- コラム
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2017/01/27
marodaruma
すごいー! たーのしー!
2017/03/31
marodaruma
先日参加してきた日本橋ストリートフェスタ(ストフェス)以外にも、最近ちらほらとコスプレイベントに顔を出すようになりまして、そういう時はきまってベスト&ライフル&その他小物でフル装備しているmarodarumaです。
撮影:サスゴ(@Sasugo_3)さん
映っている人:左から、みやこ(@artemis385)さん、モロキー(@morokey)さん、marodaruma(筆者自身)(@marodaruma)
最近はこんな感じの、汚染地域を徘徊するローグ風コスプレに凝っています
しかし、おもちゃとはいえリアルに作られたエアソフトガン・モデルガンを持ち、各種装備品をがっつり身にまとったミリタリーコスプレって、物騒じゃないの? という気がしなくもありません。ミリタリー色が全くない普通のコスプレイベントにいきなり特殊部隊が出現しても引かれてしまうような気もします
現実問題として、「軍服」を禁止しているコスプレイベントが多いのも事実で、私も今回のストフェスに参加する前は結構迷いました。
というわけで今回は「ミリタリーコスプレでイベント参加しても大丈夫なの?」という疑問について調査してみました。
コスプレイベントでは、多くの場合で「軍服」を着たコスプレは禁止・制限される傾向にあります。
例:一般社団法人 日本コスプレ委員会 イベント参加時の注意事項「コスプレをされる方」の項目
URL: http://www.jpcc.jp/event02.html
軍服を着用したキャラクターのコスプレが許可される場合であっても、「実在する(した)あらゆる国の軍隊のコスプレ」は禁止されることが多いようです。大雑把に言うと、サバゲーマーがフィールドでするような装備はほぼアウトということになりますね。
イベントによって理由は違いますが、大まかに2点に分けられました。
●軽犯罪法に抵触するおそれがあるため
軽犯罪法第一条十五項に、このような項目があります。
「法令により定められた称号若しくは外国におけるこれらに準ずるものを詐称し、又は資格がないのにかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章その他の標章若しくはこれらに似せて作った物を用いてはならない(要約)」
参考URL:https://goo.gl/v5On4U
警察官、自衛官(外国の軍人も含む)、消防士や救急救命士など、国内外を問わず公的な権限をもつ職業に似せた衣装を着る、または警察手帳や記章等のアイテムを所持していた場合、この法律に違反する恐れがあります。「実在の軍服」コスプレが多くのイベントで禁止されているのは、この法律に違反しないよう配慮する目的があるためです。
余談ですが、イベントもサバゲーの予定もなく、まったく持ち歩く必要がないのにあえてエアガンを持ち歩いた場合も軽犯罪法に触れる恐れがありますので、「護身用にデリンジャーを持ち歩いてやるぜ」なんてことはやめておきましょう。さすがにやる人はそうそういないと思いますが、オープンキャリー(周囲に見える状態で銃を持ち歩くこと)はもってのほかですよ! 本物をもったお巡りさんに囲まれかねませんからね!
