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  • ジャンデジック ~人間を愛しすぎたロボットの愛銃~

2017/09/28

笹木恵一

ジャンデジック ~人間を愛しすぎたロボットの愛銃~

出典:amazonビデオ

よいこのみんなごきげんよう! ニチアサの時間が変わるね
多くの子供たちに正義の心と休みの日でも早起きする事の大切さを教えてくれた、あの大切な時間が消えてしまうのは少し残念だね。
今回はかつて日曜朝に緑の星の未来を守るために戦っていた、1体……いや一人のロボットのお話だ。

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誰なのか教えてくれだって?
アイツの名はジャンパーソン。1993年の『特捜ロボジャンパーソン』の主人公ロボットだ。どこから来てどこへ行くのか? その謎は僕たちの夢だった。
他のヒーローとの一番の違い、それは彼の姿が最初からロボットであり、普通のヒーローのように人間の姿を持たない。常にロボットとして戦い生きているのだ。
もう一つ、他のヒーローとの決定的な違いは3つの悪の組織と同時に戦っていたことだ。それぞれが送り込んでくる刺客は、極悪な犯罪者、殺人ロボットやバイオテクノロジーが生んだモンスター等と様々。

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死さえも恐れず三者三様に特化した敵と一人戦う彼にとって『ジャンデジック』は最も頼りになる装備だったことだろう。
通常は装填数999発のレーザーピストルで、一撃でロボットを破壊できる威力のバスターモード、人間相手には動きを抑えるに留めるショックパルスモード、さらに敵の耐久力を計測し状況に応じて必要なダメージを与えることができるサーチレーザーも使用できる。
ジャンデジックは、対象に向けることで相手が人間なのか、はたまた偽装したロボットやモンスターであるかを判別するサーチ機能も持っている。

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もちろん3つの組織を相手にしているので敵の正体の判別は必要不可欠だったが、それ以上にジャンパーソンにとって重要だったのは人間の判別だったといえる。

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特捜ロボジャンパーソン』の世界観は人間とロボットが同じ社会で共存しているものの、ロボットの地位が人間と同等とはいえず、敵組織の1つである『ネオギルド』の首領ジョージ真壁は人間を滅ぼしロボットだけの世界を作ろうとしていた。一方ジャンパーソンは人間とロボットが共存していける世界を望んでおり、その構図はかつてのキング牧師とマルコムXそのものなのだ。

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いや、もしかしたらジャンパーソンの思想はキング牧師よりも行き過ぎていたかもしれない。第30話『爆裂!! 最後の魂』ではロボットを恨む2人の少年からロボットが滅ぶことが人間の為だと言われた際には自分を含むロボットの絶滅を選択しようとする程だ。

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人間のより良い未来を夢見て、人間以上に人間を愛しているアイツにとって、ジャンデジックの機能は敵を倒すためのものではない。愛する者達を殺さないための安全装置なのだ。

笹木恵一

幼稚園時代からレンタルビデオ屋に足しげく通い、多くの映画や特撮、アニメ作品を新旧国内外問わず見まくる。
中学時代に007シリーズにはまり、映画の中で使用される銃に興味を持ちはじめる。
漫画家を目指すも断念した過去を持つ(笑)。

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