日本が誇る銃器メーカー3選！日本だって銃を作っているんですよ！

「日本で有名なエアガンメーカーはどこ？」と聞かれれば大抵の人は『東京マルイ』や『マルシン』、『マルゼン』などを答えると思います。

実際、日本のエアガンは日本独自の威力規制があるものの、高品質かつ高精度のため海外でも高い評価を受けています。

しかし一方で「日本で有名な銃器メーカーはどこ？」と聞かれるとほとんどの人が返答に困るのではないでしょうか？

それぐらい日本は銃と無縁の国ですが、実は日本にも世界に誇れる銃器メーカーが存在します。

今回はそんな日本の銃器メーカーについてご紹介したいと思います。

■豊和工業

By 円周率３パーセント – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link

まず初めは『豊和工業株式会社』。

豊和工業は愛知県に本社を置く機械メーカーで主に工作機械や油圧機器などを製造する会社ですが、一方で自衛隊が制式採用している「89式5.56mm小銃」や「64式7.62mm小銃」などを製造しています。

また日本で小銃を製造しているのは豊和工業のみであり、日本で唯一の小銃メーカーといっても過言ではありません。

さらに豊和工業は89式や64式以外にもイギリスで開発された迫撃砲『L16 81mm 迫撃砲』やアメリカの手榴弾『マークII手榴弾』などのライセンス生産も行っており、小銃だけでなく幅広い火器や武器の製造・納品を行っています。

■ミネベアミツミ

By アラツク – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link

そして次は『ミネベアミツミ株式会社』

ミネベアミツミは長野県に本社を置く電器部品メーカーで、主にベアリングやモーターなどを主力商品としており、過去に「世界最小の量産可能なボールベアリング」を開発してギネス記録にも載るという非常に技術力の高い会社です。

そんな一見普通の電器部品メーカーですが、実は警察が使用している『ニューナンブM60』や『M360J SAKURA（S&W M360）』、そして自衛隊が使用している『9mm自動拳銃』などを製造しています。

ちなみに9mm自動拳銃は海外では『Minebea P9』とよばれているため、ミネベアミツミは海外のほうが日本より銃器メーカーとしての知名度が高いかもしれません。

■株式会社ミロク

By Pete Souza – White House (P080412PS-0464), パブリック・ドメイン, Link

そして最後は『株式会社ミロク』。

ミロクは一般人には非常に知名度が低い会社ですが、クレー選手や猟師達には非常に有名な会社です。

ミロクは他の会社と同様に工作機械や自動車関連製品の製造している工作機械メーカーですが、一方で猟銃として使用する散弾銃やライフルなど生産しており、日本人が個人で購入する事ができる銃を販売する唯一の日本銃器メーカーです。

そしてミロクが製造する猟銃の中でも主力製品は元折れ式の上下二連散弾銃ですが、注目するべきは製造精度。

ミロクが製造する猟銃の精密性や耐久性は世界最高レベルであり海外でも評価が高く、その証拠にブローニングやウィンチェスターのOEM製造（*1）を行っており、海外の店先並んでいるブローニングやウィンチェスターの銃は実はミロクが製造した物だったりします。

ただ残念な事に日本では猟銃を所持している人はごくごく僅かなため、製造した銃器の99%は輸出されており日本での需要はほとんどありません。

（*1）OEM製造：他社ブランド製品の製造し他社ブランドの名前で販売を行う方法

■まとめ

いかがでしたか。

今回紹介した3つの会社を全てご存じの方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。

銃に対して非常に厳しく、同事に需要がほとんどゼロといっても過言ではない日本ではどの会社も銃器の生産部門では採算が取れなくなってきているようです。

しかし、銃が好きな私としては是非とも、世界に誇れる新しい銃器の開発などに力を注いでいただきたいですね。