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2018/09/8

Gunfire

1000年分のイギリス軍装備が大集合!時代と共に移り変わる兵士達の装備

現代の戦争は交戦距離がどんどんと長くなっていますが、銃が開発されるまでは直接殴り合うのが戦争の基本でした。
しかし殴り合うといっても、その時代によって様々な武器や防具があり、当時の状勢や戦い方を知るための重要な資料でもあります。

そんな中、一人のイギリスの写真家が1000年分のイギリス軍の装備品を撮影する事に成功しました。

そこで今回は歴史的な戦争で活躍した当時の兵士達の装備について紹介していきたいと思います。







■1066年の傭兵(ハスカール)の装備

出典:https://www.thomatkinson.com/inventories

まず最初は中世の初期頃に登場したハスカール達の装備品。
ハスカールは主に傭兵や私兵のような軍団で戦争はハスカール達の仕事場であり、収入源でもありました。
また装備品から見ても分かると思いますが、斧や槍などを使いぶつかり合うのが基本戦法でした。

■1244年の騎士の装備

出典:https://www.thomatkinson.com/inventories

この装備は1244年に発生したエルサレムの包囲戦に参戦していた騎士の装備です。
使用されていた時期は第6回十字軍の直後であり、派手なコントラストの装備やマントが特徴的となっています。

■1415年のロングボウ兵の装備

出典:https://www.thomatkinson.com/inventories

この装備は百年戦争真っただ中の1415年10月25日に起こったアジャンクールの戦いのものです。
アジャンクールの戦いは7,000人しかいなかったイングランド軍が20,000人のフランス重装騎兵に圧勝した事でも有名で、勝利の決め手は長弓(ロングボウ)兵達による遠距離攻撃でした。
そんな大活躍した長弓兵達が装備していた装備品をイメージした物です。

■1485年の兵士の装備

出典:https://www.thomatkinson.com/inventories

この装備は薔薇戦争と呼ばれるイギリスの内戦中で勃発した「ボズワースの戦い」で活躍した兵士をイメージした装備で、典型的な洋風の鎧となっています。
この頃からロングソードやポールアックスなど有名な装備も登場しています。

■1588年の銃士の装備

出典:https://www.thomatkinson.com/inventories

16世紀に入ると単発ではありますが銃も登場してきます。この装備はエリザベス1世が活躍していた頃の装備で、スペインの無敵戦艦がイングランドに攻め込み佳境の時期の装備でもあります。

■1645年のマスケット銃兵の装備

出典:https://www.thomatkinson.com/inventories

このあたりから徐々に有名な兵隊や兵種が登場してきますが、この装備は17世紀に登場したマスケット銃兵の装備です。

マスケット銃兵が最初に活躍したのはイングランドの内戦の一つであるネイズビーの戦いであり、マスケット銃兵を採用した議会派が勝利する事となりました。

■1709年の銃兵の装備

出典:https://www.thomatkinson.com/inventories

この装備はスペイン継承戦争で戦ったイギリス軍の銃兵の装備です。
赤と黄色の非常に目立つ服装が特徴で、マルプラケの戦いなどが有名です。
ちなみにイギリス軍はマルプラケの戦いでフランス軍を撃破しますがイギリス軍も損害が大きく大陸から撤退するという結果に終わっています。

■1815年の2等兵の装備

出典:https://www.thomatkinson.com/inventories

19世紀の初頭、ナポレオンはベルギーに侵攻を開始しますが、その際にイギリスやオランダは同盟を組み、フランス軍に立ち向かいます。
その中でも大規模な戦闘となったのがワーテルローの戦いで、この装備はそのワーテルローの戦いに参加した2等兵の装備をイメージしたものです。

赤のジャケットに黒の羽帽子が特徴的で、いろんな書物や絵画に登場しているので見た事がある人も多いのではないでしょうか。

■1854年のライフル旅団の装備

出典:https://www.thomatkinson.com/inventories

次はロシア帝国を相手に発生したクリミア戦争で使われていた装備です。
ワーテルローの戦いの頃より鮮やかさが消え、機能重視になりつつあるようにみえますね。
ちなみに有名なナイティンゲールが活躍したのもの、このクリミア戦争だったりします。

■1916年の民兵の装備

出典:https://www.thomatkinson.com/inventories

この装備は第一次世界大戦の中でも最大級の会戦となった「ソンムの戦い」において、民兵達が使用していたものをイメージした物です。
セミオート式のライフルも登場する一方で塹壕戦に備えてメイス(画面左端)も支給されています。

■1944年のパラシュート旅団の装備

出典:https://www.thomatkinson.com/inventories

この装備は第二次世界大戦に起きた「アーネムの戦い」において、イギリスがオランダにパラシュートを使い降下作戦を行った時の装備をイメージした物です。
ベレー帽やガスマスクなど徐々に見慣れた装備が登場し、物によっては今でも現存している物もあります。

■2014年の歩兵の装備

出典:https://www.thomatkinson.com/inventories

そして最後は2014年のアフガニスタン紛争にてイギリスの工兵部隊が使用していた装備品です。
サバイバルゲームにおいてもお馴染みの装備品ばかりですが、今までの装備品と比べると、ここ数十年で兵士達の装備はかなり進化したように感じるのではないでしょうか。

■まとめ

いかがでしたか。

歴代的な装備を詳しく見る機会は無いと思いますが、このように年号順に並べると装備の進化がすごくわかりやすいですね。
この写真を撮影したのはロンドンを拠点として活動している写真家の「Thom Atkinson」さん。

Thomさんは歴史家や演出家の助けを借りつつ今回の写真を撮影したのだとか。

ちなみにこれらの写真はThomさんのホームページでも公開されていますので、興味があったら是非ホームページも訪れてみてくださいね。

Thom Atkinsonさんのオフィシャルサイト:Thom Atkinson

Gunfire

元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。

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