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2019/02/12

Gunfire

どうしてこうなった!ナチス・ドイツが開発した変態兵器5選!

今回紹介するのはナチス・ドイツが開発した変態兵器について!

第二次世界大戦中は常識を疑うような変態兵器が山ほど登場し、悲惨な結果になっていることが多々あります。

しかも当時では最高の技術力を持っていたと言われているナチス・ドイツでさえ、常識や目を疑う兵器を開発していたりします。

そこで今回はナチス・ドイツに注目して、ナチス・ドイツが開発した狂気の変態兵器についてご紹介したいと思います!







■使い捨てレベルの曲射銃身『クルムラウフ』

まずは変態銃の中でも割と有名な『クルムラウフ』。

G3 and StG44.jpg
By Joe Loong – originally posted to Flickr as DSCF3826, CC 表示-継承 2.0, Link

このクルムラウフはアサルトライフルの原型といわれているStG44の替え銃身のような物なのですが、見ての通り銃身が90度曲がっているという非常に変わった形をしています。

また使い方については見た目で大体想像が付くと思いますが、曲がり角などで射手が身を乗り出さずに安全に弾丸を発射できるようにするための物です。

このクルムラウフは自分の身を危険に晒さずにすむということで兵士達には非常にありがたい銃だったのですが、問題点も少なくありません。

クルムラウフは銃身が曲がっているせいで射程や命中精度は非常に低く、反動も抑えることができなかったため銃としてはお世辞にも褒められたものではありませんでした。

さらに数十発ほど弾丸を発射すると摩擦により銃身が使い物にならなくなるという致命的な欠陥もあったのです。

■最強過ぎて身動きが取れない戦車『VIII号戦車 マウス』

第二次世界大戦当時、ドイツ軍はソ連軍の戦車に苦しめられており強力な戦車が必要と感じたヒトラーは最高の技術を全てつぎ込んだ超重戦車の開発を指示します。

Metro-maus1.jpg
By ru:User:Superewerru:Файл:Metro-maus1.jpg, パブリック・ドメイン, Link

そしてその結果生まれたのが『VIII号戦車 マウス』。

このマウスは全長約10m、全幅約4mの巨大な戦車で、しかも重量が188tという史上最強の最超重戦車です。

そして当時の最先端の技術を集結して作られたマウスは大いに活躍するはずだったのですが、重量が重くなりすぎたせいで実用的ではなく完成したのは試作機の2台だけ。

しかも1号機は試験場に放置していたところをソ連軍が鹵獲。さらに2号機は移動中に行動不能となりドイツ軍によって爆発処理されますが、爆発処理された状態の物をソ連軍が鹵獲。

結局、戦果を挙げられないまま全てソ連軍へ奪われることとなったのです。

■世界最大の大砲『80cm列車砲』

GeschützDora2.JPG
By Scargill投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

80cm列車砲』とは名前のとおり直径80㎝もあるドラム缶のような弾丸を発射する大砲で全長47.3 m銃身長32.48 m全幅7.1 mという何もかもが規格外の世界最大の大砲です。

この大砲はもともとフランスの国境に作られたマジノ線を攻略するために作られた列車砲で、圧倒的火力を超長距離から一方的に攻撃できるという反則級の兵器でした。

完成した80cm列車砲は当初の目的であるマジノ線の攻略には残念ながら間に合いませんでしたが、セヴァストポリ要塞攻囲戦の時には輝かしい功績を残しています。

ちなみに最終的には2基製造され、1基目は「グスタフ」、2基目は「ドーラ」という愛称が付けられています。

ただ、この80cm列車砲の問題点はやはり大きさ。

80cm列車砲は移動するためにレールの設置工事が必要で、さらにレールを設置するためには数多くの建設機械も必要となり目的地まで移動するだけで数週間もの時間を要しました。

さらに移動したあとは現地で使用できるように整備するために再び数週間の時間がかかり、80cm列車砲を使って攻撃を行うと決めてから初弾が発射されるまでに下手をすると数カ月間もの期間が必要だったのです。

また必要人員についても問題があり、80cm列車砲には4000人以上の支援要員が必要だったといわれており、射撃を行うだけでも最低1200人以上もの人手が必要でした。

そしてそんな大勢の人手が必要だった80cm列車砲は最初こそは活躍したもののナチス・ドイツが制空権を失ったことで使用が不可能となり、その上、退避させる時間も無くソ連軍やアメリカ軍に鹵獲される事となりました。

■有線のリモコン兵器『ゴリアテ』

Mini-tanks-p012953.jpg
By https://web.archive.org/web/20120206065939/http://www.archivesnormandie39-45.org/specificPhoto.php?ref=p012953, パブリック・ドメイン, Link

ゴリアテの見た目はミニチュアの戦車のような風貌をしていますが、実はこれは遠隔操作式の自走地雷の一種で敵地や敵車両の爆破を目的として開発された物です。

使用者としては遠隔で安全に爆発させることができるため割と人気だったようで、実際に約7,500台も生産され戦地に導入されています。

しかし、このゴリアテも様々な問題点を抱えていました。

まずは遠隔操作方法が有線だったという点。

敵兵にケーブルを切断されるとすぐにコントロールを失い無効化されてしまうのです。

さらに時速は約10㎞/hと遅く、10㎝ぐらいの段差ですら乗り越える事ができずに敵兵からしてみれば、ただの射撃の的でしかありませんでした。

■木製有人ロケット迎撃機『Ba349 “ナッター”』

敗戦後イギリス軍に鹵獲され、ファーンボローに移送されたBa 349(1946年)。機首のカバーは外されている。翼の鉤十字は、鹵獲後に描かれたもの
By Photograph published in: Aircraft of the Fighting Powers Vol VII Ed: O G Thetford Harborough Publishing Co, Leicester, England 1946. – from English Wikipedia, パブリック・ドメイン, Link

そして最後は航空機『Ba349』、通称“ナッター”。

ただこのナッターは航空機といっても正確には人が乗れるロケット迎撃機で、別名「有人対空砲」とも呼ばれている変態兵器です。

ちなみに使い方としては敵国の航空機が接近した際にパイロットが乗り込みロケットエンジンで垂直に発進。

そして敵機に近づいたら機体の先端に装備されたロケット砲を発射。

その後、パイロットはパラシュートで脱出するというクレイジー兵器です。

この使い方の時点で既に様々な問題がありますが、一番の問題は衝撃がすさまじくパイロットが発射と同時に気絶してしまい、そのまま墜落死してしまうという点。

実際に何度か死亡事故が起きており、制式採用されたものの戦場で使用されたかどうかは未だ不明のままです。

ちなみに恐ろしいことに木製だったりもします。

■まとめ

いかがでしたか。

今回はナチス・ドイツに絞ってご紹介しましたが、世界中では他にもさまざまな変態兵器が多く存在します。

また機会があればサバゲーアーカイブでご紹介させていただこうと考えていますが、もし興味が沸いたらご自身でも是非さがしてみてくださいね。







Gunfire

元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。

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