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2019/01/15

Sassow

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑥ シリンダー篇

Sassowです。

さて、今回も「エアガンカスタムのイロハ」と題して初速調整の基本的で一般的なお話をご紹介してまいります。

このコラムシリーズは、エアガンカスタムの中でも初速に関する項目の基本的で一般的な知識を紹介して、昨今エアガンカスタム界隈ではあまりに基礎過ぎて語られることが少なくなっている部分を再度まとめてみようというのがテーマ。また明確な定義のないものや曖昧な部分については、多数派意見や一般論をご紹介しているつもりです。

エアガンカスタム界隈は色々な情報が多く溢れている反面、ある程度成熟してきている面もあります。ですので、基礎的なお話って意外とスルーされたままのことも多いとワタシは感じていました。
その辺の復習の意味も込めてまとめておりますので皆様がご一読いただいたとき、何か役立つものがあれば幸いです。

前回から各パーツについての基本的で一般的な解説をやっていまして、今回は電動ガンの内部の中でもシリンダーにスポットを当ててみます。

前回記事:【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑤ インナーバレル篇







シリンダーの種類と初速への影響

今回も電動ガンを例に解説を進めます。まず、シリンダーにはいくつか種類があり、それぞれ形状が違う=容量が違っています

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑥ シリンダー篇
一般的には容量が大きなシリンダーの方が使える空気量は当然大きくなります。

じゃあ、一番初速が高くなるのは空気をいっぱい使えるフルシリンダー……という気がしますが、前回インナーバレルのお話でご紹介したようにシリンダーとインナーバレルの容量が適切なものでなければ必ずしも初速が高くなる訳ではないのです。

ではこのシリンダーとインナーバレルの容量の相関をどうやって測るのか、とっても数学的なニオイがして面倒そうです。

でもご安心。最近売られているシリンダーにはそれぞれ「推奨インナーバレル長○○mm~○○mm」と記載されている場合がほとんど。実際には組み上げてみないと初速がどう変化するかは断定出来ませんが、それでもある程度はこの推奨値でシリンダーを選べばシリンダーとインナーバレルのバランスは大体取れる可能性が高いと思っていいハズです。

穴の空いた加速シリンダーでどうして初速は上がる?

さて、単純にインナーバレルとの容量バランスだけが影響して容量が小さなシリンダーでも初速が上がる訳ではありません。

ワタシがカスタムを初めた当初は、インナーバレルとシリンダーの容量の相関によって初速が低下する可能性があるというのがイマイチ納得いかず。
「穴の空いたシリンダーを使うと空気量が減るんだからインナーバレルの長さに関係なく初速は下がるんじゃないの?」とずっと疑問でした。

先程の拙い解説図の中に「加速(ポート付)シリンダー」と記載しています。加速です。シリンダーが加速? いえ、そんなおっかない現象ではありません。シリンダーではなくシリンダーの中を通るピストンヘッドを加速させることからこのように呼ばれます。

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑥ シリンダー篇
ワープシリンダーも同様、内径が大きい部分でピストンヘッドを加速させる仕組みになります。

ちょっと色々違いますが、自転車の空気入れを想像してみてください。ゆっくりポンプを押すとスゥーッと空気もゆっくり出てきます。途中からでも一気にポンプを押すと一瞬でシュッと空気が出てきます。単純なイメージですが一気にポンプを押すほうが勢いは強いですよね。これが加速シリンダーの原理と同様です。

この勢いの強い空気の押し出しは、よく空気の圧縮という呼び方でエアガンのカスタムでは取り扱われています。

では、より強力な空気圧縮を目指してインナーバレル長によらず加速シリンダーの方がより高い初速が出るかというとそうではございません。また複雑な話題です。

すでに図の中に出てきておりますが、ここにはピストン(ヘッド)も関係してきて、インナーバレル・シリンダー・ピストンが相互に影響して「容量」「空気圧縮」「速度」により初速が決定されていきます。

ということで次回はピストンのお話をご紹介しますのでまた読んでやってください。

シリンダーの選び方

さて、再度シリンダー単体のお話に戻します。

まずシリンダーの交換の意味についてですが、これはインナーバレルの交換に伴って容量を変更するというのが最もベターな理由かと思います。
ただ、シリンダー単体だけで考えるのであれば、例えば内部の品質が悪いものを交換したり、ピストンヘッドとの相性を考えて選んだりというのが主な理由でしょうか。

前述の通り、シリンダーはインナーバレルの長さに応じて選ぶのが一般的ですが、細かく選ぶときには耐久性の高い素材のもの製品の精度あたりが差になってくるところ。

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑥ シリンダー篇
たまにシリンダーとシリンダーヘッドの一体型なんてものも売られていますし、シリンダーヘッドやピストンヘッドとの相性も注意した方が良いと思います。

が、結局実際に手にとって使ってみないとその性能や他のパーツとの相性は分かりづらく、色々悩むよりは何度か使って安定感のあるLaylaxさんやKM企画さんなど、国産メーカーから選ぶ場合がワタシは多くなっております

どちらにしろ数値化出来る性能がないパーツになるので、選ぶ基準が少なく逆に悩ましいパーツ。ただ、シリンダー容量は決まっているので推奨インナーバレル長だけはしっかり確認しておくことをオススメいたします。

慣れてきたら「敢えて推奨と違う容量のシリンダーを選んでサイクルや初速を調整する」といったカスタム遊びも突き詰めていくと楽しい発見ができるかもしれません。

エアガンカスタムのイロハシリーズはこちらから







Sassow

プロフィール:初サバゲー以降、どっぷりコースの九州在住サバゲーマー。エアガンや装備のカスタム、動画投稿、サバゲー関連ブログにて「楽しさ」「独自性」「サバゲーはみんなでヤるもんだ」を追求中。
ブログ「今夜、あの娘を撃ち抜くために。 by Sassow」やってます。

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