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戦場の兵士の写真などを見ていると、サバゲー時の自分と同じ格好なのになんだか装備の着こなしが違うように思えます。それは使い込まれた「使用感」の差です! 今回は「装備の使用感、実物感の出し方」について紹介します。
※色合いの変化は装備の染料や塗料によって異なるため、予定した色と違う色合いになってしまう事もあります。実施は自己責任にてお願いします。
「汚し」で一番手軽にできるのが晴れた日に日光に当てることです。
実際に使われている装備は日頃の訓練や任務で長時間日光に晒されて、色合いが変化しています。
それを表現するために水洗いした装備を天日干しに。染料の性質によっても異なりますが、夏などの日差しが強い時期であれば、1週間ほど干しておくと少しずつ色合いの変化が見えるようになります。
筆者は真夏に一か月ほど干しておいたこともありました。
このようにハンガーにかけて吊るしておくだけです。
荒っぽいですが、地面の上を引きずり回したりコンクリートに擦りつけたりも汚し方の1つ。
※グリーンサーフェイスと砂利とコンクリートでは少し擦り切れ感が異なり、まんべんなく薄く擦れるのがグリーンサーフェイス、部分的に擦れるのがコンクリート、中間が砂利です。
また、グラウンドや公園の土の上で体重をかけて擦りつけると、微細な土の粒が生地に入り込むことで汚れ感が出ます。
※グリーンサーフェイス…舗装材の一種。天然輝緑岩を粉砕して粒度を調整した、グリーン色のクレイ系舗装材。テニスコートなど主にスポーツ施設のグラウンドなどに使用される。
擦りつける時は膝、肘、など実際の訓練や戦闘で擦れる部分を重点的に行います。
左が実施後、右が実施前です。
マガジンポーチ。実施後の方は土が繊維に入り込んで変色し、生地も一部ほつれています。
左が実施後、右が実施前です。
レプリカは実物より「色づかいが白っぽい」ことがよくあり、そのような場合はコーヒーパックを沢山入れた熱い湯に数時間浸け込みます。
すると全体の色合いが暗めに変化。一回で染まりが十分でない場合は、数回繰り返すと良いでしょう。
なお、この処理を施した装備は洗濯すると茶色が溶け出る場合があるので、一緒に洗うものには注意が必要です。
沸騰するほどの温度で煮込んだ場合、ポリエステルの割合が高い生地だとシワになって取れなくなる場合があるので、温度管理には十分気を付けて行いましょう。
これくらいの濃さの湯に浸けます。
皮製やナイロンなどの硬い素材の汚しには、アクリル絵の具が有効。
黒や茶色のアクリル絵具を装備の表面に塗り、それをふき取ると、表面の細かな凹凸に入り込んだ絵の具が残り、長く野外で使用したかのような汚れ感が表現できます。
汚れを薄く調整したい場合は、絵の具に混ぜる水の量を増やしましょう。
実施前。
実施後はこのような汚れ感となります
サバゲー上級者の中には、今回紹介したような「使用感」にこだわる人が多くいます!
中には到着した新品にすぐハサミやヤスリで傷をつける人も。サバゲーフィールドで「汚し」が上手い人がいたら、方法を聞いてみましょう!
身の回りに自衛官が多かったことから自衛隊に興味を持ち、そこからサバイバルゲームにハマる。公務員を4年間勤めたのち退職。現在は軍事、スポーツ、健康、美容、メンタルヘルス、障害者などの分野でフリーランスライターとして活動中。趣味はミリタリーのほか日本拳法、クラヴマガなど格闘術全般とトレーニングによるボディメイク。
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