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2018/05/17

笹木恵一

ローグ・ワン / スター・ウォーズ・ストーリー~伝説の裏に隠された名もなき英雄たち!~

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は2016年に公開されたアメリカ映画。ご存知『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品で、劇場公開第一作目の『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の前日譚となっている。監督は2014年のアメリカ版『GODZILLA ゴジラ』で高い評価を得たギャレス・エドワーズ。出演者は主人公ジンをフェリシティ・ジョーンズが、その相棒となるキャシアン・アンドーをメキシコ出身のディエゴ・ルナが演じている。さらに今作では旧シリーズの人気キャラクター、ダースベイダーの声をオリジナル版のジェームズ・アール・ジョーンズが、さらに冷酷な帝国軍司令官のターキン総督を、オリジナル版俳優で1994年にこの世を去ったピーター・カッシングの顔を最新のデジタル技術で別の俳優の演技に合成することで再登場させている。同様にもう一人、ラストシーンにはオリジナルシリーズからある重要な人物が再登場を果たしている。

出典:Amazon Prime Video







ストーリー

遠い昔、遥か彼方の銀河系で……
銀河帝国軍の最強兵器“デス・スター”は完成間近に迫っていた。しかしその開発主要人物であるゲイレン・アーソは良心の呵責に苛まれ、妻と幼い娘を連れだし辺境地で逃亡生活を送っていたが、兵器開発部門のオーソン・クレニックに発見され妻を殺害されるも、娘のジンだけは反乱軍の戦士ソウ・ゲレラに託し、自身は連行される。ジンはゲレラに生きる術を教えられるも彼女が16歳の時にゲレラは姿を消し、更に数年後ジンは犯罪に手を染めて生き抜いていたがついに帝国軍に捕まり強制労働を強いられていたところを反乱軍に救出される。反乱軍はゲレラの協力を得るために、ゲレラと関わりの深いジンに交渉役を求めた。キャシアンと元帝国軍ドロイドのK-2SOと共にゲレラの根城である惑星ジェダヘ飛び、そこで得た新たな仲間チアルートベイズと共にゲレラと再会するジン。ゲレラはゲイレンがジンに送ったホログラムメッセージを見せる。ゲイレンはただでデス・スターを完成させたわけではなかった。自分が開発に関わることで密かに致命的な弱点を忍ばせていたのだ。その弱点を記した設計図の存在を知ったジン達は、反乱軍評議会に反対されるも、有志による反乱部隊“ローグ・ワン”を名乗り、設計図が保管されている帝国軍基地のある惑星スカリフへ赴くのだった。

レビュー

劇場公開第一作目のエピソード4で、多くの犠牲を払いデス・スターの設計図を手に入れたとたった一言言及されるその“犠牲”とは何だったのかがこの作品では描かれている。ここで描かれる戦いは我々の知っているスター・ウォーズではない。清廉潔白な英雄も、物を宙に浮かせる魔法も、光る剣も存在しない。薄汚れた服を着た荒みきった心で銃を手に取り命を奪い合う名もなき戦士たちがこの作品で描かれるすべてだ。時系列上この後の出来事を描いた作品内で、この主人公たちの事が語られることは一度もない、誰も名前すら知らないのだ。2017年公開の『最後のジェダイ』はそれまで純粋なおとぎ話だったスター・ウォーズの世界に第三者目線から見たリアルな戦争という一面を見せたが、その前年の今作では一般兵から見たリアルな戦争としてのスターウォーズが描かれている。
名もなき一兵士達がその命を散らして紡いだバトンだからこそ、今作のラストシーンと第一作目のストーリーはより意味のあるものとなる。彼らが託した“希望”こそが“新たなる希望”に繋がっていると我々は知ったのだ。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー (字幕版)

笹木恵一

幼稚園時代からレンタルビデオ屋に足しげく通い、多くの映画や特撮、アニメ作品を新旧国内外問わず見まくる。
中学時代に007シリーズにはまり、映画の中で使用される銃に興味を持ちはじめる。
漫画家を目指すも断念した過去を持つ(笑)。

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