- コラム
初心者をサバゲーにはまらせたいから解説しよう!装備編
2019/03/20
marodaruma
すごいー! たーのしー!
2019/02/1
marodaruma
みなさんこんにちは。初めて買ったエアガンはマルイの次世代M4A1 SOCOMだったマロダルマです。
今回からしばらくの間、初心者の人にいかにすんなりと“サバゲー”という遊びに慣れ親しんでもらうか! という点を考えてみようと思います。
というのも、以前、「サバゲーマーってめったやたら誘ってくる割にはサバゲーそのものの説明はざっくりだよね」(意訳)というTwitterのつぶやきを見かけたことがありまして、確かに僕自身そういうところあるな……! と少し反省したのがきっかけなのです。
サバゲーマーの立場から擁護しますと、日本のTwitterには140文字という制限がありますから、どうしても説明不足になってしまうことは否めません。「説明がざっくりだよね!」なんて言われてしまうのも、その制限の中懸命にサバゲーの楽しさを伝えようとした結果だとは思います。
しかし、「説明がざっくりだよね!」と発言した人の立場からすれば、断片的な情報ばかりブワッと集まって、結局何から手を付ければよいのか誰も教えてくれなかった……というのもおそらく事実!
もしかしたら、同じような理由で初心者を誘いきれなかったサバゲーマーは他にもいるかもしれねえ!
せっかく興味を持ってくれたのにそんなの悲しすぎるよな!?
やるならきっちりはまらせて業界に金落とさせなきゃ!!
そんなわけで、初心者に対してこれは説明しておくべきだろ! という点を、複数回にわけてまとめてみようと思います。今回はサバゲーにおける重要な武器「エアガン」編をお届けします。
※長々しい説明はいらん! 結論だけ先に教えろ! という人は、本記事の最後「結局、初心者は何を選べばいいの?」という項目を読めばOKです。
※遊戯銃としての正式名称は「エアソフトガン」ですが、今回はよりわかりやすい俗称である「エアガン」で統一します。
エアガンを買う際「好きなのでいいよ!」という文句はサバゲーマーの常套句ではありますが、銃には無数の種類があり、定番のM4系、AK系であってもそのバリエーションの数は膨大です。初心者(とくに今までミリタリーの世界には触れてこなかった人)の中には「好きなのでいいよ! と言われても、どれも一緒に見えてしまって……」という人も結構たくさんいるのではないでしょうか。
というわけで、僕なりに「エアガンとはどういうもので、どのような種類があるのか」をできる限りわかりやすくまとめてみました。以下でご紹介しましょう。
この多様化の時代、サバゲーもその例にもれずルールやジャンルが細分化されつつあります。
そのため、今一度サバゲーの基本的なルールを簡単に載せておきましょう。
・2チーム以上に分かれ、BB弾を発射する“エアガン”を使って撃ち合う遊びである
・弾にあたったら「ヒット!」と言って自己申告してフィールドから退場する
・相手の陣地を占拠したり、相手を全滅させてば勝利となる(それ以外のルールもあるが、基本はこれ)
・自己申告なので当たっても「ヒット!」と言わずにゲームを続けてしまえそうだが、それは「ゾンビ行為」と呼ばれ、フィールドを出禁になるレベルで忌み嫌われる行為である。
・基本的に「フィールド」と呼ばれる専用の施設で遊ぶゲームである。
・フィールドでは必ず顔を保護するマスクやゴーグルを付けていないと参加できず、フィールド以外(シューティングレンジなど)でエアガンを撃つ際も同様である。
ちなみに、某世紀末サバゲーのように変則ルールが適用されたイベントからサバゲーを知った結果「えっ!? サバゲーってスポンジブレード使っちゃダメなんですか!」と言い放つ人も少数いたので説明しておくと、普通のサバゲーではどれだけ安全な構造をしていようがナイフや刃物を模した武器で攻撃することは禁止されています。
エアガンを購入してサバゲーに使いたいのであれば、どのようなプレイスタイルでエアガンを使いたいのか考えてみましょう。
サバゲーにも一応チーム内のポジションというものがあります。とはいえ、全てのサバゲーマーがそれほどかっちりした役割分担をしているわけではありません。フィールドの性質やゲームの戦況によって、取るべき最善の行動は変わってくるのが普通ですしね!
