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2019/01/24

Gunfire

アメリカが生んだ珍兵器『便器爆弾』!爆撃機から便器が降ってくる!?

皆さんは『便器爆弾』という物をご存じでしょうか。

歴史や軍事について詳しい方はご存じかもしれませんが、実は第二次世界大戦時にアメリカ軍が便器の中に大量の炸薬を詰め込んで爆弾として使用したという記録があるのです。

耳を疑うような話ですが、決してアメリカ軍は資材が不足していたというわけではありません。

では、いったい何を考えていたのか、果たしてどんな効果があったのか……。

今回はそんな非常に気になる便所爆弾についてご紹介したいと思います。







■アメリカ海軍が生んだ大容量爆撃機「A-1 スカイレイダー」

A-1H
By Fly-by-Owen投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link

今回の便器爆弾が作られるきっかけとなったのは第二次世界大戦中にアメリカ海軍が開発した「A-1 スカイレイダー」。

このスカイレイダーは爆撃や艦上攻撃に特化した爆撃機でジェット機が登場するまではアメリカ海軍の主力戦闘機として活躍していました。

そして、このスカイレイダーの最大の特徴は兵器の搭載量。

戦闘航空機に積み込める兵器量のことを「ペイロード」と言いますが、スカイレイダーのペイロードはおおよそ3,100㎏もあり、他の同種の機体と比べてもズバ抜けた性能を持っていました。

しかし、このズバ抜けたペイロードが原因で数々の逸話が生まれる事となるのです。

■キッチンだって運べます! そう、スカイレイダーならね!

3,100㎏ものペイロードを持つスカイレイダーは巷でも有名になりますが、いつしか
スカイロードはキッチン以外に運べない物はない。」
と評価されるまでになります。

ただ、戦時中であってもここはユーモアの国アメリカ。なんとその話を聞いたアメリカ海軍兵士がスカイレイダーはキッチンだって運ぶことができるということを証明しようとしたのです。

そして、その結果がこちら。
出典:https://simanaitissays.files.wordpress.com/2016/03/sink.jpg

なんとスカイレイダーに装備している爆弾の下にキッチンシンクを無理矢理装着して出撃したのです。

■キッチンの次はトイレ! ここまで来たら後には引けない!

運ぶことができないと言われていたキッチンを見事に運搬して見せたスカイロード。

今回の一件で見事に「運べない物は無い戦闘機」として名を残すこととなり、誰も「キッチン以外に運べない物はない」とは言わなくなりました。

しかし、いつしか今度は
スカイロードに積めないのは便器ぐらいさ。」
という話が出回り始めたのです。

明らかに今回の出来事を面白がった人たちによって流布された話ですが、その話を聞いたアメリカ海軍兵士は次に便器をスカイロードに搭載する計画を始めたのです。

しかも今度は爆弾に便器を装着するという方法ではなく、便器に炸薬と信管を詰め込んで便器そのものを爆弾に作り替えたのです。

その時の画像がコチラ。

A-1H Skyraider of VA-25 with toilet bomb on USS Midway (CVA-41) in October 1965 (NNAM.1996.253.2381).jpg
By U.S. Navy – U.S. Navy sailor or employee [1]; larger b/w file available at the National Naval Aviation Museum, photo NNAM.1996.253.2381, パブリック・ドメイン, Link

まるで間違い探しのような風景ですね……。

また、この便器は通常の方法で取り付けることができなかったため、今回のことのためにわざわざ専用のアタッチメントまで作られたのだとか。

ちなみに一説によればスカイロードに搭載した便器は当時、スカイロードの航空母艦であるミッドウェイで実際に使用されていた物だと言われています。

■まとめ

アメリカ人のユーモアによって作られた『便器爆弾』。

個人的にはかなり好きな話で、悪ふざけが過ぎているような気もしますが戦時中であってもユーモアを忘れない姿勢は見習うものがありますね。

ちなみに便器を搭載した後は、今度は
スカイロードに搭載できないのはお風呂(バスタブ)ぐらい。」
という話が出回ったそうですが、さすがに上官により阻止されてしまったそうです。

もしここで阻止されていなかったら、ゆくゆくは「クローゼット爆弾」や「ベッド爆弾」
などが登場していたかもしれませんね。







Gunfire

元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。

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