- コラム
新感覚エアソフトスポーツ「UAB」!スポーツに特化した新しいサバイバルゲーム!
2018/11/15
Gunfire
すごいー! たーのしー!
2019/01/18
marodaruma
みなさんこんにちは。運動がクソみたいに嫌いで、嫌いすぎて学校の体育の授業をサボりまくり、補習を食らったことがあるマロダルマです。
今回は、2019年1月12日に開催された、UABを「ゆるく」体験することがコンセプトのイベント“ゆるAB”を取材してきましたので、そのレポをお届けします。
会場となったのは、京都府亀岡市にある屋内フィールド「apex」
通常のサバゲー用フィールド以外にも、UAB3のルールに則ったバリケードが配置されたUABフィールドがあり、定期的にUABの大会が開催されているUAB公認のフィールドです。
近年大きく発展しているエアソフトスポーツ競技“UAB”
このUABの敷居をぐーーーーーんと下げ、簡単に楽しく遊んでもらおうという、UAB公認のゆるい体験会。
それが「ゆるAB」の主旨となります。
通常のUABでは必須となるトレーサーも、ゆるABでは不要。コスプレも歓迎!
スポンジブレードやNERFを使ったゲームもあり……と、とにかくゆるさが前面に押し出されているイベントです。
イベント運営は、毎年関西で開催されているイベント「CHANGE SURVIVAL GAME(略して”チェンサバ”)の運営陣と、UAB関西の運営陣が中心になって行われていました。
ところで皆さん、UABに対するイメージって、どんなものが浮かびますか?
正直なところ、僕は、通常のサバゲースタイルとは少し違うスポーティな服装や、効率重視のカスタムを施されたエアガン、そして独特の構えなどから、ストイックで初心者お断り、端的に言ってしまえば「とっつきにくい」印象を持っていました。
体力に優れ、技術もある人達だけが参加できる“スポーツ”であり、運動が得意なわけでもなく、ただ雰囲気を楽しみたい僕のようなサバゲーマーにはとてもついていけない世界なのだろう……と思っていたわけです。
なんなら「きっと子供の頃からスポーツが得意でクラスの人気者だったような奴らが集まって爽やかに汗を流しているに違いねえぜ! なんか雰囲気もあんまりオタクっぽくないしよ! どうせ全員かわいい彼女と毎日〇〇〇してるんだろうよ!! ケッ!!」くらいに思ってました。完全にクソみてえなひがみです。
文章にするとめちゃくちゃ性格悪い奴ですね。育ててくれた両親に顔向けできません。
想像上のリア充UABプレイヤーへのひがみを溢れさせている筆者のイメージ
しかし、UABは果たして本当に「とっつきにくい」ものなのでしょうか?
僕自身、UABは一度だけテストプレイした程度で、ほぼ全く知らないといって良い状態です。
そんな状態であれこれUABについて語るなんてもってのほか、失礼極まりない行為ですから、ここはいっちょこの目でUABがどんなものか見に行ってみよう! と思い取材をお願いしました。
それでは、イベントの様子がどんなものだったか以下で紹介していきましょう!
