性をうまく活用したのがマゴットセラピー。
外傷や糖尿病などにより壊死した組織にウジ虫を置くことで、ウジ虫は壊死した組織のみを正確に除去し健康な組織には害を与えないため、傷口の組織の再生を助けてくれるという働きがあるのです。
さらにウジ虫からは抗菌物質なども分泌されるため二次感染や化膿を起こす心配もなく、薬などを使わないため禁忌や副作用もないという、非常に利点の多い治療法と考えられています。
ただ副作用は無いものの、見た目の気持ち悪さや患部の違和感、そして場合によっては腐敗臭の発生といったデメリットがあり、患者によっては治療法そのものに難色を示す人も少なくありません。
今回、ウジ虫を使った治療プロジェクトを計画しているのはイギリスやアメリカ、そしてオランダといった先進国の軍隊。
中でもイギリスは25万ドルもの資金を投入し、シリア、イエメン、南スーダンといった紛争が多発する地域の野戦病院でマゴットセラピーの活用を計画しています。
そして戦地であえてマゴットセラピーが選択された理由は医療資源の不足とコスト。
医療資源が十分ではない紛争地帯では、外傷を負った際に適切な処置を行えていないことも多く、一時的には命を取り留めても細菌による二次感染などが原因で命を落としてしまうケースも少なくありません。
また同時に手術や医療資源の輸送にはかなりのコストが発生しています。
そこで安価でかつ現地で医療材料を調達できるマゴットセラピーを導入することで、現在抱えている問題を解決しようというわけです。
今回の計画に携わっているスタッドラー博士によると、各国でウジ虫の繁殖施設を作り医療用のウジ虫を現地で供給できる体制を構築していくと発表しています。
ウジ虫の養殖施設を作るためには1100万円ほどの費用が必要であると見込まれていますが、医療用のウジ虫の繁殖が成功し軌道に乗れば、長期的にみると現在発生している医療材料費や輸送費より遙かに安くコストを抑えることができるのだとか。
また、最終的には現地の人達が自分達で医療用のウジ虫を繁殖する事ができるような簡易キットの開発も予定されています。
今回の話はかなり突拍子も無い話のように聞こえますが、実はマゴットセラピー自体は数千年前から行われており、決して目新しい治療法ではありません。
ただ、ペニシリンをはじめとした様々な抗生物質が発見されて以降、マゴットセラピーは姿をけしました。
しかし裏を返せば抗生物質が無い地域ではマゴットセラピーは非常に有効な治療法の一つで、運用さえ確立できれば素晴らしい効果が期待できる事でしょう。
ただ、医療用のウジ虫を現地の人たちで管理、運用していくにはかなりの時間が必要となりそうですね。
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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