- コラム
“アメリカン・スナイパー”ならぬ“イラク・スナイパー”!?イラク視点で描かれるアメリカン・スナイパーが登場するかも!?
2018/01/4
Gunfire
すごいー! たーのしー!
2018/07/21
Gunfire
戦争映画で金字塔を立てた名作映画「アメリカン・スナイパー」。
関連記事:スナイパー必見! 映画「アメリカン・スナイパー」と使用されたスナイパーライフルについて!
約200人もの敵を狙撃し、敵勢力から“ラマーディーの悪魔”と呼ばれたクリス・カイルを描いた名作映画です。
実はロシアにもクリス・カイルに勝るとも劣らない名スナイパーがいます。
その名は「リュドミラ・パヴリチェンコ」。
リュドミラは第二次世界大戦にロシア帝国で狙撃手を務め、300人以上のナチス・ドイツ兵を狙撃し、後に“レディ・デス”と呼ばれるようになった女性スナイパーです。
また2015年にはパヴリチェンコの壮絶な人生を映画化した「ロシアン・スナイパー」という映画も公開されており、今回はリュドミラと、彼女の人生を描いた映画「ロシアン・スナイパー」について紹介したいと思います。
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第二次世界大戦中のロシア帝国はかなり苦境に追い込まれていた事もあり、男性だけでなく数多くの女性が最前線で戦闘に参加していました。
リュドミラもその一人で、彼女は1941年に志願兵として赤軍に入隊。そして訓練課程の狙撃適性試験で好成績を残したリュドミラは狙撃連隊に二等兵として配属される事となります。
その後、すぐにリュドミラは最前線に配置される事になりますが、配属先の主な任務は進軍してくるナチス・ドイツ軍に対する遅延を目的としたカウンタースナイピングでした。
しかし、リュドミラはカウンタースナイピングに対して類まれな才能を発揮し、ナチス・ドイツの進軍を大幅に遅延させただけでなく、狙撃手や指揮官など次々に狙撃。戦闘に参加してからわずか2か月の間で190名を狙撃するという恐るべき戦果を上げます。
さらに、丁度この頃にスターリンが大粛清を行っており、指揮官が不足していたため、リュドミラは短期間の間に二等兵から少尉まで上り詰めるという異例の大出世を果たします。
また、リュドミラの戦果は軍内部でも有名となり、上層部は彼女に“レディ・デス”という二つ名を授け、次第にロシア帝国の英雄として語られるようになります。
その後、彼女は数々の戦闘に参加しますがケルチ半島での戦闘に参加した際にナチス・ドイツ軍による包囲戦により負傷。
そしてリュドミラの負傷の報告を受けた上層部は英雄の死亡による兵士達の士気の低下を恐れ、彼女を前線から帰還させるように命令をだし、今度は狙撃部隊の教官として新たな任務を与えます。
狙撃部隊の教官となり前線から遠のいた時点でリュドミラの快進撃は終わりを迎えますが、この時点での彼女の戦果はナチス・ドイツ軍兵士309名という恐ろしい物でした。
狙撃部隊の教官に任命されたリュドミラは、この頃には少佐に昇進。そして彼女の勇姿は軍隊だけでなく一般国民にまで広く知れ渡り、まさに国民的英雄となっていました。
その中でも特に女性達の間で人気となっており、リュドミラに憧れた多くの女性たちは自らリュドミラが教官として指導していた女性狙撃教育隊への入隊を志願。
その結果、最終的に2000人を超える女性スナイパーを生み出し、戦地へと送り込むことになります。
ただ、残念な事に熾烈を極めた第二次世界大戦では、半数以上の女性スナイパーは帰らぬ人となってしまいます。
ただ、それでも最後まで国に尽くし、終戦後も退役軍人として国のために働いたリュドミラは現在でも英雄として語り継がれ、さらに彼女のカウンタースナイピング技術も現代の狙撃手達へ受け継がれています。
それでは最後にリュドミラの人生を描いたロシアン・スナイパーについて、ネタバレしない程度に簡単にご紹介します。
この映画は基本的には史実に基づいて作られている映画のため、上記で紹介したリュドミラの人生をなぞった映画となります。
ただ、歴史上では語られる事の少ないラブロマンスのシーンや、恋人を失って復讐心に駆られるなど、リュドミラの内面についても描かれています。
また同時にリュドミラの名声を利用し、多くの一般国民を戦争に刈り出そうという軍の上層部の思惑なども描かれています。
ただ、残念な事にロシアン・スナイパーより1年先に公開されたアメリカン・スナイパーが名作すぎて、ハードルが上がってしまったせいか評価については賛否両論となっています。
中には「アメリカン・スナイパーの知名度に乗っかかっただけの映画」と酷評される事もありますが、ロシアン・スナイパーの原題は「BATTLE FOR SEVASTOPOL」であり、日本の映画配給会社が付けたタイトルのせいで、有らぬ誤解を生んでしまっているようです。
実際、アメリカン・スナイパーと比べると見劣りしてしまう点はありますが、普通の映画としてみれば十分おもしろい映画なので是非一度見てみてくださいね。
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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