- コラム
サバゲーでイヤーマフってどうなの?Peltor社製の電子イヤーマフ「Tactical 6S」レビュー!
2018/10/20
Gunfire
すごいー! たーのしー!
2018/11/9
marodaruma
みなさんこんにちは。マスクをつけるとなんかイケメンになったような気がするけど、外すといつもと変わらないのでがっかりするマロダルマです。
さて、記事冒頭に載せたこのマスク、めちゃくちゃかっこいいですね? そう思いますね?
このマスクは、BELL WROKSHOP(販売サイト:https://www.etsy.com/jp/shop/BELLworkshop Twitter:@Bellworkshop)という工房が手がける“Tactical Skull Mask”というもの。
もともとはサバゲーとは無関係の作品を作っていた工房なのですが、とあるきっかけから「ポリカーボネートのレンズを仕込んだ、サバゲーにも使えるマスク」も手がけるようになったとのこと。写真のとおりもんのすごいイカしたスカルマスクです。
今回縁あってこの“Tactical Skull Mask”の製作工程を見学させてもらい、更にサンプルもお借りすることができたのでレビューしてみようと思います。何回も言うけどすげえかっこいいぞ!!
大阪にある工房にお邪魔して出迎えてくれたのは、BELL WORKSHOPを運営する鈴川さん。
海外で活動していた経験もあり、様々なメディア作品に携わる造形作家さんです。
御本人はサバゲー自体「ちょっとやったことはある」とのこと。
工房内には造形や特殊メイクに関する本があったり、
色んな所にアメコミフィギュアが置いてあったり。
趣味は70~80年台のアクション映画鑑賞で、御本人曰く「プレデターが好きすぎてフィギュアの収集に歯止めが効かず困っているんです」とのこと。
“プレデターのシーンごとのシュワちゃんフィギュア”とかいう、オタク度の深すぎるアイテムがずらっと並んでいる棚を見たときは、「あっ、この人、畑は違うけど同じオタクだわ」と勝手に安心しました。
こちらのめちゃくちゃエモいマスク、素体がペイントボール用マスクだったので気になって聞いてみると、ポルトガルのEDMコアバンド「NinjaKore」(http://www.ninjakore.com/)からカスタムオーダーメイドの依頼を受けて作成したという代物なのだとか。
実はEDMが結構好きというイキリオタクな僕もこのバンドのライブ映像を拝見したのですが、めちゃくちゃかっこよかったです。日本文化が大好きなアーティストで過去に来日公演をしたこともあるのだとか。是非とももう一回日本に来て欲しい……
鈴川さんは個人や企業などから依頼を受けて様々な造形物を作り提供する作家さんなのですが、そうした仕事の合間の息抜きに、自分の好きなドクロをモチーフにしたマスクを作ることがあるそうです。
あるときSNS上にその息抜きマスクの写真をあげたところ、サバゲーマーから「サバゲー用に欲しい!」という意見をもらい、それがきっかけとなって今回のマスク制作に繋がったそうです。
作りかけのマスクたち。一体どのようにしてこれらのマスクを作っているのか、製作工程も見せていただきました。
これがマスクのもととなる型。シリコンで作られており、この型に樹脂を流し込んで固めることでマスクが出来上がります。ちょうど鋳物を作るのと似たような工程ですね。
樹脂がスムーズに剥がれるよう、まずは型の表面にベビーパウダーをたたきます。
もう一つの型をはめ込み、ボルトで固定します。
使用している樹脂は「HEI-CAST(ハイキャスト)」という注型用ウレタン樹脂。「A液」と「B液」の2つの液を混ぜ合わせて硬化させる造形用樹脂で、アマゾンでも売っていました。
ハイキャスト 2Kgセット ブラック
A液とB液を1:1の割合で混ぜ合わせます。
「アレっ、ちょっと片方の液入れすぎたかな、もうちょっと足そう。アレっ」
「大丈夫かなこの人」
ちゃんと混ぜ合わさった(たぶん)樹脂溶液を型に流し込み、30分ほど硬化させます。
硬化したら型から剥がします。これがけっこうコツが必要で苦労するのだとか。
剥がした直後はこんな感じ。溶液を混ぜる際に「アレっ」とか言い出すので不安でしたが、ちゃんと固まっているようです。
固まったマスクのバリ取りや穴あけ作業を行い……
目の部分に入れるポリカーボネートレンズなど細かい部品の取り付けや塗装を施して完成!