そのため、プレイスタイルといってもあまり深くは考えず、あくまでも「自分の性格的に、どういった行動をよく取るだろうか?」ということを考える指針としましょう。
前に出て積極的に撃ち合いをするのか、少し後方に下がった位置で援護に徹するのか、はたまた隠密行動で敵陣地を奪取したいのか……
そういった「理想のプレイスタイル」を考え、それに合ったエアガンを購入することで、前情報ゼロでショップに行くよりも比較的迷わずに済むでしょう。
自分の家などで撃ったりコレクションすることを楽しむ、いわゆる「お座敷シューター」を目指す人はプレイスタイルを考える必要はないかもしれませんが、お座敷シューターから本格的にサバゲーを始める人も結構多いため、とりあえず考えておいても損は無いかも!
電動ガン、ガスガン、エアコッキングガンなど、エアガンには動作原理による種類の区別があります。
それぞれにメリットデメリットがあり、これが最強! というものはありません。そのため、必然的に自分の好みやプレイスタイルと向き合う必要が出てきます。
バッテリーとモーターの力でBB弾を撃ち出すエアガン。バッテリーを取り付けて安全装置を外し、引き金を引く……という3つの手順で弾が出るため比較的扱いが簡単であり、動作も安定している。エアガンの中では最もオーソドックスな動作方式のため、まずはエアガンを買ってみたい! という人にオススメ。
ライフルからサブマシンガン、ハンドガンまで幅広い種類がある。
バッテリーと充電器は別売りの場合がほとんどであり、初期投資にそれらの購入費用が別途かかる点は考慮すべき。
ガスをタンクに注入し、放出するときの圧力で弾を撃ち出すエアガン。内部構造や取扱手順を限りなく実銃に近づけることが可能であり、そのリアルさが最大の魅力。逆を言うと、撃ち始めるまでにあれこれガチャガチャいじらないといけないということでもある。なるべくなら本物に近いほうがいい! という人にオススメ。
実銃と同じく反動もきっちりあり、一般的に反動があればあるほど「すごい」とされる。とは言え肩が外れたり後ろにひっくり返ったりするほどのものでもなく、筋力に自身のない人でも扱えるくらいマイルド。電動ガンに負けず劣らず種類も多い。
使用するフロンガスは気化する際に急激に冷える性質があり、冷えれば冷えるほど圧力が下がってしまう。そのため連射していると動作が鈍くなったり、気温が低いと動かなくなったりと、電動ガンと比べて動作が不安定なデメリットがある。
また、高圧ガスを扱う以上タンク部分は頑丈にせざるを得ず、その分重量が重くなってしまうのも難点。まあ、重量感があるほうが本物っぽくて好き! というマニアもいたりしますが……
一発撃つ毎に手動でピストンを引いて引き金を起こす(コッキングする)手順を踏むエアガン。
構造が単純で手動のため、バッテリーが切れることもなければモーターが壊れる心配もなく、ガスが冷えたり漏れたりすることを気にしなくても良く、いついかなる時でも安定して射撃可能。
値段も比較的安価なものが多い。
だが、手動のため連射はきかず、他の銃と対決するとまず連射性能の差で撃ち負けてしまうため、初心者がエアコッキングガン一丁でサバゲーをするのは少し辛いものがある。エアガンは欲しいんだけど、いきなりサバゲーに参加するのも心理的ハードルが……という人におすすめ。サバゲーに参戦したくなったら、愛銃のエアコッキングガンと一緒にレンタルガンも一丁借りておこう! 大抵のフィールドにはエアガンのレンタルサービスがあるぞ!
