装備オタクのすすめ -自分で装備を作ってみよう-

以前の記事で書いたように、MAD装備に憧れアロハシャツを汚してみた私ですが、今度はオリジナル装備作成に手を出してみることにしました。
というのも、ツイッター上でお知り合いの方にスチームパンクコスプレのイベントに誘われたからでして、今までは市販のタクティカルな装備を買い集めるだけだった私もこれをきっかけに自作装備を作ってみよう! と決心したからなのです。
というわけで、今回はドがつく初心者が自作装備に手を出した顛末をのせ、同じように自作装備を始めようとしている人への参考になるような記事を作ってみようと思います。

短時間でスチームパンク装備を作成するために

さて、装備を自作すると言ってもイベントまであまり時間がない（これを書いている時点で本番一週間前を切っています）上に私は全くの初心者です。とりあえずは、今回作る装備のテーマである“スチームパンク”という世界観がどんなものか調べた上で、市販品に簡単な改造を加えた小物を作ってみようと考えました。

スチームパンクとは？

SFジャンルから派生したサブジャンルの1つで、Wikipediaによると1980年前後に勃興した創作ジャンルとのことです。
イギリスのヴィクトリア朝やエドワード朝時代（19世紀中頃から20世紀はじめ）といった産業革命が起こった頃の雰囲気がベースとなっており、蒸気機関が広く普及していることが特徴。その普及っぷりは半端ではなく、蒸気機関やぜんまいばねなどを動力源としたありとあらゆるガジェットが登場し、ときにはロボットやコンピューターのような時代錯誤的アイテムや、魔法などの要素が混じることもあります。

参考：Wikipedia

ちなみに、私が見たことのあるスチームパンク的作品は「鋼の錬金術師」や「スチームボーイ」、「天空の城ラピュタ」「ハウルの動く城」などです。

つくるもの

スチパン世界のさわりを学んだところで、何を作るかを決めなければいけません。
個人的に、スチームパンク世界の基本イメージである産業革命時代のイギリス（特にロンドン）には、工場の排煙などで環境汚染が進み、空気が薄汚れているイメージを持っています。急速な発展には格差拡大という影もつきまといますから、治安も少々悪そうです。
というわけで、空気の悪い地域をうごめく悪役をイメージして、ガスマスクを作ってみることにしました。

ちょうど終末装備を模索していた際にアマゾンで買った1000円台とお安い業務用ガスマスクがありましたから、これをスチームパンクっぽく塗装してみましょう。銅や真鍮に近い、茶色がかった金属色にしようと思います。

まず下地にプラモデル用サーフェイサーを拭いてから、同じくプラモ用のスプレーで「金→クリアオレンジ→クリアイエロー」と重ね塗りします。金色単色だと某モビルスーツのようになりそうなので、オレンジとイエローを重ねて暗い色合いにしようと狙いました。

ほぼ狙った色に近いものになりましたが、ちょっとテカテカしすぎているような気がしたので、乾いてからタミヤのスポンジヤスリ（400番）で適当に削ります。

反射が抑えられ、塗装の剥がれもあいまってそれらしくなりました。

・・・が、ここで問題が一つ。私は顔が大きくて全体的にやわらかいお肉がのっているもっちりフェイス（オブラート）であるのにもかかわらず、マスクの方はえらく控えめな大きさのためどうにも不格好な感じになってしまいます。ベルト部分から肉がはみ出てボンレスハムみたいです。
試着して四苦八苦しているところを家族に見られ、あんまりにもあんまりな様子に失笑をもらいました。
仕方がないので、マスクを大きくして顔を覆う面積を広げることにします。

使わなくなったハーフメッシュマスクがあったため、これとガスマスクを合体させました。ピンバイスでガスマスクに穴を開け、針金でメッシュマスクの方と固定させています。