UABのルールは競技内容によっていくつか種類があるのですが、ゆるABでは3人制チーム戦である「UAB3」のルールを基本としてゲーム運びがされていました。
参考:UAB3ルールブックpdf
しかし、先程説明したとおりあくまでも「ゆるく体験してもらう」ことに重きが置かれているため、実際のUAB3のルールほどには厳密になっていない部分もありました。
例としては
・トレーサー無しでもゲームに参加可能
・弾数制限無し(実際のルールでは100発の弾数制限がある)
・実際は主審1名と副審8名で判定を行うが、ゆるABでは主審1名のみ
などなど。
また、途中で行われたスポンジブレード戦では、関西のイベント「チェンサバ」での近接戦ルールが採用されていました。
ドレスコードは自由であり、通常のUABスタイルはもちろん、軍装、コスプレなんでもあり。
毛皮多めのケモノ装備やかぶりもの、アーマー装備など様々な格好の参加者がいました。
主催のチェンサバ運営陣からしてこんな変な格好でUABやってますし、服装に関してはもう途中からどうでも良くなってきました。
僕は「ゆるAB」というイベントのコンセプトに沿うべく、最も「ゆるい」格好は何かと考えた結果、
前日に着ていた寝間着で参加することにしました。
参加者の皆さんからは
・地元のヤンキー
・ニートっぽい
・休みの日のおっさん
・やる気が全くねえぞこいつ
と中々の評価。「ゆるさ」においては参加者の中で最強だった自信があります。
この日の参加者の中で唯一遅刻してるくらいノリもゆるゆるでした。ほんとすいませんでした。
まずは参加者一同を集め、UAB関西運営陣による講習からスタート。
初心者向けにサバゲーの基本的な解説も交えつつ、クイックピークなどの射撃技術や、被弾面積を抑えたバリケードの覗き方、UAB3のルールなどの講習が行われました。
絵面がフリーダムすぎるわ!
その後は参加者をその場で3人のチームに分割(人数の足りないところ、余ったところは適宜調整)し、練習試合が行われました。
UAB経験のない人やサバゲー自体が初めての人もいましたが、あまりにも一方的すぎるゲームは少なく、全体的に良い試合が多かったように思えました!
次に行われたのはNERF戦。UAB3ルールが採用されていましたが、BB弾よりもかなり遅い弾速や、スポンジ弾ゆえの独特の軌道にみんな苦労している様子。しかし、元々交戦距離の近いUAB3のフィールドのおかげか、きちんとゲームとして成り立っていましたし、弾速の遅さと射程の短さゆえ、通常のUABよりも更にアグレッシブなゲームが展開されており、とても楽しそう!
鎧武者とNERFボウでもUABはできるんですよ。いやマジで。
そして、プレデターチームがやたらNERF戦に強いのはなぜなのか。
スポンジソードを使ったゲームでは、「頭以外の体のあらゆる部位にクリーンヒット(かすった程度ではダメ)すれば相手を倒せ、最終的にフラッグをゲットしたチームが勝利!」というルールが採用されていました。
近接戦の強さも重要ですが、UAB専用バリケードが身を隠す障害物としてうまく機能しており、相手に気づかれないようにフラッグをゲットしに行く……という、さながら忍者のようなプレイもできるのが特徴的。思っていた以上にゲーム性が高く、かなり盛り上がっていました。
僕もスポンジソード戦に軽く参戦しましたが、ゆるさを体現するのがこの日の自分の使命だという自覚があったので、ゲーム中もこのスタイル。敵が来たら逃げます。
(写真:@sabage_no_mori)
UAB関西運営 しげさん(@wtapshige)
「おめーひとつも役に立ってねえな!」
……せやな。
午後には真剣にお互いの実力を競い合うリーグ戦が行われました。
優勝チームには豪華景品もあるということもあってか、皆一様に真剣! 先程の僕のようなクソみたいなノリは全く見られず、“ガチ”のゲームが展開されました。
勝率はどのチームも僅差。みな装備もプレイスタイルも様々で条件が違いますし、どうしても有利不利の差が出てくるだろうな……と思っていたのでこれは意外でした。UABの経験が浅い参加者が多かったこと、即席チームだったことなど、様々な条件が重なった結果だとは思いますが、軍装やコスプレ装備では不利……という認識は間違っていたのかもしれません。
終了後、上位4チームの記念撮影が行われましたが、オーソドックスなUAB装備もいる中、ゴシックっぽい人や世紀末装備やパンダのかぶりものといったやばい極北装備の人たちもそれぞれめちゃくちゃ強かったことが印象的でした。
最も勝率の良かったチームへの景品はマルイのFIVE-SEVEN! まじかよ!
実際のUAB大会では、より豪華な景品や賞金が出ることもあるようです。
がぜん参加したくなってきたな!