これもそれなりに種類はあるが、ショットガン、ハンドガン、ボルトアクション式のライフル銃などが多い。
モーター音もガスの放出音もしないため静かで、隠密狙撃に向いている。精度や飛距離に重点をおき、スナイパーライフルとして特化したエアコッキングガンも多い。
銃は使いみちによって形状や機能が違い、それを模した玩具であるエアガンも本物にならった特徴を持ちます。そのため、実銃の種類とその差もある程度把握しておくと、エアガンの性能もある程度想像し把握することができます。
単射(セミオート)と連射(フルオート)を切り替えて使用できるライフル銃。現代歩兵が持つ最もスタンダードな武器で、種類がかなり豊富。現在最もポピュラーなのは米国製の「M4」シリーズとロシア製の「AK」シリーズの2大巨頭であり、エアガン業界もこいつらのバリエーションがわんさかあるが、ありすぎて実銃・エアガン問わず非常に見分けづらい。初心者が「どの銃も同じに見える」と漏らすのもだいたいこいつらのせい。
見た目がいかめしいことと重量感のせいでパッと見「いやーこんなの持てないっすわー……」と敬遠する初心者が多いが、構え方さえ覚えれば非常に撃ちやすいので一度は構えてみて欲しい銃でもある。
短く切り詰められたマシンガン。短くて軽いので持ち歩きやすく、屋内などの近距離や入り組んだ市街地で効果を発揮する。こちらも実銃・エアガン問わず種類が多いが、M4やAKほど強すぎるシリーズが無いことが功を奏してか、アサルトライフルほど見分けづらくはない。(それでもだいたい同じに見えるが)
近年開発されたものは、アサルトライフルと同じようにセミオート・フルオートを切り替え可能。
短くて軽くて扱いやすく、バリエーションも豊富で、値段も比較的安いためサバゲー初心者にオススメの銃であるが、短すぎて腕の長い人や体格の大きな人だと逆に構えづらいこともある。有効射程も少し短め。
散弾銃。小型の弾を大量にばらまき、制圧力が高いことが特徴。主な活躍の舞台は狩猟の現場であり、ミリタリー用途だと錠前や蝶番、その他障害物を破壊するなど副次的な役目が多い。エアガンだと3~6発のBB弾を同時にばらまく程度なのだが、狭い空間で撃てばそれでも威力は十分。適当に狙いをつけてもだいたい体のどこかにBB弾が当たってくれるのが利点だが、よほどカスタムを施さない限り遠距離の的にはまるで当たらない。機種によって長かったり短かったり軽かったり重かったりする。
「ポンプアクション式」と呼ばれる方式が優秀すぎるせいで沢山のメーカーがポンプアクション式ショットガンをじゃんじゃか作っており、そのせいで見た目が似通って非常に見分けづらい。
拳銃。ピストル。護身用、近距離用、補助用の武器としてよく使われる。サバゲー初心者にとっては短くて軽いし値段も安いのでめちゃくちゃ扱いやすそうに見えるが、その小ささゆえ照準が決めづらく、銃身もブレやすく、射程距離も短めなので実は意外と扱いが難しい。しかし近距離での機動力はサブマシンガン以上のものがあり、上手い人ならハンドガン1本で相手チームを手玉に取ることも可能。
ジョン・ブローニングというアメリカ人のおじさんが設計した「コルト・ガバメント」というハンドガンがめちゃくちゃ優秀だったため、アメリカを初めとした世界中の国で大人気となり、無数にバリエーションが作られてしまった。おかげでガバメント系列の銃は死ぬほど見分けづらい。
ちなみにオーストリアの「グロック」というメーカーのハンドガンも人気機種なのだが、バリエーションはやたらあるくせに形状を徹底的に統一しているせいでこれもクソみたいに見分けづらい。
遠距離を狙い撃つための長銃身の銃。長くて重くて扱いづらいが、その分射程は長い。
……とはいえ日本のエアガンは銃刀法によって威力の上限が定められており、どのエアガンもその縛りの中で作られている以上、他の銃を置き去りにできるほど長射程のスナイパーライフルというものは存在しない。自分の弾が届く場合、相手の弾も大抵こちらに届いてしまうので気をつけよう。
しかし、離れた位置からこっそり狙い撃つことはサバゲーにおいても有利であることは間違いなく、狙撃に適したポジション(高くて見つかりにくいところがよい)に陣取って待ち伏せ戦法を取ると驚くほどヒットが取れたりすることもある。要は使い方次第ということ!
