- コラム
ミリタリー偉人伝「まるでそびえ立つ○○だ!」リー・アーメイ一軍曹よ永遠に
2018/05/14
菅野 直人
すごいー! たーのしー!
2017/12/24
Gunfire
今回紹介するのは名作の戦争映画について!!
数々の映画の中でも戦争映画は名作が多く、古い映画であれば「プライベート・ライアン」や「プラトーン」など、また最近の物であれば「ブラックホークダウン」や「ハートロッカー」、「アメリカン・スナイパー」など挙げだしたらきりがありません。
そして今回紹介するのは数ある戦争映画の中でも山ほどの名言を残した『フルメタル・ジャケット』
などなど、映画の内容よりむしろ映画内で発言されたセリフのほうが有名だったりします。ただ、古い映画のせいか最近では名言やネタは知っているけどストーリーは知らない人も増えてきました。
そこで今回は「どんな映画か知りたいけれど、いまさら古い映画を見る気にならないなぁ」と言う人のためにフルメタル・ジャケットのあらすじや魅力についてご紹介していきます。
フルメタル・ジャケットの舞台は1955年から 1975年に発生していたベトナム戦争。
ただ、普通の戦争映画と違う点があり、この映画は2部構成となっており、前半は
ベトナム戦争に送り出される新兵達を描いていています。
描かれている新兵達はベトナム戦争に参加するためアメリカ海兵隊に志願した若者たち。その若者たちが一人前の海兵隊になるために訓練キャンプで地獄のような厳しい訓練を受ける事となります。その時に登場するのが影の主役ともいえる「ハートマン軍曹」。
新兵達を朝早くから夜遅くまで心身共に厳しい訓練を与えると同時に徹底的な叱責と罵倒を浴びせ続けます。実はフルメタル・ジャケットに出てくる名言の殆どが、ハートマン軍曹から発せられたセリフで新兵達からすれば非常に理不尽な物ばかりです。
中にはハートマン軍曹の過酷な訓練に耐えきれず、精神が崩壊してしまう新兵も出てきてしまいます。後半ではハートマン軍曹によって鍛え上げられた新兵達の戦地ベトナムでの生活を描いています。ただ、ハートマン軍曹に鍛え上げられた兵士たちも特に大活躍するような場面もなく、ただただ泥沼化しベトコン達にゲリラ戦法を仕掛けられ疲弊していく姿を描いています。
By Zachary B – http://www.flickr.com/photos/becknell/293677163/, CC 表示-継承 3.0, Link
フルメタル・ジャケットを語る上で避けて通れないのがハートマン軍曹。フルメタル・ジャケットはベトナム戦争の映画ではありますが、ベトナム戦争を舞台にしつつもジャングル戦は登場せず、むしろ海兵隊訓練所での出来事がメインのような印象を受ける映画です。
そしてハートマン軍曹はR・リー・アーメイという俳優が演じていますが、実は彼自身も元海兵隊員であり、実際に訓練教官を務めていたこともある人物です。当初はティム・コルセリという俳優がハートマン軍曹を演じる予定で、R・リー・アーメイは実演指導のエキストラでした。
しかし、R・リー・アーメイの指導内容や罵詈雑言の数々に本物の迫力を感じた監督はR・リー・アーメイをハートマン軍曹役に抜擢、そしてエキストラがそのまま大役を演じるという異例の事態になったという経緯があったりします。また、恐ろしいことに映画内で新兵達に発せられた罵詈雑言の数々の殆どはR・リー・アーメイのアドリブだったと言われています。
一方で、ハートマン軍曹の配役を降ろされてしまったティム・コルセリは新兵達がベトナム内で移動する際に使用したヘリ内で登場しており、ヘリ備え付けの機関銃を使って無差別にベトナム農民を撃ち殺し、冒頭で紹介した「逃げる奴はベトコンだ! 逃げない奴はよく訓練されたベトコンだ!」というセリフや、虐殺を快く思わなかった新兵の「よく女子供が殺せるな」という発言に対し「簡単さ、動きがのろいからな!」という名言を残しています。
映画を観終わった後はハートマン軍曹の事しか記憶に残らない程、戦争映画としては異彩を放つ映画であるフルメタル・ジャケット。
ネタバレを控えるためにお伝えすることはできませんでしたが、ハートマン軍曹に「ほほえみデブ」というあだ名を付けられた上、精神を崩壊させられてしまった新兵のレナードや、ベトナムで襲ってきたスナイパーが若い女性で複雑な心境になる元新兵達など見どころは盛沢山です。
興味が沸いたら是非、一度見てみてください。きっと忘れられない映画になることまちがいなしですよ!
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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