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2017/07/31

Sassow

「コネクタ変更」カスタムで電動ガンを性能アップ

Sassowです。電動ガン大好き過ぎるワタシが今回お話させて頂くのは「コネクタ変更」カスタムについて。

動力源であるバッテリーと電動ガンを繋ぐこのコネクタは、実は電動ガンの性能を左右する重要な部分にもなります。

そんな大事なコネクタですが、でも道具さえ揃っていればそこまで難しい作業ではないのでこれから電動ガンのカスタムに手を出していきたいと考えている方や、簡単なカスタムならちょっとはやってみたいという方にはオススメです。

ということで、今回はコネクタ変更の意義コネクタ変更作業とそのときの電動ガンの性能の変化をまとめてご紹介。

電動ガンで広く使われるコネクタとそのデメリット

東京マルイ製電動ガンをはじめ、広くデフォルトで付けられている電動ガンのコネクタはタミヤミニコネクタと呼ばれるものになります。

このコネクタをそのまま大きくしたラージコネクタもありますがミニコネクタの方が多く、電動ガンがこのコネクタなので当然売られているバッテリーもこのコネクタがほとんど。

コネクタには許容電流というものがあり、簡単に言うと流せる電流の容量のことですが、タミヤミニコネクタは10A、ラージコネクタは15Aとなっています。

色んなバッテリーに対応している、という点はとてもいいことなんですが、バッテリーにリポバッテリーを使うときなどはこの許容電流が小さすぎてバッテリーの性能をちゃんと電動ガンに伝えられていない可能性が。

また、サバゲーなどで電動ガンを撃ったあとにバッテリーを外そうとしてコネクタが熱くなっててビックリした経験などはありませんでしょうか?

これもこのタミヤコネクタの許容電流が小さいので限界近くなり熱を持つのが原因です。純正または推奨のバッテリーを使っているのであればそこまで気にする必要はないと思いますが、リポバッテリーなど大容量のバッテリーを使う際はこの熱にも気をつける必要があります。 

Tコネクタ(2Pコネクタ)とは?

一方で、よくコネクタ変更カスタムに使われているのがTコネクタ(2Pコネクタ)と呼ばれるもの。

サイズはTコネクタで横幅13mm、ミニで横幅8mm程度と小さなコネクタですが、その許容電流はそれぞれ50A、30Aとタミヤコネクタと比べてもかなり大きいコネクタになります。

なのでリポバッテリーなど強力なバッテリーを使ってもコネクタがボトルネックになることはなく、その性能をそのまま電動ガンに伝えることが出来る=性能アップが見込めます。

また省スペース性にも優れ、コネクタが熱くなるようなこともほぼなく、交換作業の手間はありますがその手間以上の大きなメリットのあるコネクタです。

Tコネクタに変更してみよう

では実際にコネクタ変更作業をご紹介。ちなみに電動ガン側とバッテリー側のどちらもコネクタを変えてあげる必要がありますが作業内容は一緒、取り付けるコネクタの形状だけは違うのでそこだけご注意を。

使用するものははんだこてとそのセット一式。

まずは既存のコネクタを取り除きます。ピンリムーバを使ってもいいんですが、単純にコネクタ根本の配線を切っちゃうほうが楽。
 
 

注意点として、バッテリー側の配線をカットする際は同時に切らないように!!ニッパーの歯を通じて通電しちゃってバチッとなりますので片方ずつ作業するようにしてください。
 
 
次に配線の被膜を5mmほど取り除きます。ワタシの場合は配線を軽くニッパーで噛んでニッパーを回したりしております。

そしてこの配線とコネクタをはんだでくっつける訳ですが、はんだを乗せる前に、はんだを乗せたいところにフラックスを塗っておきましょう。
 
 

