- コラム
時代の波に乗れなかった無駄な兵器5選
2018/04/11
菅野 直人
すごいー! たーのしー!
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最近はドローンなどの無人機や、誰でも簡単に超長距離の狙撃が行えるようになる電子式の狙撃システム、さらには電磁誘導で砲弾を発射するレールガンなど、今まではSF映画の中でしか登場していなかったハイテク兵器が次々と登場し、戦争のあり方も少しずつ変わりつつあります。
しかし、一方でそんなハイテク機器を一瞬で無効化できる兵器があるのをご存じでしょうか。
その兵器の名前は「EMP兵器」
今から一年ほど前(2017年頃)には様々なメディアなどで取り上げられていたことがあるため名前を見たり聞いたりしたことがある人も多いはず。
そこで今回は改めてEMP兵器の仕組みや驚異についてご紹介したいと思います。
By Federal government of the United States – http://sonicbomb.com/albums/album44/2_G.jpg, パブリック・ドメイン, Link
まずはじめにEMP兵器という単語を初めて聞いた人のためにEMP兵器とはどういった物かからご紹介していきます。
EMP兵器の“EMP”とはElectromagnetic Pulseの略で日本語に置き直すと“電磁パルス”といいます。
この電磁パルスは核爆発などによって引き起こされる非常に強力な電磁波の一種で、この電磁波を浴びた電子機器は落雷があった時のように過電流などが発生し、電子部品がショートしたり誤作動を起こすという特徴をもっています。
その電磁パルスの仕組みを上手く利用したのが電磁パルス兵器。
電磁パルス兵器は大気圏周辺の高高度で核爆発を起こし、意図的に強力な電磁パルスを発生させることで敵国の電子機器を無差別に破壊することができるのです。
大気圏で核爆発を起こすだけで電子機器をショートさせることができるEMP兵器はそれだけでも十分に脅威となるのですが、さらに脅威なのがEMP兵器を防ぐ手立てが確立していないという点。
通常のミサイルであれば着弾までに破壊すれば被害は最小限に抑えることができますが、EMP兵器は敵地の遙か上空で爆発させるため迎撃することはできません。
さらに大気圏層から降り注ぐ電磁波を全て遮断する術もないのです。
しかも最近の電子機器は全て電気の力によって動いているという共通点がある上、通信や交通、さらには水道やガスなどのライフラインも電子機器に頼っているため、たった一つの爆弾でライフライン全てが全滅してしまう可能性もあるのです。
ニュースなどではEMP兵器は「文明を崩壊させる力がある」などの煽り文句も見かけましたが、下手をすると電気が開発される以前の生活を余儀なくされる可能性もあるのです。
今回は割とシリアスな内容でしたが、最後はあっと驚くような話で締めくくりたいと思います。
上記では人類の文明を崩壊することができるとまで言われているEMP兵器ですが、実はちょっとした電気工学の知識があれば自分で作れてしまうのです!
ちなみにYouTubeでは自作のEMP発生装置を製造した猛者もいました。
この動画で使用されているのはリチウムイオンバッテリーと高電圧コンバーター、あとは銅線のコイルだけ。
たったこれだけで電磁パルスを発生させることができるのです。
また動画内では実際に使用し、ゲームボーイアドバンスSPの電源が落ちてしまったり、iPhoneの電源が落ちてしまうシーンが収められています。
このEMP発生装置の威力は核爆発で発生するEMPには足元にも及びませんが、EMP兵器を使われることで、動画と同じことが起こりうると考えると少し怖いものがありますね。
ちなみに言うまでもなく、悪用は厳禁です。
様々なハイテク機器を一瞬で無効化するEMP兵器。
なかなか恐ろしいものがありますね。
ただ最近ではEMPを遮断する電磁シールドの開発や採用も進んでおり、近い将来はEMP兵器に対抗する術も確立するかもしれません。
科学技術は戦争によって発展するとよく言われますが、いまでもその格言は生き続けているようですね。
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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