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2019/01/8

Sassow

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑤ インナーバレル篇

Sassowです。

前回ついに「エアガンカスタムのイロハ」もカスタムの花形であるパーツ交換のお話に入ってまいりまして、具体的にはパーツ交換の順番のオススメをご紹介してみました。

前回記事:【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話④パーツ交換のイロハ篇

エアガンカスタム達人まではまだ至らないワタシの「エアガンカスタムのイロハ」。
ですが、カスタム知識の基礎を一から知りたいという初心者のアナタ、一度お読みいただけるならば各カスタムについて「まぁだいたいこんなもんなんだな」と感じてほしいと思って書かせていただいております。
一方でエアガンカスタムについては様々な情報が色々なところに溢れております。どうぞワタシのコラムも踏まえて取捨選択しつつカスタムレベルアップを目指していただけると幸いです。

今回からは各パーツについての基本的で一般的な解説を行ってまいります。
昨今多くのカスタムパーツが売られている中で、どういったパーツが初速調整にどう関係してくるのか、各パーツのどの項目を見て選べばいいのかという点をご紹介します。

相変わらず電動ガンを例にしておりますが、同じパーツがある場合は他のエアガンでも同様な場合がほとんどです。







インナーバレルの初速に関する基本的で一般的なお話

さて、まずエアガンパーツの中でもインナーバレルからのご紹介。前回ご紹介したとおり、交換するなら最初に選びたいパーツです。

インナーバレルを選ぶ際に気をつけたいのは全長内径。この2点の数値が初速調整に影響するポイントで選ぶ際の目安になります。こちらの図をご覧ください。

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑤ インナーバレル篇
他の要因が影響しない場合の一般論ですが、インナーバレルは全長が長いほど内径が小さいほど初速はアップ。どちらも「BB弾を無駄なく効率よく空気が押す」ことがその理由です。なので、逆に初速を下げる場合は短く内径の大きなインナーバレルを選ぶということになります。

以前空気漏れについて少しお話しましたが、結局エアガンは空気をどう使うかが初速に影響するとお考えください。

で、今回のコラムはこれで終わり……ではございません。単にインナーバレルだけを見れば一般論はこの通りですが、インナーバレル選びは単にエアガンのアウターバレル長の制限だけでなく、シリンダーとの兼ね合いも重要になります。

インナーバレルとシリンダーの関係

インナーバレルはエアガンパーツの中では空気の通る最終地点ですが、この空気はシリンダー内にて作られることとなります。この時点で2つのパーツの関連があるのはなんとなく感じていただけますでしょうか。

このインナーバレルとシリンダーにはどちらも容量というものがあります。つまりインナーバレルであればどれくらい空気量を保持できるかシリンダーであればどれくらいの空気量が作れるかということです。

そしてこれがどう初速に関連してくるか……というのがこちらの図。

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑤ インナーバレル篇
このようにインナーバレルが長く容量の大きなものであってもシリンダーの容量に対して容量が大き過ぎる場合は空気量が足りなくなり、インナーバレル内部でBB弾が空気から押されない時間=重力と空気抵抗によって減力する時間が生じてしまいます。

逆にインナーバレルが短すぎる場合、こちらはまだ押せるはずの空気が使われないままBB弾が射出してしまい、BB弾の加速が不十分になってしまう可能性があります。

単にインナーバレルを長くしてしまえば必ずしも初速が上がる……とは言えません。あくまで基本的で一般的な理論としてインナーバレル全長が長いと初速は上がるというだけです。

この他にもインナーバレルはピストンとの関係もあるとされており、以前触れたとおりエアガンは各パーツが関係しあってその性能が決まっております。
シリンダーやピストンのお話はまた改めて別の記事として、やはり基本的で一般的なお話をご紹介する予定ですのでそちらにて触れたいと思います。

インナーバレルを交換する意味

全然単純ではないインナーバレル。簡単に交換するのも躊躇しちゃいそうです。そこで、そもそもインナーバレルを変える意味はあるのかという点について。

例えば東京マルイ製エアガンに使われているインナーバレルは多くが内径6.08mmとされています。カスタムには様々な理由があると思いますが「初速がちょっと足りないかも」という場合にはまずは同じインナーバレル長で内径が小さいものを選んでみるという手があります。
これは基本的にシリンダーとインナーバレルの容量バランスが取られている東京マルイ製エアガンですので容量バランスを崩さず、インナーバレル内でのBB弾への空気ロスを少し増やすことを目的とした選択方法。

ただしインナーバレルは精度にも影響するパーツですので、初速は上がったけど弾がバラついてしまうという可能性も十分あり得ます。
ですので、精度に不満がないものや高品質なエアガンであればインナーバレルなどを変えずスプリングだけで初速調整を行うというのも考慮すべきところ。

逆にインナーバレルを変えるべき状況は弾のバラつきが気になる場合や、分解してみたら内部に凹凸があってあまり品質のよくないもの、アルミ製など強度に不安があるもの、劣化している場合などが考えられます。

安い海外製エアガンなんかはアルミ製インナーバレルが採用されてたりしますし、中古エアガンを入手した場合にはどんなインナーバレルが使われているか分からないなんてことも。

他にはエアガン全体のカスタムとして全長(=アウターバレル長)を短くしたい場合に合わせてインナーバレルも短いものに変えるという、前向きなカスタムでも交換対象です。

ワタシの場合、「変えてみたいから変える!!」という百聞は一見に如かず的な発想で変えることも多くございます。

インナーバレルの選び方は様々

前述の通り、まずインナーバレル交換を目指す場合は今あるインナーバレル長と近いもので内径の違うものを選ぶというのがひとつの手になります。
もちろんより長いや短いインナーバレルを選んで、あとからシリンダーを変更したりしてサイクルや外観を変化させることも考えられます。

初速に関連する項目以外でインナーバレルを選ぶ際のポイントには素材加工精度HOP窓の大小や深さなどがあり、各メーカー色々な工夫をして販売されております。

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑤ インナーバレル篇
この辺り詳しく解説すると初速調整の基本的で一般的なお話からは少し逸れてしまいますので割愛させてください。ゴメンなさい。
ただ、この辺は必ずしも「これがベター!!」という答えはなかなか見つけにくいのが現状でして、多くのレビューを参考にして経験と勘で選んでいくしかないように思います。

あえて無難な選び方を挙げるならば強度の高い真鍮製品質が高いという評価の多い有名メーカー製というくらいでしょうか。自然と金額も上がってくるところです。
ちなみにワタシの場合、カスタムは安定してある程度満足する性能を維持するために実施することが多いので、HOP窓や特殊な加工よりも強度と内面がキレイであることを重視してます。

今回はインナーバレルの全てをお伝え出来ず大変申し訳ない内容になってしまいましたが、皆様もまずはこの辺りの基本的で一般的なインナーバレルのお話をお聞きになった上で、各サバゲー先輩がカスタムでどんなインナーバレルを選んでいるかを見聞きしつつ、カスタムチャレンジやってみてください。

エアガンカスタムのイロハシリーズはこちらから







Sassow

プロフィール:初サバゲー以降、どっぷりコースの九州在住サバゲーマー。エアガンや装備のカスタム、動画投稿、サバゲー関連ブログにて「楽しさ」「独自性」「サバゲーはみんなでヤるもんだ」を追求中。
ブログ「今夜、あの娘を撃ち抜くために。 by Sassow」やってます。

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