フラックスははんだが乗りやすくなる効果があるのでちょっと作業が楽になります。
 
  
いよいよはんだこての出番。十分にはんだが温まった状態ではんだを乗せていきます。

配線側は全体がはんだで覆われるように、コネクタ側はちょっと盛るようなイメージ。初めての場合は作業前にどんな感じで溶けるのか練習するといいと思います。
 
 
このあと配線とコネクタをくっつける訳ですが、ここで熱収縮チューブを予め配線側に用意しておきます。

熱収縮チューブは配線とコネクタの接合部分を覆う絶縁体の役割を果たし、ライターなどの熱で温めると収縮します。コネクタを付けてからだと取り付けできなくなりますので必ず先に入れておきましょう。
 
  
あとは配線コネクタの結合。この工程でほぼ完成です。

このようにコネクタを固定しておいて片手で配線を触れさせて、もう片方の手でコネクタのはんだを溶かしてくっつけるのが楽だと思います。はんだが溶けたらはんだこてを接合部分から遠ざけて、数秒待てば冷えてくっつきます。

慣れてしまえば難しい作業ではないですが初めての場合は「思い切り」をキーワードに、とにかく作業を進めてはんだがどのように動くかという感覚を掴むことをオススメします。

今回ワタシの作業ではこんな感じにくっつきました。

あまりキレイな作業ではないのでお恥ずかしいところですが、くっついて取れなければオッケイ。
 
 
あとはもう一方の配線もつなげて熱収縮チューブで接合部分を覆えば完成。

注意点はプラス極とマイナス極を間違えないこと、長さを調整すること、またバッテリーのコネクタを変更する場合は1本ずつ熱収縮チューブまで覆ってしまうところまで作業し、もう1本の配線は絶縁テープを巻くなどして絶縁状態にして配線と配線が触れないようにすること。

バッテリーのコネクタ変更を作業する場合はとにかく2つの配線が通電しないように気をつけておかないと、
最悪の場合バッテリーの発火の危険性もありますのでご注意を。

実際にコネクタ変更してみたときの性能変化

では最後にコネクタ変更の前後で電動ガンの性能がどのように変化したかをご紹介します。

テストに使ったのは中古で手に入れたノーマル状態の東京マルイ MP5k。

バッテリーは東京マルイ純正同等の8.4v 1,100mAhニッケル水素バッテリーを使用しました。
 
 
結果はこのようになりました。

どちらもフル充電で行った結果ですがサイクル約3rpsほど上昇。(※初速に差がありますがこれは誤差でありコネクタ変更の影響ではありません)

メカボックスの内部は分解どころか取り出しもせずにこれだけの性能アップになります。通常使われているタミヤコネクタはやはりボトルネックになっているようです。

電動ガンのカスタムはまずはコネクタから

ということで、内心変化がなかったらどうしようかしらとドキドキしながらも、無事コネクタ変更の意義をお伝えすることが出来たかと思います。

今回ご紹介したコネクタ変更カスタムですが一般的なご家庭にはんだこてがあることはあまりないので、「なんかおっかない」「はんだこてってマニアック過ぎる」と思われるかもしれません。

しかし、性能アップだけでなく安全性も向上するこのコネクタ変更カスタムなので個人的には電動ガンカスタムの一番最初に手を付けて欲しいと思ったり。実際にはんだこてやそのセット一式もそこまでお高い訳ではないですし、これから電動ガンをガンガンカスタムしていきたいという方には必須アイテムになること間違いなし。

電動ガンを分解しなくてもコネクタの作業は出来る場合が多いと思いますので、是非道具を揃えてやってみてはいかがでしょうか。

Sassow

性別:オス、生息地:九州。生態:予備知識ゼロで初めてサバイバルゲームをやって以降、サバゲー参戦だけでなくエアガンカスタム、ブログ、サバゲー動画などのハマりっぷりをみせる。
「今夜、あの娘を撃ち抜くために。」などというフザけたタイトルのブログを割りと真面目に運営。モットー:サバゲーはみんなでヤるもんだ。

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