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銃社会であるアメリカ。アメリカでは誰もが簡単に銃を所持できる上、ショットガンなどは農具扱いでホームセンターなど普通のお店で売れており、日本では考えられない世界が広がっています。
とはいっても、いくら銃社会のアメリカといえどフルオート式の銃の所持は基本的に許可されていません。
しかし、実はセミオートライフルをフルオートライフルのように撃つ方法もいくつか存在しています。今回はそんなセミオートの銃をフルオートに撃てるように改造するキットやアメリカの銃規制事情についてご紹介したいと思います。
セミオートの銃が簡単に買えるアメリカでも、セミオートでは満足できずフルオートのように撃ちたいという人が大勢いるようです。そんな人のためにセミオートライフルをフルオートのように発射できるようにする改造キットがいくつか存在しています。
その中でも一番有名で、かつ簡単に連射力をアップできるのが『トリガー・クランク』と呼ばれる改造キット。構造も単純で歯車とクランク(ハンドル)が一体になったキットをトリガー部分に取り付けるだけです。
そしてトリガー部分から飛び出たクランクを回すことでトリガーに接触している歯車が回転しトリガーを引く仕組みとなっています。クランクを回すことで弾丸が発射される姿はまるで1800年代に登場したガトリング。
連射速度についても手で回しているクランクが1回転する間にトリガー部の歯車は数回転するので、まるでフルオートのように高速連射が可能となっています。
トリガーにクランクを取り付けるというのは奇抜な発想かとおもわれるかもしれませんが、実はトリガー・クランクよりもっと奇抜な発想の改造キットも販売されています
セミオートの銃はトリガーを引くと一発の銃弾が発射され、次弾は装填されるものの、それ以上の事は起きません。
しかし、この双方向性トリガーはトリガーが元の位置に戻った際にも弾が発射される仕組みになっています。つまり、トリガーを引いたときに1発、指を離してトリガーが定位置に戻ったときに1発発射され、指を1回前後させることで2発の弾丸を発射することができます。
セミオートの銃でフルオートのように連射するには素早く指を前後させる必要があります。しかし、Bump Fire Stockとよばれる改造ストックを使えば指を動かす事無く、まるでフルオートのように連射できるようになります。
ストックを変えるだけでフルオートが可能になるなんて信じられないかもしれませんが、このストックのポイントはクッション性のあるストックと機関部の“隙間”。実はこのBump Fire Stockは銃弾が発射されると銃本体が反動で下がり、そしてストックまで下がると再び反動をうけて定位置に戻ります。
つまり銃弾が発射されるごとに銃本体が前後に動くことで、銃本体が自分からトリガーを引いてくれるのです。
「指を動かしたくないなら銃本体を動かせばいい」という、非常に奇抜な発想のストックですが、その効果は絶大で連射速度はフルオートライフルと遜色有りません。ただ、連射時は銃本体が激しく前後していますので命中精度やライフルの耐久性の問題がありそうです……。
「セミオートの銃をフルオートのように撃てるようにする改造する」
まるで違法改造のように聞こえるかもしれませんが、今回紹介した改造キットはすべて「合法」です。アメリカは州によって法律が違いますが、基本的に機関部がセミオートの仕様であり、その部分を改造しなければ問題ありません。
また製造や販売もBATFE(アルコール・タバコ・火器および爆発物取締局)の許可を受ければ誰もが製造、販売することができます。
いかがでしたでしょうか? フルオートの銃を禁止しておきながら、フルオート並みの連射ができるように改造することは規制していないという、不思議な法律のアメリカ。
銃になじみが無い日本人にとって少し異様に映ってしまいますね。
さらにアメリカにはフルオートを規制する一方で「火器所有者保護法」という銃所持者を保護する法律もあったりします。
だた、残念なことに2017年10月1日に発生したラスベガス銃乱射事件の犯人も、今回紹介した改造キットを使っていたといわれており、今後は規制が強化される可能性も捨てきれません。
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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