●周囲に威圧感や誤解を与えることを避けるため
武装した集団がいることで周囲に威圧感を与えてしまうことや、過激な思想を持っている、戦争を賛美している等の誤解を周囲に与えることを避ける目的もあります。
また、軍服を着用していなくとも、事故やトラブル防止のためにエアガン等を含めた武器類を持ったコスプレが規制される場合もあります。
公共の施設を借りたイベントの場合、会場となる施設や周辺地域に配慮し、イベント存続のためにも誤解やトラブルのもとを排除することは当然されて然るべきです。どうしても見た目が物騒になるミリタリーコスプレは敬遠されても致し方ないかもしれませんね。
明確に実在の軍服コスプレが禁止されていないイベントもあり、そういったイベントではリアルなミリタリーコスプレをよく見かけます。ストフェスもそうで、規約にはミリタリーコスプレについての制限はなく(公的権限のある職業のコスプレはもちろん禁止でしたが)、私のDIVISIONエージェント装備も、公式に直接問い合わせをしてOKをもらったうえで参加しました。
更衣室ではレイヤーさん一人一人に対してのコスプレチェックも行われていましたが、特にミリタリーコスプレの方が咎められるようなことはなかったように思います。
ただし、そういったミリタリーが禁止されていないイベントでも、大抵は制限が設けられています。
例:コミケの規約ブック「ちぇんじ」 P14~P15
URL:http://www.comiket.co.jp/info-p/C80/C80change.pdf
規約で禁止されていなくとも軽犯罪法でアウトな恰好をしていいわけではありませんから、公的権限のある職業のコスプレはもちろんNGです。実際に街を歩いている警察官・自衛官と見分けがつかないようなコスプレは避けるべきでしょう。海外の軍・警察機関は、国内、それもコスプレイベントでは本物はまずいないためコスプレとすぐわかるかもしれませんが、それでも階級章・徽章・腕章類は取り外すなど「公的権限を持っていない」ことをアピールする何らかの工夫は必要でしょう。
個人的には、バイオハザードのU.S.S(アンブレラ特殊部隊)など、フィクションに登場する架空組織の装備コスプレが一番安全であろうと思われます。近年のシューティングゲームはリアリティのある装備をしているキャラクターが多いですから、サバゲーで使う装備をある程度流用できる点も便利ですね。
DIVISIONをはじめ、トム・クランシーシリーズのキャラクターは架空っぽさとリアリティのバランスが良いので、コスプレに丁度良いかもしれません。
自分の装備は果たしてOKか? NGか? と迷う場合、そのイベント運営者へ問い合わせるのが一番確実です。きちんと規約や法律に配慮していることが伝われば、意外と前向きな回答をもらえるかもしれません。
また、フィールドと同じくエアガンの安全管理にも気を遣う必要があります。大抵のエアガンOKなイベントでは、弾を装填せず、バッテリー・ガスも抜いて完全に動作しない状態にすることが規約とされていますし、その規約を守っていたとしても、いきなり人に銃口を向ける、むやみやたらに空撃ちするといった迷惑行為はやめましょう。
これは自主規制ですが、念のため、私は銃口をテープでふさぎ、マガジンは挿さないようにし、トリガーに指をかけないなど、より「安全である」ことをアピールできる状態にしてストフェスに参加しました。
同じような自主規制をしている人は結構多くいますが、先に述べたようにイベントでは「弾を装填せず、撃てない状態にすること」が求められ、フィールドで言われるような細かい制限が無い場合も多いです。私自身、チャンバー内の弾の有無やセイフティのON/OFFは一見してわからない以上、不特定多数の人が集まる場合は上記の自主規制をしていた方がより安全ではあると思いますが、サバゲーフィールドとコスプレイベントはそれぞれ目的が違い、それに合わせたルールが設けられている以上、これらはあくまでも自主規制であって他の人に強制するようなものでもないと考えます。あまりにも疑問に思うようなエアガンの扱いをしている人がいても、いきなり本人に問いただすよりはまずイベント運営側に報告するほうが穏便に事を運べるかと思います。
ミリタリーコスプレは、法律やモラルの面で他のコスプレジャンルよりも制限が多く、デリケートなコスプレです。それを念頭に置き、イベントに参加したい!と思った時は「自分の装備は果たしてフィールド以外でも許されるのか?」としっかりと自問することをおすすめします。
コスプレイベントは参加するレイヤーさんや運営者の方の様々な配慮・努力によって成り立っているものです。軽率な行動はイベントそのものの存続にかかわりますから、迷惑になる行為は絶対に避け、ルールとマナーをきちんと守って参加しましょう。
学生時代、FPSゲームをきっかけにミリタリーに興味を持ち、サバイバルゲームの世界にはまりだす。
エアガンの内部・外装カスタム、装備品収集など順調にサバゲ道をエンジョイ中。
自作PC、電子工作・プログラミングにも若干の知識あり。
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