家とフィールドで弾速が違う！？弾速の測定値のムラについて考える

サバゲーマーたるもの、必ず弾速測定を行いますよね。
特に、銃の内部カスタムを行う方は高い頻度で弾速をチェックされるかと思います。
ルール遵守の観点からはもちろんですが、内部カスタムの出来や銃の調子を示す指標の一つとしても、弾速は大変重要なものです。

今回は弾速測定について、ちょっとした検証を交えて書きたいと思います。

弾速計にはムラがあるのか？

私が使用している弾速計は、こういったものです。

こういった弾速計が示す数値にはムラが出ることがあります。
ここでいうムラというのは、例えば2発の同じ初速の弾を測定した時に、違う測定値が出るということです。

「え？ だめじゃん！」と思いますよね。
その通りです。弾速は重要なものですので、測定値にムラがあってもらっては困ります。

ただ、これらの弾速計が悪いというわけではありません。
測り方がまずいと、測定値にムラが出てしまうのです。

では、どのような測り方をするとムラが出るのでしょうか。

ムラの出る測り方

以前使っていた弾速計は、弾速計に対して銃をある程度水平にして測定しないと数値そのものが出ないことが結構ありました。

そのため、数値が出ればきちんと測れていて、出なければそうでないのだと思って数値は疑っていませんでした。
ですが最近になって、数値が出ていてもきちんと測れていないときがあるのではないか？ と思い、いろいろと試してみると、どうやら弾速計に対して銃を斜めにして発射した時には測定値にムラが出ているということに気が付きました。

「そりゃそうだろう、この馬鹿野郎が！ すっこんでろ糞野郎！！」と思われる方が多いかもしれませんが……（いや言い方きついきつい！優しくして！）

では、どれくらいのムラが出ているのか検証してみましょう。

ムラの検証方法

検証には、こちらの弾速計を使用します。

ACETECH AC5000




この弾速計は、発射した弾がぶつからないように後部が広く作られているため、少々斜めにしても弾を弾速計の内側にぶつけることなく測れます。（余計きちんと使わないとムラが出てしまいそうですが）

以前使っていたものよりも反応が早く、測定値がすぐ出るので気に入っています。



銃は愛用の東京マルイ　電動USPカスタムを使用します。

弾速計に対して、「水平・やや上向き・やや下向き」に銃を固定してセミで20発の初速を測定。
それを各3セット行いました。

検証結果

結果は以下のようになりました。

 
水平時を本来の測定値とすると、やや上向き時の平均は＋1.2m/s　やや下向き時の平均は－1.8m/sのムラが出ています。上向きと下向きの平均では3m/sも差が出ています。

また、全ての測定値の中での最高・最低値は、やや上向き時の85.6m/s、やや下向き時の80.5m/sとなり、5.1m/sもの差が出ました。

この結果を見ると、朝に家で測った弾速と、数時間後にサバゲーフィールドで測った弾速が違う！ なんてことは十分に起こりうるということがおわかりいただけるかと思います。

このように弾速計は測り方によって数値が変わってしまうことがあり、場合によっては本来の数値よりも高く出てしまうこともあるため、初速の安全マージンはしっかりと取っておくべきだと言われているのだと思います。

今回の数値からすると、法定初速より5m/sくらいは低めに設定しておいた方が無難という感じでしょうか。

また、内部カスタムの出来を確認する際には、できれば銃は弾速計に対して水平になるように固定して測定した方が、安定した数値が得られます。初速のばらけ具合などで余計な心配をしなくてもよくなるかと思います。

弾速計によっても、測り方によるムラは変わるのかもしれません。
マイ弾速計をお持ちの方は、ぜひ一度お試しください。