- コラム
ゴジラと最前線で戦った人物ランキングTOP 10!
2017/11/16
笹木恵一
すごいー! たーのしー!
2017/09/21
笹木恵一
よいこのみんなごきげんよう!
フィクションの世界における日本は数多くの怪獣や宇宙人と戦ってきた。05年のスピルバーグ監督作品『宇宙戦争』でも、世界各国が火星人の攻撃に屈する中、日本だけは火星製UFOの撃墜に成功しているし、07年の『ティーンタイタンズ 東京で大ピンチ』ではアメコミヒーロー達が手も足も出せない怪獣を日本の特殊部隊が軽々と退治する姿が描かれる等、フィクション世界の日本はまさに“怪獣退治の専門家”なのだ。
今回は日本の怪獣映画のメインストリームである東宝の怪獣映画に登場する『メーサー兵器』の歴史を見ていこう。
出典:モスラ(1961)
61年の『モスラ』に登場する原子熱戦砲は、メーサー兵器の前身だといわれている。とある大国から東京タワーで繭になったモスラを焼き殺すために送られてきた。原子力をエネルギー源とし、パラボラ型の発射装置から高熱の光線を発射する。繭は丸焦げになったものの中のモスラは元気に出てきて、僕ら怪獣ファンはほっと胸をなでおろした。
66年の『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』で初登場して以降、東宝の怪獣映画ではお馴染みの兵器となっていく。後の作品で語られるところによると、先の原子熱戦砲からヒントを得て、日本政府が独自に開発したものだといわれている。
パラボラ型の発射装置を搭載した車両と牽引車に分かれており、パラボラの中心から青白い稲妻状の熱光線を発射する。この光線は強靭な怪獣の細胞をも破壊してしまうほどの威力を持っており、いくつかの作品ではまずまずの成果を上げている。
作品によって細かい改良の加えられた後継機も登場する。
ちなみに『メーサー』の名前は実在の技術である『メーザー』からとられている。詳しいことはわからないが、多分本物のメーザーとは大分違うものだと思われる。
出典:ゴジラVSキングギドラ
89年の『ゴジラVSビオランテ』にて初登場し、95年の『ゴジラVSデストロイア』まで定番の兵器となっていく。殺獣光線車と違い完全自走式で、発射装置にも改良がくわえられパラボラ中央に加え周辺部からも光線が発射される。
92年の『ゴジラVSモスラ』からは二基の発射装置を持つ『93式自走高射メーサー砲』通称ツインメーサータンクと呼ばれるものも登場した。
93年の『ゴジラVSメカゴジラ』では、メカゴジラでも倒せなかったゴジラに無謀にも立ち向かい焼き払われるその姿がファンの涙を誘った。
出典:ゴジラVSモスラ
92年の『ゴジラVSモスラ』に登場。初のメーサー搭載の航空機だが、所属は陸上自衛隊。
外観はコブラ等の攻撃ヘリをジェット機化したようなもので、実際にメーサーヘリと呼ばれることもある。今作ではいまいち影が薄いゴジラに活躍の場を与えるために、勇敢に立ち向かい散っていくその雄姿に僕らは涙した。ちなみに全機落とされるとさっきまで流れていたカッコイイ音楽も空気を読んで演奏をやめる。
04年の『ゴジラ FINAL WARS』は近未来を舞台とした作品だが、ついに手持ち武器のメーサーまで登場してしまった! 『M機関』と呼ばれる常人をはるかに凌駕する身体能力を持ったミュータント兵が所属する特殊部隊が、対怪獣戦において使用する重火器で、劇中では35年ぶりに登場したエビラに地獄を見せた! ベテラン怪獣にも関わらず、人間にポカポカ殴られて倒されるその姿に怪獣家業の厳しさを思い知らされ、ハンカチ無しには見られない。
このほかにも冷凍ビームを発射する冷凍メーサー車と呼ばれるものや、対ゴジラ兵器『ガルーダ』や、特生自衛隊が開発した三式機龍の口内にも搭載されるなど、様々な兵器にメーサーの技術が用いられている。
メーサーの歴史こそ、人間と怪獣との戦いの歴史なのだ。
幼稚園時代からレンタルビデオ屋に足しげく通い、多くの映画や特撮、アニメ作品を新旧国内外問わず見まくる。
中学時代に007シリーズにはまり、映画の中で使用される銃に興味を持ちはじめる。
漫画家を目指すも断念した過去を持つ(笑)。
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