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Gunfire
今回はアメリカ軍の軍用レーションである「MRE」についての紹介です。
日本でも昔から「腹が減っては戦ができぬ」と言いますが、戦場という過酷な環境にいる兵士達にとって食事は非常に重要な要素です。
ただ、敵地では調理する暇も無ければ道具もありません。
そこで開発されたのが、何処でもすぐに食べられて保存も効く兵士達の食事「MRE」。
さらに最近では最新技術を投入してアメリカ人の大好物であるピザもMREのメニューとして加わるという発表もありました。
そこで今回はアメリカ軍の軍用レーションと新たに加わる事となったピザのMREについて紹介していきたいと思います。
By Muttley – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
まず初めに軍用レーションについて簡単にご紹介したいと思います。
サバイバルゲームに興味がある人で軍用レーションの存在を知らない人はいないと思いますが、アメリカ軍で採用されている軍用レーションの正式名称は「Meal Ready to Eat(通称:MRE)」といい、名前の通り“すぐに食べる事ができる食事”を意味しています。
今でこそドライフード技術や保存技術が向上して、そこそこ美味しく食べる事ができるようになりましたが、一昔前までは保存性を優先した結果、非常に不味くなってしまい兵士達は皮肉をこめて「Materials Resembling Edibles(食べ物に似た何か)」や「Meals, Rarely Edible(まともに食べられない食べ物)」と呼んでいました。
また、軍用レーションには大きく分けて3種類あり、一番標準的なのが今まで紹介していた「MRE」。
By Muttley – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
4種類の食事にデザートと飲み物、さらに加熱用のヒーターも入っており「まともな調理器具は無いけれど、ゆっくり食事を食べる余裕はある」といった兵士を対象とした軍用レーションです。
一方で特殊作戦中や食事を取る時間すらままなら無い兵士達が使用するのは「FSR」と呼ばれる軍用レーション。
By Juan R. Meléndez Jr. – US Army images gallery, パブリック・ドメイン, Link
FSRは「First Strike Ration」の略で一切調理の必要がないスティック状のエナジーバーがメインとなっており、歩きながらでも食べることができます。
また眠気覚まし用のガムなども同封されているようです。
そして最後は調理器具があるキャンプ地で使用する大人数を対象とした「UGR」。
By U.S. Air Force photo/Corey Dahl – http://www.peterson.af.mil/shared/media/photodb/web/080409-F-1238D-003.JPG, Public Domain, Link
UGRは「Unitized Group Ration」の略で1セットで50名分の食事を作ることができる炊き出しセットです。
大型のヒーターも同梱されており、コンロなどの調理器具がなくても温かい食事を大量に作ることができるようになっています。
食事は栄養補給の面で非常に重要な要素ですが、娯楽の少ない戦場では食事も娯楽の一つであり、兵士達のストレスを緩和するためにも温かくておいしい食事を提供する事は非常に重要な事です。
そんな兵士達が常々食べたいと要望に上がっていたのがアメリカ人の大好物である「ピザ」。
かなり難易度の高い要望でしたがアメリカ陸軍は兵士達の要望どおり、かなり以前より腐らないピザの開発を進めていました。
残念ながらピザにはソースやケチャップなど保存に向かない材料が多く使われており保存が効かずMREとして不適切と考えられていました。
しかし最先端の技術を投入して、研究に研究を重ねた結果、遂に3年間も常温保存可能なピザが開発されました。
さらに2018年5月24日に行われたアメリカ国防総省の発表によると2019年には兵士達に支給する予定となっているそうです。
このピザのMREには温める事でとろけるモッツァレラチーズなどが使われており、本物のピザと大差ない味や作りとなっているそうです。
他にもニューヨークチーズケーキやチェダーチーズとハラペーニョチーズのスプレッド、チェリーとブルーベリーのコブラーなど、お洒落なメニューも追加される予定なんだとか。
普通の食事の方が美味しいとは分かっていても、試しに一度は食べてみたいですね。
軍用品は一般人には流通しなかったり非常に高価である事が多いため、なかなか手に入りません。
しかし、アメリカ軍のMREに限っては以外と簡単に購入できたりもします。
日本でMREを取り扱っているのは軍隊の放出品や払い下げ品を取り扱うミリタリーショップがほとんどですが1食あたり2,000円前後と割とお手頃価格で購入する事ができます。
1食分で2,000円と考えると少し割高ですが兵士達が食べている食事を食べてみるのも面白いかもしれません。
ただし、お店が取り扱っているMREは基本的に放出品のため、ごく希に加熱用のキットが上手く機能しなかったり袋の中身が液漏れしているといった場合もあるようです。
そういった場合は無理に食べずに素直に諦めましょう……。
いかがでしたか。
今回はアメリカ軍の軍用レーションについて紹介しましたが、日本の自衛隊で配給されている軍用レーション(戦闘糧食)もあり、こちらも意外とお手軽に購入する事ができます。
また東京の朝霞駐屯地にある陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」の売店でも販売されていますので興味がある方や地元の方は足を運んでみるのもいいかもしれません。
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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