- コラム
今後も続々増えるオスプレイ!計画含む派生型紹介
2017/03/12
菅野 直人
すごいー! たーのしー!
2018/10/30
Gunfire
今回紹介するのは戦争で禁止されている恐るべき兵器について。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」という諺(ことわざ)が有るように、戦争では勝敗によって正邪善悪が決まり、勝者こそが正義となる傾向があります。
そのため各国はこれまでに戦争に勝利するため様々な兵器を開発してきました。
しかし、開発された兵器の中には非人道的すぎて国際法で使用が禁止されている兵器も多々あります。
そこで今回は戦争のルールを定めた戦時国際法と、戦時国際法で禁止された恐るべき5つの兵器について紹介していきたいと思います。
戦争で禁止されている兵器を紹介する前に、まずは簡単に戦時国際法という物について解説しておきたいと思います。
戦時国際法とは冒頭でも少し触れましたが、“戦争状態であっても、あらゆる軍事組織が遵守すべき義務”について定めた物であり、簡単にいうと戦争時のルールブックです。
具体的な内容としては「軍事目標以外(負傷者、民間人)への攻撃の禁止」や「捕虜虐待の禁止」、「無差別な破壊や殺戮の禁止」などがあり、戦時国際法を無視したり反故したりすると他の国々から猛烈な批判を浴びることとなります。
そして今回紹介する戦争で禁止されている兵器とは、その戦時国際法で使用が禁止されている恐るべき兵器です。
By Service Depicted: Other Service
Camera Operator: SSGT GUSTAVO A. GARCIA – ID:DFST8707846, パブリック・ドメイン, Link
ナパーム弾とは高温で燃焼する化学薬品を詰め込んだ爆弾で、航空機から投下し広範囲を焼尽させる焼夷弾の一種です。
かつては様々な国や戦争で使用されていましたが、中でもベトナム戦争時にアメリカ軍がジャングルに潜んだベトコンをジャングルごと焼き払うために使用したのが有名です。
また、このナパーム弾に使用されている燃料は親油性の性質があり、人体に付着すると洗い流す事ができない上、燃焼する際に大量の酸素が使われるため近くにいるだけで酸欠や一酸化炭素中毒によって命を落とす可能性がある恐るべき兵器です。
また同様の理由で同じ化学燃料を使用する火炎放射器も戦争での禁止はされていますが、武器としてでは無く設営を行う際に使用する道具として現在も軍隊で使用されています。
By Jjccc101 – 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link
次は皆さんもご存知の対人地雷ですが、対人地雷の一番の問題が「無差別性」。
地雷は一度設置されると爆発するまでは稼働したままとなり、戦争が終わった後も脅威として残り続けます。
そして地雷の被害者の多くは軍人や兵士ではなく一般市民であり、今でも戦時中に設置された爆弾により沢山の一般市民が被害を受けています。
また、対人地雷の多くは殺害ではなく負傷を目的としている物が多く、重大な後遺症が残る事も問題視されています。
By Own work – 投稿者自身による作品, CC 表示 2.5, Link
ダムダム弾とはハンドガンやライフルに使用される弾丸の一種で、戦争で一般的に使用されている弾丸全体が合金で覆われているフルメタルジャケット弾とは違い、先端が柔らかい鉛でできている弾丸です。
合金で覆われた弾丸と柔らかい鉛の弾丸と聞くと、合金の弾丸の方が威力が強いように感じるかもしれませんが、先端が柔らかい鉛のダムダム弾は着弾した時の衝撃で膨張炸裂が起こり着弾した人体を内部から破壊する仕組みを持っています。
また膨張炸裂によって弾丸は人体を貫通せず、着弾の衝撃やダメージが全て体に伝わるという性質もあるため非常に殺傷能力を持っており、たとえ命を落とさなくとも撃たれた人は重大な後遺症に悩まされることとなります。
ただ、ダムダム弾やホローポイント弾の使用が禁止されているのはあくまで戦争行為の時だけであり、警察や特殊部隊などの法的機関に所属する部隊では、貫通せずストッピングパワーのあるダムダム弾やホローポイント弾は現在も多く使用されています。
By U.S. Air Force – http://www.af.mil/News/Photos.aspx?igphoto=2000030280 (previously http://www.af.mil/photos/index.asp?galleryID=2&page=200 (description) or http://www.af.mil/shared/media/photodb/photos/021105-O-9999G-020.jpg (direct source)), パブリック・ドメイン, Link
クラスター爆弾とはミサイルのような大型の爆弾の内部に小型の爆弾を数個から数百個つめた爆弾で、空中で炸裂させることで内蔵した小型の爆弾を一面にまき散らし、広範囲を同時に爆撃するという爆弾です。
そんなクラスター爆弾が問題となったのが不発弾。
クラスター爆弾の内部には大量の小型の爆弾が収納されていますが、すべての爆弾が必ず爆発するわけではなく、中には不発のまま地面に降り注ぐ場合もあります。
そして不発のまま着弾した爆弾は先ほど紹介した地雷と大差なく、戦闘行為に参加していない一般市民を無差別に巻き込む可能性が高いため、2007年にはクラスター爆弾の禁止条例が作成され、今では国際的に使用が禁止となっています。
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そして最後は劣化ウラン弾。劣化ウラン弾とは名前の通り劣化ウランを原料に作られた砲弾です。
この劣化ウランが砲弾の材料として使用される理由は比重(密度)の高さ。
劣化ウランは鉄や鉛と比べて比重が約2倍~3倍ほどあり、威力が必要な砲弾や弾頭にはピッタリの素材となっています。
しかし一方で問題なのが劣化ウランは放射能を持つ放射性物質であるという点。
劣化ウラン弾の持つ放射能自体は非常に微々たるものですが、劣化ウラン弾が原因と思われる内部被ばくの事例も確認されており非常に問題となっています。
また劣化ウラン弾の放射能は当然軍人だけでなく一般人にも及び、無差別性もまた問題となっています。
いかがでしたか
今回は戦時国際法で禁止されている兵器の中から5つの兵器を紹介させていただきましたが、他にも生物兵器や化学兵器など使用が禁止されている兵器は多々あります。
また今回紹介した兵器の殆どが条約や条例により規制されていますが、加盟していない国もあり、現在も使用している国もあるのです。
戦争自体は世の中から徐々に減りつつありますが、今後は兵器や兵器による影響について理解を深めていく必要があるのかもしれませんね。
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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