- コラム
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笹木恵一
今回紹介するのは、人気スパイ映画シリーズ『007』9作目『007 黄金銃を持つ男』から、そのタイトルにもなっている『黄金銃』だ!
映画を大まかに解説すると、主人公ジェームス・ボンドの元に伝説の殺し屋『スカラマンガ』から殺しの予告状が送られてくる。殺しの依頼主は誰か、狙いは何なのか? すべてが謎に包まれている。大冒険の末、ついにボンドはスカラマンガの元へたどり着いた。彼の口から明かされる真の目的。それは殺し屋の頂点に立ったスカラマンガ自身がスパイの頂点であるジェームス・ボンドと、世界最強の男を決めるべく、1対1の勝負がしたいというものだった!
プロット、スカラマンガのキャラクター性等、結構熱い展開のようにも思えるんだけど、いかんせん監督のガイ・ハミルトンの良くも悪くも牧歌的かつ荒唐無稽、なおかつ中だるみの多い作風で今見ると少々きつい部分もあるが、間違いなくラストの決闘シーンは熱い。
このスカラマンガの愛銃こそが黄金銃だ。作中でもスカラマンガは正体不明の存在となっているが、使用する武器から作品タイトルでもある『黄金銃を持つ男』の異名で恐れられている。
黄金銃は口径4.2mmの単発式で、特注の弾丸を使用する。この弾丸は柔らかい23金に少量の白銅を混ぜたもので作られており、当たった衝撃で変形し殺傷力を高めるという所謂ダムダム弾と同じ効果を持っている恐ろしいものだ。ちなみにダムダム弾の対人への使用は1899年に世界的に禁止されている。
しかもこの黄金銃、実は『合体メカ』でもあるのだ。
普段は万年筆、シガレットケース、ライター、カフスボタンとしてスカラマンガが身に着けており、殺しを行う時だけそれらを組み立てて黄金銃の姿を現すのだ。
劇中では部下を粛正する際に、そうとは知らない部下の話を聞きながら黙々と組み立てるスカラマンガがなんとも冷酷で恐ろしい。
すでにこの頃の007は登場するガジェット、兵器、乗り物などに仕込まれた男の子心をくすぐるギミックが一つの見せ場となっており、当然子供向けの玩具も数多く発売されていた。この黄金銃もやたら具体的に玩具化できそうだが、調べてみても当時の子供向け玩具は特に見つからなかった(ちなみに劇中に登場する分離式の翼をもつ空飛ぶ車は玩具化されていた模様)。
現代の目から見ると少々タルい映画だが、登場ガジェットや悪役のカッコよさにかけては抜群の魅力を放つ一本なので、007シリーズの他の作品を見て興味を持った方は是非ご覧いただきたい。
幼稚園時代からレンタルビデオ屋に足しげく通い、多くの映画や特撮、アニメ作品を新旧国内外問わず見まくる。
中学時代に007シリーズにはまり、映画の中で使用される銃に興味を持ちはじめる。
漫画家を目指すも断念した過去を持つ(笑)。
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