UABでは素早く動ける足の早い人が強いのだろう……と思っていましたが、実際の試合を見ていると必ずしもそうではありませんでした。
UABではゲームフィールドの範囲がきっちりと決められており、フィールドの境界ラインを踏んだり、ラインから飛び出した人はヒット扱いで退場(ラインアウト)となってしまいます。今回のゆるABでも、ダッシュの末にラインアウトしてしまう人はちらほら見られました。
バリケードの破壊や移動も同じく退場となります。前線を上げるためのダッシュはサバゲーでも有効な戦法ですが、勢い余ってラインアウトしたり、バリケードにぶつかってしまうと結局退場となってしまうため、諸刃の剣であると感じました。
結局は、現在の戦況やバリケードの位置など、その場の状況を冷静に分析し、最適な動き方を選択できる人が優位に立てるのでしょうね。
今回は主審1名のみの構成でしたが、先に紹介したラインアウトや、弾にあたったことに気づいておらずヒットコールしていない人(ノットコールと言われます)などは見逃さず、的確にクリーンなゲーム運びがなされていました。実際のUABでは更に8名もの審判が配置されるとのことですから、おそらく故意のゾンビ行為などを実行するのはほぼ不可能。より公平なゲームができるのではないでしょうか。
この日、サバゲー経験が浅い人や全くの初心者もいたことは先に触れたかと思います。経験者と初心者が混じったチームも見受けられましたが、初心者を足手まとい扱いしたり、排除するような雰囲気は全く感じられませんでした。また、勝敗やルールがサバゲーよりも厳密に決められているため、人によっては通常のサバゲーよりもむしろとっつきやすく感じるかもしれません。
参加者の持ち込んだエアガンは通常の電動ガンやガスガンが主でしたが、中には変わり種エアガンを持ち込んでいる人もちらほら。
チェンサバ運営陣のkyokaisikiさんの得物はKTWの種子島!
流石にちょっと扱いづらすぎない? ていうかバリケードからはみ出してるし!!
こちらは種子島とは真逆にガチ仕様の電動ガン。
ガンショップ「Airsoft97」のカスタムガン「Black Dragon KOMODO」に、さらに電子トリガー「TITAN」やサマリウムコバルトモーター、オフセットストックなどのオプションを組み込んだガッチガチのカスタムM4です。プリコック機能も相まったレスポンスの良さはもはやお化けレベル! ほしい! くれ!
今回の取材を通して、僕の中のUABに対する「とっつきにくい」というイメージは払拭されました。学校の体育の成績が2だったような人でも戦いようはいくらでもあるし、コスプレ装備や軍装でもバンバンヒットを取れます。そしてなにより、みんなめちゃくちゃ楽しそう! 今回は取材と撮影中心でしたが、普通にがっつり参加して遊べばよかったぜ!
通常のサバゲーとは少し毛色が違うため、その違いを理解した上でUABの世界に触れなければならない……とも思いましたが、最初に抱いていた「体力に優れ、技術もある人達だけが参加できる“スポーツ”」という考えは間違いでしたね。
ていうか、普通のサッカーや野球だって、人種も性別も能力や主義主張も関係なく、誰にでも参加資格があるのが普通じゃん? UABだってそれは同じはずじゃん? そんなに難しく考えなくていいんじゃね?
というわけで、僕もUAB参加してみようと思います。まずは参加方法(http://uab-airsoft.com/join/)を参考に会員登録をして、近場のフィールドの練習会に顔を出してみようかと!
あ、トレーサーも買わなくちゃ!
ゆるAB 実行委員会様一同(敬称略)
チェンサバ運営
Sasugo
唐沢屋戯画
モロキー
会長
Kyoukaisiki
UAB 代表
デン
UAB 関西運営
Shige
V4
ソロン
ゴッツ
ロビン
Apex スタッフ様一同
ありがとうございました!
学生時代、FPSゲームをきっかけにミリタリーに興味を持ち、サバイバルゲームの世界にはまりだす。
エアガンの内部・外装カスタム、装備品収集など順調にサバゲ道をエンジョイ中。
自作PC、電子工作・プログラミングにも若干の知識あり。
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