構造が単純で精度を追求しやすい、という利点がある「ボルトアクション方式」と呼ばれる動作方式がよく採用されている。どいつもこいつもボルトアクション式を採用した結果スナイパーライフルも見分けづらくなってしまった。
また「アサルトライフルの射程と精度を上げてスナイパーライフルみたいに使えるようにしました!」という銃も沢山あるのだが、もとになったアサルトライフルの形状をそのまま受け継いでいるためこれもクソほど見分けづらい
いわゆる機関銃。大量の弾をひたすらばらまき、味方を援護することによく使われる。めちゃくちゃ沢山の弾を撃てるがそのぶん重く、6~8キロほどの重量がある。サバゲーで愛用する人もそれなりにいるが、フルオートしか撃てず、弾倉の交換もややこしいなど色々と人を選ぶ銃である。
割と国やメーカー毎に特徴があり比較的見分けやすいが、それでもどんぐりの背比べみたいなもんである。
ライトマシンガン(LMG)に対してヘビーマシンガン(HMG)もあるにはあるが、車両すら木っ端微塵にできる大型機関銃をエアガン化するメーカーはそう多くなく、フィールドで見ることは本当に稀。
これまでに述べた「自分の理想のプレイスタイル」がはっきりしている人、銃の種類解説を読んで「この種類の銃好きだな……」というものがあった人は、それにあわせたものを選べば問題はありません。
……が、さんざん強調したように銃の種類は沢山あって見分けづらいため、そんなすぐに自分の好みなんてわかるか! という人もいることでしょう。時間をかけてじっくり考えるのが最も良いのですが、とりあえず買ってみたい! という人には「電動のサブマシンガン」をオススメしています。
電動ガンは
・バッテリーをつける
・マガジン(弾倉)を装着する
・安全装置を外す
という4つの手順のみで撃てるようになるため扱いが簡単であり、環境に左右されず安定して動作し、連射も効くためオールマイティーに使えます。ただし、先述したようにバッテリーと充電器を別途購入する必要があるため、それらの費用を初期投資に加味しておきましょう。
そして、短くて軽いサブマシンガンを選択することで重さにうんざりすることなくサバゲーを楽しめます。両手や片手だけで保持するタイプの銃は意外と安定せず狙いを定めにくいため、“ストック”と呼ばれるパーツが銃の後方に装着されており、しっかり頬付けして構えられるものがオススメ。
写真丸印内のようなパーツを「ストック」と言います。
また、僕の経験から言いますと、重さが3キロ以上、かつ全長が500ミリを超えるような銃を初心者に持たせると「重い」「長い」「筋トレしないと無理」という感想を持つことが多く、そのあたりが扱いづらさのラインであるようです。重さが2キロくらいで、長さも500ミリを超えないようなものを基準にチョイスすればよいでしょう。
また、先程少し触れましたが、大抵のサバゲーフィールドにはレンタルガンサービスがあります。シューティングレンジ、シューティングバーなど「エアガンを撃って遊ぶ」施設はサバゲーフィールド以外にも沢山あり、そちらでもレンタルは可能。とりあえずレンタルで撃ってみて、構え易さ、撃ち易さを比べてみてから購入する……という選択肢も大いにありですよ!
今回はエアガンを選ぶ際に知っておくべきことをまとめてみました。次回はサバゲーにおいて重要なマスクやゴーグルなどの装備についてご紹介します! お楽しみに!
学生時代、FPSゲームをきっかけにミリタリーに興味を持ち、サバイバルゲームの世界にはまりだす。
エアガンの内部・外装カスタム、装備品収集など順調にサバゲ道をエンジョイ中。
自作PC、電子工作・プログラミングにも若干の知識あり。
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