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2018/05/15

Gunfire

銃が奪われても安心!指紋認証機能を搭載した「スマート・ガン」!

最近、電子技術が進歩すると同時に様々な場所や物に対して認証システムが搭載されていっているように感じます。
その中でも割とポピュラーな認証システムは生体認証の一つである「指紋認証」。

一昔前は指紋認証と聞くと非常にハイテクな技術のように感じましたが、最近ではスマートフォンやパソコンに接続する指紋認証リーダーなど、ごくごく身近な物にも使用されています。

そんな日常生活の中に浸透しつつある指紋認証ですが、アメリカでは銃本体に取り入れる動きが出てきています。

そこで今回は指紋認証が備わった近未来の銃「スマート・ガン」についてご紹介していきたいと思います。







■徐々に普及し始めているスマート・ガンとその仕組み

スマート・ガン”と聞くと映画のエイリアンシリーズや機動戦士ガンダムに登場した銃を連想した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、ここでいうスマート・ガンとは(※)バイオメトリクス技術を用いて所有者を識別するシステムを持った銃やシステムの総称の事をいいます。

最近のアメリカでは様々なIT企業がスマート・ガンに関心を寄せていますが、その中でも特に有名になりつつあるのが「Safe Gun Techmology」社。

このSafe Gun Techmology社では銃のグリップ部分にマイクロチップとスキャナーチップを埋め込み、銃を握った時に瞬時に所有者かどうかを判別するシステムを開発しました。

このシステムを使用すると、銃本体についているセーフティーロックを解除しても、事前にマイクロチップに持ち主であるという情報を登録しておかなければ銃が撃つ事ができず、仮に敵対勢力に銃を奪われても使用する事ができないという画期的なシステムです。

またマイクロチップには2万人以上の指紋情報を登録できるため、軍隊や警察官といった組織での共有使用も可能となっています。

※バイオメトリクス技術:指紋や網膜など人間が持つ特性により人物を認識する技術

■様々なタイプのスマート・ガン

上記ではグリップにマイクロチップを取り付けるタイプを紹介しましたが、実は他にも様々なスマート・ガンが登場しています。

その中でも有名なのはトリガー部分の部分をすべてカバーし、そのカバー部分に指紋認証機能を付けた「IDENTILOCK」。

使用時はトリガー部分がカバーで覆われているため弾丸を撃つ事はできませんが、指紋認証が行われればカバーはすぐに外れ、いつでも銃を撃つ事ができるようになります。


そしてもう一つは腕時計と一体型になったArmatix社の「iP1」。

このiP1は腕時計と銃がセットになったスマート・ガンで、腕時計を装着していないと銃を撃つ事ができないといった仕組みになっています。


また、スマート・ガンとは少し離れますが指紋認証が必要なガンケースなども登場しており、今後は多種多様なスマート・ガンの登場が予想されています。

■スマート・ガンのもう一つの利点

スマート・ガンは警察や軍隊で活動する人が、敵対する組織に銃を奪われても使用できないというだけで十分に効果があるように思われます。

その他にも大きな利点があり、それは一般人の銃による事故や自殺の防止

アメリカでは約1500人もの18歳未満の子供が毎年、銃によって命を落としているといわれています。
死因は犯罪や事故、自殺など様々ですが、使われた銃が「両親が所有する銃」や「他人が所有する銃」によって引き起こされたという事例が多々存在します。

しかしスマート・ガンの場合は銃を盗んだとしても使用する事ができないため、こういった未成年による銃の被害を未然に防ぐことができるといわれています。

実際にスマート・ガンを販売している会社も「スマート・ガンのセキュリティは未成年の銃による事故に対して非常に効果的である」と発表しています。

■まとめ

いかがでしたか?

非常に画期的なシステムのように思いますが、電子機器という事もあり“100%正確に動作する保証が無い”という懸念の声もあり、軍隊や警察といった公的機関では普及にまだまだ時間がかかりそうです。

ただ上記でも紹介しましたが、銃を購入できない低年齢層の犯罪や事故、自殺などの防止には非常に効果的なのではないでしょうか。

今後はSF映画のように所有者以外には使えないスマート・ガンが常識になる日もそう遠くないかもしれませんね。

Gunfire

元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。

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