世界平和度指数ランキングTOP10！一番平和な国はどこ？

以前にサバゲーアーカイブでは世界の軍事力ランキングについてご紹介しましたが、今回はちょっと視点を変えて「世界一平和な国」についてご紹介したいと思います。

関連記事：2018年軍事力ランキング発表！気になる日本の順位は？

国の平和度を数値化した『世界平和度指数』というものがあり、毎年調査が行われ全世界に公開されています。

ちなみに“平和な国”と聞くと「治安が良い国」とか「犯罪が少ない国」と思われるかもしれませんが、今回の話は治安だけでなく軍隊や兵器の所有数、そして他国との関係なども考慮されています。

それでは早速紹介していきましょう。

■世界平和度指数って何？

まずは世界平和度指数という単語を初めて聞いた方のために簡単にご紹介したいと思います。

世界平和度指数（Global Peace Index）とは2007年からイギリスに本拠地を置く新聞社「エコノミスト（The Economist）」が始めた取り組みで、様々な情報を元に数値化し「どれぐらい平和な国か」を表すものです。

調査はエコノミスト社の調査部門以外にも世界平和の研究に取り組む様々な学者や専門家によって行われており、算出根拠となる指標には「戦争による死者数」「隣国との関係」「テロの潜在性」「殺人事件の数」「軍人の数」「警官の数」など合計24項目によって算出されます。

ただ、注意していただきたいのが世界平和度指数は決して「治安がいい国」ではないという点。

冒頭でも少し触れましたが治安が良くても戦争が発生する可能性があればスコアは下がりますし、治安が悪くても軍人が多く他国との関係が良ければスコアが上がる場合もあります。

■2018年度、世界平和度指数ランキングTOP10

世界平和度指数についてある程度ご理解いただいたところで、さっそくランキングを紹介していきます

第10位「アイルランド」

By Drawn by User:SKopp, パブリック・ドメイン, Link

第10位はアイルランド。
アイルランドはアイルランド島の大部分を領土とする立憲共和制国家で陸軍、海軍、空軍の3軍を所有しています。
平常時の兵力はわずか8,500名とかなり少なめですが、中立主義や中立政策を採用しているため戦争には参加せず、アイルランド軍の主な任務は国防と国連の平和維持活動です。

第9位「日本」

By Various – Law Concerning the National Flag and Anthem (1999) (Japanese) (English)., パブリック・ドメイン, Link

第9位は日本。
殺人発生率が非常に低く銃器の所持も認められていないため、世界的に見ても非常に治安の良い国と言われています。
個人的にはもう少し上位でもいいような気もしますが近隣国との関係や自然災害などが影響して9位にランクインしています。

第8位「シンガポール」

By Various – The drawing was based from http://app.www.sg/who/42/National-Flag.aspx. Colors from the book: (2001). The National Symbols Kit. Singapore: Ministry of Information, Communications and the Arts. pp. 5. ISBN 8880968010 Invalid ISBN Pantone 032 shade from http://www.pantone.com/pages/pantone/colorfinder.aspx?c_id=13050, パブリック・ドメイン, Link

第8位はシンガポール。
去年までは20位以下でしたが、今年になって大きく順位を上げてきた非常に珍しい国です。
大きな要因としては経済の成長で、今のシンガポールは財政収支や国際収支がほぼトップレベル。
ちなみに軍隊は陸軍、海軍、空軍の3軍を保有しており総兵力は約7万5千人でイギリス軍との強いつながりもあります。

第7位「チェコ」

By special commission
(of code): SVG version by cs:-xfi-.
Colors according to Appendix No. 3 of czech legal Act 3/1993. cs:Zirland. – -xfi-‘s file
-xfi-‘s code
Zirland’s codes of colors, パブリック・ドメイン, Link

第7位はヨーロッパの中心に位置するチェコ。
チェコは海に面していないため陸軍と空軍の2軍で構成されており兵力はおおよそ3万人。
軍隊としては決して大きくありませんが、今でも経済成長を続けており高所得国家としても有名です。