「こういう『いかにも作業台で手作業してます』みたいな画っていりますよね? 撮ります?」
「めっっっっちゃほしいです。なにその協力姿勢……好き……」
今回は樹脂の硬化までをお見せいただいたので撮影には1時間ほどしかかかりませんでしたが、実際は仕上げや部品の取り付け、修正の作業も含めて一つ作るのに約一日はかかるのだとか。けっこう手間のかかっている作品だな、という印象を受けましたね!
作業工程のほか、新作マスクのスケッチ画なども見せていただきました。
目と口部分が分割できるようになっているので、従来品のシューティンググラスやフェイスマスクとも合わせられそうですね。完成が楽しみじゃ……
作品修正案やら石膏で作った試作の方など、色々な裏側も垣間見せてもらえました。
「製作工程含めすごく色々見せてくださいましたけど、いいんですか? 秘密にしたい工程とかあるんじゃあ……」
「隠し事なんてしない主義なんで!」
「やだかっこいい。抱いて。」
サバゲー用ということで気になるのは強度ですが、レンズは市販のサバゲー用ゴーグルのものを流用していまるのでまず問題はないでしょう。マスク本体の強度もかなりあります。通常のサバゲーで貫通するようなことはまずないでしょう。
頬の部分にアルミのメッシュがあり、そこの強度が気になるところでしたが、下のツイートの動画を見たところすぐに貫通するようなことはなさそう。個人的にはスチールのメッシュの方がより安心感がありますが……
#bellworkshop #サバゲー pic.twitter.com/TqnK1sZVW5
— Bellworkshop (@Bellworkshop) 2018年10月17日
強度は十分サバゲーでの使用に耐えるものであると思いますが、鈴川さん本人の弁をお借りすると
「あくまでもハンドメイドの“作品”であるため、いち個人でできる範囲でしか対応は出来ず、通常の工業製品ほど手厚い保証はできません。使用に際しては自己責任で行っていただきたいです。」
とのことでした。
僕個人の意見ではありますが、万が一口部分へ弾が入った際の対策に、バラクラバ等を着用した上で使用すると良いかと思います。
今後はサバゲーマーを中心にユーザーの意見をつのり、実用性や耐久性、他社のゴーグル等との互換性を向上させていく予定だそうです。ゆくゆくはサバゲーイベントへの出展もあるかも??
ここまではBELL WORKSHOPの“Tactical Skull Mask”の制作過程を紹介しましたが、ここからは「実際にサバゲー装備として身につけたらどんな感じになるの?」という点を紹介していきたいと思います。
そのために何名かのサバゲーマーにモデルをお願いし、スタジオでの撮影を行ってきました。結構いろんな装備に合わせられますよ!
まずは普段着にいきなりこのマスクを着用してみた場合。
おっ、結構いいんじゃない? サイバーパンク作品にこんな感じのキャラいてそう!
見た目がSFチックなのでゴリゴリのタクティカル装備に合うかと思っていたのですが、私服装備でも似合いそうですね!
モデル:シューティングバーFIVE店長“少佐”氏(@shootingbarfive)
知り合い(@Sasugo_3)の帽子をかっぱらう少佐。とりあえずなにか面白いことしないと死んじゃうんでしょうか。
お次は打って変わってゴリッゴリのアーマー系装備! やっぱ似合うわな!!!
ヘルメットとも合わせられますが、着用する人の頭のサイズによってはチンストラップが締められないこともあるようです。
銃を構えた際にサイティングができるかも気になっていたのですが、これくらいハイマウントにしておけば大丈夫そう。モデルさんも「普通にサイトは覗けますねー」と感想を述べていました。
……逆を言えば、ローマウントのドットサイトやライフルのアイアンサイトなど、サイティングラインの低い銃だと狙いづらそうです。これはこのマスクに限ったことではなく、サバゲー用フルフェイスマスク全般に言えることではありますが……。
モデル:サバゲーイベント”チェンサバ”運営陣の1人「かいちょ」さん(@oOkaityouOo)
お次はエスニック風!
タクティカル系だけじゃなく民族系にも結構似合います。すげえぞこのマスク、なんでもいけるぞ!
