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実はアメリカ軍が、現在6.5mm口径の新たな弾薬を開発している事を皆さんはご存知でしょうか?
アメリカ軍では主に5.56mm口径の弾薬が使用されていますが、銃器の性能の向上により交戦距離が長くなる現代戦において、様々な問題が出てきているようです。そこで今回はアメリカ軍の使用弾薬問題やICSR計画についてご紹介したいと思います。
情報通のサバイバルゲーマーの方は既にご存知かもしれませんが、冒頭で紹介した開発中の6.5mm弾は2020年から2030年の間に完成予定で、それ以降は6.5mm弾薬を使用した新たなアサルトライフルの採用が噂されています。
一方、現在アメリカ軍が主に使用している5.56mm弾薬は改良されているものの、元々ベトナム戦争の頃に採用された弾薬で今も使っています。
ただ、銃器の性能が上昇するにつれて交戦距離はどんどんと広がり、現在使用している5.56mm弾薬では7.62x54mmR弾薬を使用する対抗勢力に対して不利と言われており、アメリカ軍としてはこの問題を解決する必要がでてきました。
5.56mm弾薬では火薬の量や弾頭の重さに限度があり、対処方法としては5.56mmより口径の大きいライフルを採用するしかありません。
そこで提案されたのがICSR計画と呼ばれる計画です。
ICSR計画は「Interim Combat Service Rifle計画」の略で日本語に直訳すると「暫定ライフル計画」や「仮ライフル計画」、「過渡的ライフル計画」といった意味になります。
つまり、現在開発中の6.5mm弾の開発が終了するまでの間、既に開発済みのライフルを購入し、6.5mm弾用のアサルトライフルまでのつなぎにしようとする計画の事です。
ただ、暫定ライフルと言えどアメリカ軍が公募している条件はなかなか厳しく、なかでも特徴的だったのが「7.62mm×51mm弾薬を使用できる」という条件。その他にも命中精度や重量、騒音性、左右両方向からの操作性、レールの有無、弾倉数など様々な厳しい条件が設けられているようです。
上記でご紹介したICSR計画は実は2017年の4月ごろに公表され、個人的にも新たに採用されるアサルトライフルが気になっていました。
しかし、2017年の9月末から10月初旬にかけてICSR計画が白紙に戻ったという情報が飛び込んできました。
計画が白紙に戻った理由は正式に公表されておらず、中には“スタート地点に戻っただけで計画自体は生きている”という説もあります。
ちなみに白紙に戻った理由は様々な説があり
●7.62mm弾薬は重すぎると反発があった。
(7.62mm弾は5.56mm弾の約2倍。重量が2倍になるか携行数が半分になる)
●7.62mmはコストがかかりすぎると反発があった。
●アメリカ海兵隊がM27 IARを追加配備したから。
などです。
4月に浮上して10月には白紙になったICSR計画。新たな制式アサルトライフルが誕生すると思っていたので少々残念です。
ちなみに7.62mmは現在、アメリカ軍でも採用はされているもののMk17 SCAR-HやM14などで、ライフルマン用ではなくマークスマン用として採用されているものばかり。撃ちまくるための弾丸ではなく、狙撃するための弾丸として採用されています。
そのため、私個人的には「ライフルマンが使用するには重すぎる(重量が2倍になるか携行数が半分になる)」という説が白紙の原因ではないかと睨んでいます。
また真相が分かったり、計画の続報が入手できればご紹介させていただきますね!
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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