第6位「カナダ」

By Created by E Pluribus Anthony / User:Mzajac – See below, パブリック・ドメイン, Link

第6位は世界で2番目に大きい面積を持つカナダ。
カナダは陸軍、海軍、空軍の3軍を保有しており兵力は約9万人。
しかし、主な任務はアイルランドと同様に国連の平和維持活動がメインとなっています。
また一方で経済的にも非常に裕福な国で天然ガスなどの輸出産業も充実しています。

第5位「デンマーク」

By Madden – 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link

第5位はデンマーク。
デンマークは陸軍、海軍、空軍の3軍を保有していますが総兵力は約2万5000人とやや少なめ。
しかし政治方面では国から手厚い福祉が提供されており、高度な教育や医療がほとんど無料で提供されています。
また最低賃金については世界で一番高く、世界で最も幸せな国とも呼ばれています。

第4位「ポルトガル」

By Columbano Bordalo Pinheiro (1910; generic design); Vítor Luís Rodrigues; António Martins-Tuválkin (2004; this specific vector set: see sources) – http://jorgesampaio.arquivo.presidencia.pt/pt/republica/simbolos/bandeiras/index.html#imgs, パブリック・ドメイン, Link

第4位はポルトガル。
南ヨーロッパのイベリア半島に位置する共和制国家です。
数年前までは18位前後に位置していましたが、ここ数年で突如ベスト5にランクイン。
軍隊は陸軍、海軍、空軍の3軍の他に国家警備隊が存在しており兵力は約4万5000人。ここにランクインしている国の中では割と大きな軍隊を保有しています。

第3位「オーストリア」

By Bundesministerium für Landesverteidigung – Dekorationen, Insignien und Hoheitszeichen in Verbindung mit / in conjunction with Grundsätzliche Bestimmungen über Verwendung des Hoheitszeichens sowie über die Fahnenordnung des Österreichischen Bundesheeres. Erlass vom 14. Mai 2018, GZ S93592/3-MFW/2018., パブリック・ドメイン, Link

第3位はオーストリア
オーストリアはチェコと同様にヨーロッパの中心に位置し、アルプス山脈など国土の大半が山岳地帯という特徴的な国です。
また海に面していないため保有している軍隊は陸軍と空軍のみ。
軍事力はあまり無いですが国自体は非常に裕福で世界有数の富裕国の一つと数えられています。

第2位「ニュージーランド」

By Zscout370, Hugh Jass and many others – http://www.mch.govt.nz/files/NZ%20Flag%20-%20proportions.JPG, パブリック・ドメイン, Link

第2位はニュージーランド。
ニュージーランドは日本と同様に島国で太平洋南に位置しています。
軍隊は陸軍、海軍、空軍の3軍を保有していますが主な任務は国土防衛のため“ニュージーランド軍”ではなく“ニュージーランド国防軍”と呼ばれています。
またニュージーランドの教育レベルは非常に高く、他国と比べてかなり高い教育水準を維持しています。

第1位「アイスランド」

By Árni Dagur, and Magasjukur2 – Proportions: Forsetisráðuneyti Íslands Colours: Alþingi, パブリック・ドメイン, Link

第1位はアイスランド。
日本ではあまりなじみのない国ですが、アイスランドはわずか人口32万人という非常に小さな国です。
そして最大の特徴が軍隊を保有していないという点。
アイスランドは警察が国の防衛を担っており、他の国と比べるとほぼ非武装状態の国家です。

■まとめ

いかがでしたか。
ランクインしている国はどの国も観光地として有名な国ばかりですね。

また最近では全体的にスコアが上昇しつつあり、世界的に見ても徐々に平和になりつつあるようです。

ちなみにワースト3は「シリア」「アフガニスタン」「南スーダン」がランクイン。

理由についてはここで説明する必要が無いほど有名だとは思いますが、今でも国連が介入し平和維持活動を続けています。