使用したのはタンカラーバージョン。色合いが服とマッチしていて違和感がほとんどありません。
サイティングするとこんな感じ。モデルのモロキーさん曰く「ちょっと頬付けしづらい感はあるかな……」とのことでした。先程のかいちょさんは問題なくサイティング出来ていたようですが、使用する人の体格、構え方によって差が出てしまうのかもしれません。
モデル:チェンサバ運営陣の1人「モロキー」さん(@morokey)
さてさて次はオーソドックスなタクティカルスタイル!
ODカラーのマスクを着用してもらいましたが、迷彩服によく合います。
フードの下から覗くスカルフェイスが怪しさを醸し出しており、めちゃくちゃかっこいいですね……
サイティングするとこんな感じ。使用銃はWEのM712モーゼルカービンですが、この銃は結構サイティングラインが高めになっているので案外構えやすそうでした。
モデル:チェンサバ主催「Saaugo」さん(@Sasugo_3)
今回は4人のモデルに着用してもらいましたが、デザインなどはかなり好評だったものの、「銃の構えづらさ」や「ゴーグルのレンズが曇りやすい」という意見もありました。
先程も述べたように、サバゲー用のフルフェイスマスクって大抵構えづらいし曇りやすいものですから、別にこのマスクだけの問題ではないとは思います。とはいえ実際にそういった問題点があるのは事実なので、使用する際は銃のサイトや曇り止め対策を各自で施す必要があるでしょう。
3人並ぶとこんな感じ。全員方向性がバラバラにも程がありますが、どの装備にもTactical Skull Maskは違和感なくマッチしていました。すげえぞ! かっこいいぞ! ほしいぞ!
既存のドクロマスク勢も羨むかっこよさです。
右端のドクロの人:チェンサバ運営「Kyokaisiki」さん(@ikuo3862)
左端のドクロの人:チェンサバ運営「唐沢屋戯画」さん(@karasawashiki)
そんなくそかっこいいTactical Skull Mask、現在はこちらの通販サイト。(https://www.etsy.com/jp/shop/BELLworkshop)から購入できます。色のバリエーションはOD、ブラック、タンカラーの3種。完成品でお値段が¥23,000ほどと既成品のフルフェイスマスクと比べて結構お高めですが、大量生産できないハンドメイド品ゆえ致し方ないところ……。しかし、その値段をおいてもなお、見た目のかっこよさ、既成品にはないオリジナリティはかなり魅力的。中には海外からの購入者もおり、部屋に飾るオブジェやコスプレアイテムなど、サバゲー以外の用途に使う人もいるのだとか。
購入者が自分で組み立てる「DIYキット」も合わせて売られており、それは¥12,000ほどと結構お安め。自分の好みの色に塗装することもできますし、予算に余裕がない人、更にオリジナリティのあるマスクに仕上げたい人はこちらを購入するのもアリでしょう。
ここまで、Tactical Skull Maskの制作過程から実際の着用例までガッツリ紹介してきましたが、いかがでしょうか。僕はものすごく欲しいです。
発展途上である面も確かにありますが、ゲームに十分耐えうる耐久性、サバゲー用マスクでは結構多い「ドクロ」をモチーフにしたデザインながら既成品ではまず見られないオリジナリティ、そして兎にも角にもかっこいいということを鑑みれば、購入して損は無いと思います。
かっこいいマスクを探しているサバゲーマーの皆さん、新作マスクの制作も現在進行中なBELL WROKSHOPの“Tactical Skull Mask”はいかがでしょう?
BELL WROKSHOP様
WEBサイト:https://bellworkshopjapan.wixsite.com/bellworkshop
販売サイト:https://www.etsy.com/jp/shop/BELLworkshop
Twitter:@Bellworkshop
Facebook:@Bellworkshop
Instagram:@Bellworkshop
Mail:bellworkshopjapan@gmail.com
シューティングバーFIVE店長“少佐”氏(@shootingbarfive)
“CHANGE SURVIVAL GAME”主催陣(下記5名)
「Saaugo」さん(@Sasugo_3)
「唐沢屋戯画」さん(@karasawashiki)
「モロキー」さん(@morokey)
「かいちょ」さん(@oOkaityouOo)
「Kyokaisiki」さん(@ikuo3862)
ならさん(@NkzyRnrmtC)
学生時代、FPSゲームをきっかけにミリタリーに興味を持ち、サバイバルゲームの世界にはまりだす。
エアガンの内部・外装カスタム、装備品収集など順調にサバゲ道をエンジョイ中。
自作PC、電子工作・プログラミングにも若干の知識あり。
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