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2019/01/29

Sassow

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑧ ピストン重量篇

Sassowです。

エアガン、中でも電動ガンの初速調整に関する基本的で一般的なお話をご紹介している「エアガンカスタムのイロハ」。前回はピストン(+ピストンヘッド)についての基礎について書きました。

前回記事:【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑦ ピストンの基礎篇

特にピストンと空気圧縮を特に一生懸命、ワタシなりに解説したつもりです。そして今回はピストンネタでは色々な意見や考え方が見られるピストンの重さについて。

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑧ ピストン重量篇
今まで同様、正解を出すのは難しいところですがエアガンカスタムをやってみたいという方は参考にしてみてください。







ピストン重量を考える

前回のコラムではピストンはより空気圧縮、素早く動作することで初速アップにつながると書いております。この部分についてはピストンの重量が大きく関係してきます。

素早い動作が必要と聞くとピストンの重量は軽い方が有利というのはなんとなくイメージがつきます。同じ力でピストンを押すならば軽い方がシリンダー内でもより早く空気を圧縮して送り出すことでしょう。

しかし、特にフルシリンダーの場合は顕著だと思いますが、シリンダーヘッドの狭い径に更にBB弾でフタをされているところに向かって空気を押しながら進むので、その抵抗はかなりのものになることも忘れてはいけません。ピストンは空気を圧縮しながら一方で圧縮した空気に抵抗されてどんどん速度を落とすことになります。

ピストンが押し返されることを考えると単に同じ力でピストンを押した場合、軽いピストンよりも重いピストンの方が減速幅は小さくなります。物理の運動方程式ですね。物理が苦手なワタシは男女の方程式を解くほうが好きです。そうなると結果として重いピストンの方がしっかり空気を圧縮し素早くBB弾に伝えられることもあるかもしれません。

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑧ ピストン重量篇
つまり一概にピストンの重量についてはどちらがいいとは言い難いように思います。
個々の状態に応じた最適なピストン重量があるのは間違いないですが、ある程度試してみないと分からないというのが現状でしょうか。

個人的なピストン重量の決め方

まず、基準がないので何を持って「軽い・重い」を決めるのかは難しいのですが、純正品からピストン重量を変更する場合とお考えください。

経験や色々公開されている情報を基に個人的な意見をご紹介しますと、インナーバレル長が短いのでシリンダー容量の小さいもの、加速シリンダーやコンパクト電動ガンのシリンダーなどが使われている場合は軽いピストンが良いと考えます。
加速シリンダーであれば加速区間に重いピストンを動作させるより軽いピストンを一気に押すことのほうが有利だと思いますし、容量が小さいならば空気抵抗も小さいので対抵抗よりもピストン速度を優先した方が良いと思うからです。

一方フルシリンダーやインナーバレル長の長いエアガンの場合、対抵抗性の高さから重いピストンの方がより圧縮率が高くシリンダー内での動作が有利になる可能性があります。

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑧ ピストン重量篇
しかしこれには他にスプリング強度や気密性セッティングで変わると思いますし、全く逆の意見もあるようです。実際にネット上で実験しているものがいくつか公開されてますが、この考え方に似た結果もあれば違ったものも見受けられます。ですので、「ワタシのセオリー通りであれば」程度に参考にしてみてください。

ピストン動作をより良くするために

さて、前回と今回の内容をご覧頂いた方がいらっしゃるのであれば、「ピストンは素早く空気を漏らすことなく動作すること」が初速にとっては好影響だというのはイメージしてもらえるかもしれません。

そのために、ピストンレールに使用するグリスはより潤滑性を高めるものを選び、ピストンヘッドのOリングに使用するグリスはある程度の潤滑性とある程度の粘度が必要です。どちらもシリコングリスを使用しますがグリスを変えると初速も当然変わるので色々試してみるのも手でしょう。

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑧ ピストン重量篇
一方、ピストンやシリンダーの品質について、ピストンレール自体にバリなど凹凸があるとスムーズな動作にはなりませんし、シリンダー内壁にも凹凸があるとそこから空気が漏れる可能性もあります。目視で確認できない表面の凹凸があるかもしれません。
ワタシの場合、実際に効果検証したわけではないのでおまじない的にはなりますが、シリンダー内壁やメカボックスのピストンレールなどの金属面は研磨剤で磨いて表面を整えたりしています。

【エアガンカスタムのイロハ】初速調整の基本的で一般的なお話⑧ ピストン重量篇
単にパーツの交換で初速を調整するだけでなく、動作の面からグリスやパーツの状態にも目を向けて初速を調整するというのもカスタムにおいては大事な要素だとワタシは思います。

そして次回はこのピストンを直接動作させるスプリングについて。いよいよ初速調整のお話も大詰めです。







Sassow

プロフィール:初サバゲー以降、どっぷりコースの九州在住サバゲーマー。エアガンや装備のカスタム、動画投稿、サバゲー関連ブログにて「楽しさ」「独自性」「サバゲーはみんなでヤるもんだ」を追求中。
ブログ「今夜、あの娘を撃ち抜くために。 by Sassow」やってます。

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