• TOP
  • 米軍のロボットラバってどうなった?いつの間にか衝撃の結末に!?

2019/01/10

Gunfire

米軍のロボットラバってどうなった?いつの間にか衝撃の結末に!?

皆さんは今から数年前に発表されたロボットラバをご存知ですか?

ロボットラバとはアメリカ海兵隊によって発表された輸送用ロボットで、高い性能と見た目のインパクトから発表当時はかなり話題になりました。

しかし発表以降はこれといった続報が報道されることもなく、かれこれ5年ほどが経過しています。

そこで今回は徐々に人々の記憶から消えつつあるロボットラバの現在について紹介したいと思います。







■2014年に話題となったロボットラバ『LS3』

まずはロボットラバを知らない人やすっかり記憶の彼方へ追いやってしまった人のために改めてロボットラバについてご紹介しておきたいと思います。

ロボットラバとは2014年頃にアメリカ海兵隊がBoston Dynamics社と共に開発を行っていた自律型の四足歩行ロボットで、正式名称は『Legged Squad Support System(通称:LS3)』。

このLS3は歩兵に随伴出来るようにデザインされており、燃料補給することなく最大180㎏の荷物を載せて約1日稼働させることができ、最大約32㎞もの距離を走破できるといった画期的なロボットでした。

その時の映像はコチラ。

かなり不気味な姿形をしていますが、少々の悪路であれば軽々と走破し、さらに自動で歩兵を追従する機能もついていたため、当時ではかなり話題となったのです。

■衝撃の結末! まさかの開発中止になっていた!

見た目の不気味さは別として、非常に高性能なロボットであるLS3が公開以降、姿を見せなくなった理由はずばり「開発中止」。

なんと、世間をにぎわせたLS3は人知れず開発中止に追い込まれていたのです。

開発中止の直接的な原因は「稼働音」。

先ほどの動画を見て頂いたらわかりますが、LS3はガソリンエンジンを仕様しているため稼働中にかなり大きな騒音が発生してしまいます。

そのためアメリカ海兵隊は敵兵に発見される可能性が非常に高くなるという理由により採用は見送ることにしたのです。

■電気エンジン搭載の小型機『Spot (スポット)』を開発するも、中途半端な性能に……

稼働音が問題と指摘された開発チームは、稼働音を最小限に抑えるために今度はガソリンエンジンではなく、電気エンジンを搭載し静音性に特化した一回り小さい『Spot (スポット)』を開発しました。

このSpot登場により問題は全て解決されるかのように思われましたが、実は電気エンジンを採用したことにより新たにパワー不足の問題が発生。

今まで180㎏もの荷物を運搬できていたLS3に対し、今度のSpotの積載量は10分の1の18㎏にまで低下してしまったのです。

一般人からしたら18㎏の荷物を運搬できると聞くと非常にありがたい存在に思えますが、海兵隊の通常の装備は一人あたり約45㎏もあり、兵士達の荷物を任せるには圧倒的にパワーが足らなかったのです。

■まとめ

知らぬ間に意外な結果に終っていたロボットラバ。

続報が報道されない理由がまさか開発中止だったとは……。

ただ、LS3やSpotは開発中止になったものの、ロボットの開発は続けられているため、今後はさらに改良されたロボットラバが登場してくるかもしれません。

個人的には今までのノウハウを生かした民間人向けのロボットの登場に期待したいですね!







Gunfire

元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。

この記事を友達にシェアしよう!

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

サバゲーアーカイブの最新情報を
お届けします

関連タグ

東京サバゲーナビ フィールド・定例会検索はこちら
東京サバゲーナビ フィールド・定例会検索はこちら

アクセス数ランキング