日本の非常食の元祖「乾し飯」！これぞ日本のサバイバルフード！

最近、日本だけでなく世界各地で様々な自然災害が頻発しており、災害が起こるたびに様々なメディアで非常食や防災キットの重要性について紹介されています。

サバゲーアーカイブでも、以前にコストコが販売する「Emergency Food by the Pallet」について紹介しましたが、最近ではフリーズドライ製法の発展により、味も見た目も非常食とは思えないほどのクオリティを持つ様々なタイプの非常食が登場しています。

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しかし、日本にはフリーズドライ製法に勝るとも劣らない、古くから伝わる究極の保存食があります！
その保存食とはズバリ「糒（干し飯）」。

そこで今回は家庭で簡単に作れる日本の非常食である糒についてご紹介したいと思います。

■日本が生み出した非常食「糒」

糒は少なくとも江戸時代には登場していた非常食 兼 兵士食で、非常に軽く、携帯性にも優れており、侍や忍者の携帯食としてや、旅人の保存食として親しまれていました。

この糒は名前の通り炊いたご飯（米）を干して乾燥させ、腐敗しないようにしたもので、適切に保存できれば20年以上も持つと言われています。

また食べる時は、そのままポリポリと食べる事もできますし、常温の水でふやかしたり、火を用意できれば雑炊のように煮ることで炊いたご飯のように戻す事もできる非常にすぐれた非常食なのです。

■実際に糒を作ってみた！

それでは実際に糒を作っていこうと思います！

用意するのは炊いたご飯のみ。
それも炊き立てではなく、長時間保温したものでかまいません。




まず、炊いたご飯をザルにいれて軽く水洗いします。
この時、ご飯の周りにぬめりを感じると思いますが、このぬめりを取るように洗うのがポイントです。




ある程度ぬめりがとれれば、あとは30分ほど水にさらしておきます。

そして、水を切って2日ほど天日干しすれば完成！
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の、はずなのですが……。
最近、私の住む地域は毎日のように続く長い雨に悩まされており、お米を干せませんでした……。

というわけで、今回は文明の利器に頼る事にします。
電子レンジの登場です。

調べてみると電子レンジでも普通に糒を作る事が可能で、しかも電子レンジを使えば15分ほどで完成するようなので、今回は電子レンジを使って作っていきます。

 
を繰り返すだけ。

すると徐々にご飯がカチカチになっていくのが分かるかと思います。

そして完成した糒がこちら！

焦げちゃった……。
少し加熱しすぎてしまったようです……。

ただ、焦げが付いていますが糒の機能としては問題ないそうです。

また写真ではあまり伝わりにくいのですが、ご飯の状態としては“炊飯ジャーにこびり付いてカチカチになったご飯”といった感じです。

せっかくなのでこのまま食べてみます。

（バリバリ）

あ！ これお煎餅だ！

食べた感じや味としては醤油がかかっていないお煎餅といった感じで、そのままでも意外とおいしく食べる事ができました。

このままでも十分美味しかったのですが、せっかくなのでふやかして戻した状態の糒も食べてみたいと思います。




用意したのは卵スープ。
ここに糒を投入して卵雑炊を作ってみます。

投入してかき混ぜつつ、少し時間を置きます。

ちゃんと雑炊になってるー！

凄いぞ糒！ しかも美味いぞ糒！

下調べしていた時点でこうなる事はわかっていましたが、実際に自分で作ってみて食べてみると想像以上で結構感動しています。

■まとめ

思っていた以上に感動を与えてくれた糒。

本当の災害に備える場合は市販されている緊急災害時用の缶詰やフリーズドライの商品を購入するのが一番だとは思いますが、夜食や小腹が空いた時にはピッタリかもしれません。

ただ、毎回作るのは面倒臭いのでAmazonや楽天で糒を取り扱ってくれないかな……。

ちなみに夏場だと2日ぐらい外で干すと乾し飯になるとご紹介しましたが、干すときはカラスやスズメに食べられないようにネットにいれましょう。

別の日に、天日干しで糒を作ってみようとトライしたところ、夕方には綺麗さっぱり無くなっちゃってました……。