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2017/12/28

笹木恵一

キングスマン 現代によみがえる古き良き時代のスパイ映画

出典:Amazonビデオ

キングスマンは2015年に公開されたスパイアクション映画。現在全米では続編の『キングスマン:ゴールデン・サークル』が公開中で、日本でも2018年1月に公開予定だ。

大まかなストーリーは、怠惰の日々を過ごす主人公エグジーは飲み屋でチンピラと喧嘩して逮捕されるが、謎の男ハリーに保釈金を出してもらう。なんとハリーは秘密のスパイ組織キングスマン』のエージェントでエグジーをスパイ候補生としてスカウトするためにやってきたのだった! しかしスカウトされたとはいえ楽ではない、厳しいスパイの訓練に耐える日々が続くがみるみるうちに才能を開花させていくエグジー。ちょうどその頃IT事業で財を成した大富豪リッチモンド地球の環境を守るためには人間を滅ぼさねばならないとわけのわからない野望を抱き、世界の破壊計画を開始した! 果たしてエグジーは一人前のスパイとなり、リッチモンドの野望を打ち砕くことができるのか!? というお話。

この映画が描く世界観は007シリーズに始まる60、70年代の荒唐無稽でバカバカしくも華やかだったスパイ映画黄金期をモデルとしており、時代が進むにつれてどんどんリアル志向になっていったこのジャンルへののアンチテーゼも含まれている。

敵も行き過ぎた環境保護活動家が地球環境のために人類を滅ぼすという、かつて007にも美男美女だけ宇宙に打ち上げてから残った人類を皆殺しにしたあとで地球に戻し、美男美女だけの世界を作ろうとしたおじさんがいたが、それに匹敵する『どうかしている野望を抱いており、リアルなテロリストや国際問題を描く最近のスパイ映画とは一線を画している。

そして何と言ってもお待ちかねは、痒い所に手が届くスパイグッズの数々だ。ライター爆弾、つま先からナイフが出る靴、傘は開くと敵の弾丸をはじき返し、マシンガンとしても機能する! この作品の公開時点での、スパイ映画の本家本元007シリーズの最新作は『スカイフォール』で、作中荒唐無稽なスパイグッズは時代遅れとまで言われていたのを完全に無視する勢いがいい意味でおバカで楽しい。

もちろんスパイ映画というジャンルに対するパロディ要素は強いものの、独立したエンターテイメント作品として完成度が非常に高いので、このジャンルに疎い方でもきっとお楽しみいただけるだろう。子供心を思い出させてくれる素晴らしい作品に間違いない。この映画を見た後はビシッとスーツにネクタイを決めてサバゲーをしたくなる方もいるのではないだろうか?

笹木恵一

幼稚園時代からレンタルビデオ屋に足しげく通い、多くの映画や特撮、アニメ作品を新旧国内外問わず見まくる。
中学時代に007シリーズにはまり、映画の中で使用される銃に興味を持ちはじめる。
漫画家を目指すも断念した過去を持つ(笑)。

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