- コラム
荒野の七人~刀を銃に変えて戦う7人の男たちの物語!~
2017/12/21
笹木恵一
すごいー! たーのしー!
2017/11/30
笹木恵一
『狂い咲きサンダーロード』は石井聰亙、現在の石井岳龍監督が日本大学芸術学部在学中の1980年に卒業制作として制作したインディペンデント映画だ。
泉谷しげる(美術も担当)、頭脳警察のPANTA&HAL、THE MODSによる楽曲提供、殺人以外のことは全部やったといわれる撮影秘話。記憶に残る名言の数々等、低予算かつ小規模な映画にもかかわらず各界にファンを多く持つ伝説的作品である。
日本のどこかにあるという荒れ狂った都市『サンダーロード』では極悪かつ狂暴な暴走族が鎬を削っていた。しかし警察の取り締まり強化を恐れた彼らは抗争を辞め平和協定を結び、市民から『愛される暴走族』になろうっていうわけだった。だが武闘派で知られるグループ魔墓呂死の特攻隊長の仁はその協定を無視し依然として暴走行為を続けていた。そんな彼の存在はこの街に住む全ての者たちにとって邪魔なものとなっていった。どんなに仁を抑え込んでも、それは彼の内なる衝動をさらに狂い咲かせるだけだった。体の自由を奪われても、仲間を失っても、それでも仁は孤独に突っ走っていくのだった。
低予算ではあるものの、必要最小限かつ効果的な美術や演出で、独自の荒廃した世界観を画面上に映し出す手腕は見事としか言いようがない。『スーパー右翼』『デスマッチ工場跡』等用語のネーミングセンスも狂ってて最高だ。
見どころはなんと言ってもラストで仁がこの町に住むすべての大人たちを相手にたった独りで挑んでいく最終決戦だろう。手足を切断され体の自由を奪われた仁が、謎の武器商人に用意させた重火器とこの映画のビジュアルイメージにもなっている黒い装甲服を身にまとい、自分から自由を奪った大人たちを皆殺しにしていく姿は、爽快感とカタルシスに溢れている。
主人公の仁はいわゆる『反逆者』ではない。彼はただ自由で在るだけなのだ。たとえどんなに時が流れようと、変わらずにそう在るだけなのだ。しかし周りの仲間たちは大人になると同時に、愛していたはずの自由を捨ててしまうのだ。そして彼らの方から仁にも同じくそうさせようと戦いを挑んでくるのだ。そして物語の終盤、彼等から自由を奪われた仁はついに自ら戦いを挑むのである。
一度ご覧になられたら、このコスプレでサバゲーをしたくなること請け合いだ。
ただ内容が内容だけにゲーム中に作中のセリフ使うとマナーが悪いどころの話ではなく、かなりアブナイ人だと思われる可能性があるので、真似するのはコスチュームだけにしましょう!
幼稚園時代からレンタルビデオ屋に足しげく通い、多くの映画や特撮、アニメ作品を新旧国内外問わず見まくる。
中学時代に007シリーズにはまり、映画の中で使用される銃に興味を持ちはじめる。
漫画家を目指すも断念した過去を持つ(笑)。
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