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サバイバルゲームは足場の良くない山林や、遮蔽物が多い閉所で激しく動き回るという性質上、普段ではあまり発生しないような怪我を負ってしまう事があります。ただ、怪我についてはご存知のとおり、ある程度は事前に注意喚起がなされています。例えば失明に対してはゴーグルの着用が義務づけられていますし、転倒による擦過傷やBB弾の被弾による打ち身には長袖、長ズボンの着用が推奨されています。しかし、中には予想していなかった怪我が発生する場合もあります。
そこで今回は頻繁に起こる怪我ではなく「こんな事になるとは思わなかった」といった意外な怪我について紹介していきたいと思います。
最近ではテレビでも頻繁に注意喚起されており、意外性は減りつつありますが意外と盲点なのが熱中症です。一度も熱中症を体験したことがない人や、普段は夏場の炎天下で活動しない人は「自分は大丈夫だろう」という思いからか、夏場のサバイバルゲームで発症する人を意外とよく見かけます。また体調に異変を感じつつも無理をしてゲームに参加した結果、症状が悪化してしまうケースもあります。
夏場のサバイバルゲームは熱中症と隣り合わせだという事を十分に理解し、水分と塩分をしっかり摂取するように心がけましょう。
サバイバルゲーム中にあまり起こらない怪我の中で、少々重症になるのが刺創です。刺創とは読んで字のごとく刺し傷の事なのですが、何が刺さるかというと主に「木の枝」です。これはアウトドアフィールドに限った話なのですが、ブッシュ(茂み)に勢いよく逃げ込んだり、木のそばで立ったりしゃがんだりした時に木の枝に気付かずぶつかってしまい体に木の枝が突き刺さってしまう事が稀に発生します。特に木の枝による刺創は肌が露出している部分に発生しやすく、私も一度、小指ほどの太さの枝が二の腕に突き刺さったことがあります。ただ、肌が露出していない部分については衣類が守ってくれているせいか、よほどの事が無い限り衣類を突き抜けて皮膚に刺さるという事はありません。
木の枝による刺創自体があまり発生する怪我ではありませんが、アウトドアフィールドでプレイする場合は長袖、長ズボンの着用をおすすめします。
サバイバルゲームの中で失明の次に取り返しのつかない怪我に「歯の破損や欠損」があります。
実は歯は圧力には強い一方で、瞬間的な衝撃にはそこまで強くありません。そのため近距離で発射されたBB弾が前歯などに直撃すると、当たり所が悪ければ歯は簡単に割れてしまう場合があります。実際に私のサバイバルゲーム歴の中でも二人ほど前歯が折れたプレイヤーを目撃しています。
また、BB弾が歯に当たれば割れてしまうといったリスクがある一方で、口元を保護してくれるフェイスマスクは頬付けがしにくかったり、あまりかっこよくないという理由から敬遠されがちな傾向にあります。しかし、歯は一生物で一度欠損してしまうと取返しが付きません。どうしてもフェイスマスクを着けたくない場合はシュマグ(アフガンスカーフ)やバラクラバなどを着用し、できるだけ口元保護するようにしましょう。
BB弾と歯の間に布が一枚あるだけで、歯が欠損する可能性は大幅に減少します。
また、BB弾が被弾して歯が欠けてしまった場合は即座に歯科医を受診すれば欠けた歯を再接着できる場合があります。歯の再接着の目安は1時間と言われていますので、その時間の間にかけた歯を見つけすぐさま歯科医を受診しましょう。再接着ができるかできないかのポイントとして注意しなければいけないことは欠けた歯を決して水洗いしない事です。水洗いすると歯の表面に付着している細胞を死滅させてしまい、再接着できる可能性が大幅に減少してしまいます。運搬の際は牛乳に漬けるか、無ければ口の中に入れて運搬するようにしましょう。
いかがだったでしょうか。失明という事故は安易に想像できますし、フィールドのレギュレーションでゴーグルの着用が厳しく設定されています。そういった想定されている怪我については意外と起こりやすそうで起こりません。
しかし、木の枝による刺創や歯の欠損などはあまり注意喚起されておらず、こういった怪我のほうが意外と発生する確率が高かったりもします。
ただ、「枝が突き刺さる可能性がある」とか「歯にBB弾が当たれば折れてしまう場合がある」ということを事前に知っていれば警戒心が働き未然に防ぐこともできます。
サバイバルゲームで取返しのつかない怪我を負わないよう、楽しくプレイしてください。
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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