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今回紹介するのは第二次世界大戦中にイギリスによって開発されたハンドガン「ウィルロッド(Welrod)」についてのご紹介です!
ウィルロッドは一見、鉄パイプやスプレーガンのような風貌をしていて第二次世界大戦中のいざこざの中で生まれた駄作かと思われがちですが、実は見た目とは裏腹に抜群の消音性能を持つハンドガンだったりもします。
それでは早速紹介していきましょう!
このハンドガンが開発されたのは第二次世界大戦中のイギリス。
当時のイギリスにはISRBとよばれる統合調査局とSOEと呼ばれる特殊作戦執行部が存在していました。
SOEは名前の通り諜報や偵察が主な任務だったのですが、場合によっては不正規戦や暗殺なども行う特殊部隊でウィルロッドはそんな諜報員や特殊隊員のためにISRBが開発した特殊作戦用ハンドガンなのです。
またこのウィルロッドは消音性を徹底的にこだわったハンドガンであり、発射時に発生する音量は73dB。
また、改良品としてウィルロッドMk.IIも開発されたのですが、Mk.IIは35dBまで消音できたと言われています。
ちなみに35dBと言われてもピンと来ないかもしれませんが、35dBは日常生活においては病院の病室内、落葉の音と同程度であり、ほとんど音がしないといっても過言ではありません。
By Askild Antonsen – Welrod Mk I, CC 表示 2.0, Link
このウィルロッドの特徴は全部で3つ。
一つ目は銃全体がサイレンサーである点。
ウィルロッドは円柱の鉄パイプにトリガーが付いたような構造になっているのですが、実は中身は現代でも使用されているサイレンサーと同じで、バッフルと呼ばれる隔壁とゴム板が使用されており銃身がサイレンサーの役割を果たしているのです。
そして二つ目はボルトアクション式であるという点。
当時のハンドガンは連射性能を上げるためセミオートが一般的でしたが、セミオートだと弾丸を発射した際にスライドが前後し、スライドの稼働音や衝突音が発生してしまいます。
その音を無くすために採用されたのがボルトアクション式。
ボルトアクション式にすることで連射性は失われてしまいましたが、発砲音以外の余分な音を出さずに済むようになっています。
そして三つ目はマガジンがグリップを兼ねているという点。
通常のハンドガンの場合はグリップの内部にマガジンを挿入する仕組みになっていますが、このウィルロッドはグリップとマガジンが一体化しており、マガジンを抜くとグリップまでも失われるという特殊なデザインになっています。
通常戦闘では非常に使いずらいデザインなのですがグリップが失われる事で隠して携帯することが安易になったのです。
非常にマニアックなハンドガンですが、実はエアガンとしても登場しています。
とはいっても、東京マルイのように大手メーカーが製造しているのではなく「和室工房」という個人の方が製造販売されているようでなかなか入手は困難な模様。
ただ、たまに再生産が行われていたりウィルロッドの後輩ともいわれている非常によく似た仕組みのVP9も販売されているようです。
見た目とは裏腹に非常に高い消音性を持つウィルロッド。
私が最初に見た時は「なんだ、この鉄パイプ」と思ったものですが、やはり見た目で物事を判断してはいけませんね。
ちなみに和室工房さんは商売でエアガンを製造しているというよりかは趣味で高品質なエアガンを作ってらっしゃるようで、製造販売しているトイガンはどれもクオリティが非常に高くかなりの数のファンもいる模様。
興味があったら是非、和室工房さんのホームページやTwitterをチェックしてみてくださいね。
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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