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2018/02/15

笹木恵一

ワープスロットル~地球人に恋した宇宙大学生の万能銃~

今回紹介する架空銃は1984年に放送された特撮ドラマシリーズ『星雲仮面マシンマン』に登場した万能銃ワープスロットルだ。
出典:Amazon Prime Video

星雲仮面マシンマンとは?

宇宙の彼方アイビー星からやってきた大学生ニックは卒業論文として他の惑星の調査報告を書くために地球にやってくる。地球では高瀬健を名乗り観察対象として最初に出会った葉山真紀を選ぶが、彼女と接しているうちに徐々に好意を抱くようになり、短期滞在の予定だったところを長期滞在に変更する。時を同じくして地球人の天才科学者プロフェッサーK率いる犯罪組織テンタクルが活動を開始する。真紀が週刊誌の編集社にカメラマンとして勤めていることもあり、何かとテンタクル絡みの犯罪に巻き込まれる為、ニックはアイビー星の高い技術力が生み出した強化服ウォーリアスーツと様々な強力マシンを駆使して戦う戦士マシンマンとしてテンタクルとの戦いに身を投じていく!
出典:Amazon Prime Video

製作背景

当時の東映は2年前に仮面ライダーのテレビシリーズを終了し、宇宙刑事ギャバンに始まる『メタルヒーローシリーズ』と現在も続く『スーパー戦隊シリーズ』の二大シリーズを展開していたが、それとは違う新機軸のヒーローとして製作された。主人公の設定やマシンマンに変身する前のビジュアル、いくつかのシーンに当時ハリウッドで展開されていたクリストファー・リーヴ主演の『スーパーマンシリーズ』の影響も見受けられる。当時の和製ヒーローとしては珍しくマスクの下に生身の人間の口が露出したデザインで、他シリーズとの差別化を図っているが、それ以上に低予算番組であることが見受けられ、番組前期の敵怪人のスーツは毎回同じボディを使いまわし腕等部分的に変更するというもので、さらに後半になると敵の刺客は怪人ではなく普通の犯罪者が増えていった(後に怪人も再登場)。
ちなみに番組の中盤で悪の親玉プロフェッサーKが部下を失った悲しみから傷心旅行の為にスペインへ行ってしまい番組終盤まで登場しなくなるが、これは実際に演じていた天本英世氏のスペイン旅行と重なった為の一時降板によるという逸話も残っている。

ワープスロットル

出典:Amazon Prime Video

通常は高速移動用マシン『ドルフィン』を召喚するためのコントロール装置で、高く掲げて「ドルフィーン」と叫べばドルフィンはマシン空間ハイウェイで高瀬健に電送されるのだ! そして高瀬健はドルフィンの中でマシンマンになるのだ!。



出典:Amazon Prime Video

ドルフィンは走行車両モードの『マシンドルフィン』から飛行モードの『ドルフィンジェット』に変形が可能。さらに戦闘用のロボットスーツモードにも変形が可能だが、残念ながらこちらは劇中には登場しなかった。



出典:Amazon Prime Video

これだけではない、ワープスロットルは戦闘時には『スロットルガン』という光線銃に変形する。通常のレーザービームはもちろん牽引ビームや溶解液等、状況に応じて様々な威力を発揮することができるのだ!



番組自体は比較的低年齢層に向けて作られており、シリアスなストーリーがお好みの方には少々物足りないかもしれないが、個性豊かなキャラクターが織りなす愉快なやり取りや主題歌のカッコよさはもちろん、その名が示す通り登場マシンのデザインは目を見張るものがあるので、ぜひ一度ご覧になっていただきたい。

笹木恵一

幼稚園時代からレンタルビデオ屋に足しげく通い、多くの映画や特撮、アニメ作品を新旧国内外問わず見まくる。
中学時代に007シリーズにはまり、映画の中で使用される銃に興味を持ちはじめる。
漫画家を目指すも断念した過去を持つ(笑)。

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