エアガンにサイレンサー……って実は結構効果アリかも

Sassowです。

皆様のエアガンにはどんなオプションが付いてますか？
マウントレール、光学機器あたりがベーシックなところとしますとその次辺りがマズル関係でしょうか。

今回のネタはサイレンサー。実銃の世界でも銃声を小さくすることで銃自体の性能を高めるサプレッサーとも呼ばれるアレです。銃の所持が一般人でも可能なアメリカであっても、州によっては法律で購入自体を禁止している程、より専門的で軍事目的な用途になっております。

エアガンの世界に於いてもオプションとして色々なサイレンサーがラインナップされており、勿論好きなものを装着することが出来ます。

コレを付けるとカスタム感がグンと上がって気分も上がるんですけども、じゃあその効果はどうなんだということでワタシなりに検証したものをご紹介。
 

騒音計で発射音を検証

ワタシの場合は特にKM企画というメーカーのサイレンサーが軽量で性能も高く気に入っておりますので今回はその中から幾つかを例に挙げて検証したものをまとめてみます。

検証方法はサイレンサー毎に、発射口に指向性のある騒音計をほぼ距離ゼロに近づけて、セミオート5発の発射音を計測。その最大値をそのサイレンサーの発射音と定義しております。

テストに使ったのはワタシのカスタムした東京マルイ AK47βスペツナズをベースとした電動ガン。

初速平均95.5mps(初速範囲1.4mps)と安定した性能ですので、1発毎のバラつきはないものと定義してます。

以下に結果を並べてみます。
 

①サイレンサーのない状態での発射音：109.2dB

②25スリムサイレンサー 60：107.2dB

③フェザーウェイトサイレンサー 65：106.8dB

④スタウトサイレンサー105：105.8dB

⑤スリムサイレンサー150：107.3dB

このように最も静かなもので約4dBの消音を確認致しました。

音量は結果の通りですが音質も高音の発射音から、サイレンサーを付けることで低音の篭った発射音になっており、より響きにくくなっていると思われます。

これは実際に耳で聞いてもらえるとよりその効果を実感することが出来ます。
約4dBの音量だけではございません。多分。
 

サイレンサーの効果はあるの？

さて、音量約4dBの消音効果、果たしてどの程度サバゲーで有効なのかしら？ と皆様疑問に思われることと思います。ワタシだって思います。だって4dBってなんだか少ない気がするもの。

まずサバゲーの環境を思い出してみると、発射音を出した自分と相手との距離はある程度のものがあると思います。
音は距離によって減衰しますので、当然遠くになるほど発射音は聞こえづらくなり、例えば「16mで-24dB」「32mで-30dB」「50mで-34dB」なんだそうです。

サバゲーの撃ち合いだと40mくらいの距離からだと思われますので、騒音距離減衰計算式に当てはめて先程の検証結果と照らし合わせてみます。

そうすると、サイレンサーがない状態では2cmで約110dBに聞こえるものが40m先では約44dBになり、サイレンサーを付けて2cmで約105dBに聞こえる状態にすると40m先では約39dBとなるそう。

うーん、まだ実感として分かりにくいんですが、例えば騒音レベルが50dBと40dBでは大声と通常の会話の声の大きさ、30dBになるとささやき声ということで10dB違うとかなりの差になる様子。

ただしこれは周囲に他の音も障害物のない状態でのあくまでの計算式。

サバゲーだと周囲では他の銃声や雑音も数多く聞こえてきますし更に障害物もあるので、例え5dBの消音でもその位置を正確に把握するのにはかなりの差が出ると考えて良いと思われます。
また、先述の通り、サイレンサーを使うことで発射音の音質もより響きにくい低音になっているので、遠くで聞き取ると更に違いが現れるハズ。
 

サイレンサーはサバゲーで使える

ということで、今回はサイレンサーについてお話してみましたが、サバゲーでのサイレンサーは必ずしも飾りではないとワタシは考えております。

勿論銃身が長くなる、重くなるというデメリットもありますが、必ずしも長いサイレンサー効果が高い訳ではなく、検証結果からはむしろ太さの方が重要なようです。

見た目にもクール、発射音もドライ、気分はホットになれるサイレンサー、メリットいっぱいです。
是非お手持ちもエアガンに付けてサバゲーフィールドを駆け回ることをオススメします。