ピンチはチャンス!! 茨城シューティング苺屋に行ってきた

やってきました、茨城県は古河市。




天気予報は朝まで雨80%だったのにこの青空。
そんな今回の目的地は……




苺農家さんだ!!
 
遂にエンドケイプもサバゲーアーカイブでミリタリーネタを放棄したかと思うなかれ。




放棄なんかしていない。本日はここに来たのだ。
さっそく入ってみようではないか。




当然そこには苺だ!!
だがしかし、この先をどんどん進んで行くと……




なんとハウス内にシューティングレンジが現れるのだ。
 
ここストロベリーファンさんの裏の顔、それこそが《シューティング苺屋》なのだ。
 
どうだこの圧倒的なギャップ。
誰もハウス内にこんな施設が出来上がっているとは思うまい。米軍の衛星写真でもバレないぞ。

と、ここでレンジがなぜ出来たのかという真面目な経緯を説明したい。
このストロベリーファンさんは開園直後に東日本大震災に遭い余震も含めてイチゴにキズが入り売れなくなってしまった。その後東京直近(古河市)にも関わらず茨城というくくりで風評被害を受けてしまい全く商売にならなくなったのだ。
しかも震災の年からOPEN。前年度の売り上げがないため国の保証も受けられず散々なうえ、去年はうどん粉病で大ダメージ。ピンチが重なったのだ。

そこで遊ばせているハウスの活用法をオーナーは考えて導き出した答えがシューティングレンジだったのである。
そこからコツコツと自作出来るものは自作し、今もなお進化中。
僕はこの発想の大胆さがとても素晴らしいなと感動すら覚えた訳で、とにかく行ってみたいと思いすぐにアポを取ったのだ。




的はたくさん。撃ち放題。




木もオーナー自ら切り……




プスッと刺せば……




増えてゆく的。




そんな的の種類は豊富だ。
あらゆるターゲットや遮蔽物、そして距離まで自由に変形するレンジがこのシューティング苺屋の魅力のひとつだ。
とにかく自由度が高く遊びの可能性がグッと広がるシステムになっている。




僕も久しぶりにLVOAをのびのび撃てる時がやってきた。
尖端に取り付けた相棒のグロリアちゃんの初陣でもある。

関連記事：幸運の女神スポッターG




まさかハウス内で撃つ日がくるなんて思いもしなかった。
人生は想像の上をいくね、いつなんどきも。
(シューティンググラス装着済み)




レンジの長さは通常30M。
そしてこのビニールハウスレンジを最大限に活かすと、




最長で75Mが楽しめるのだ。
お台場のガンダムが18Mだから、このレンジがどれだけ長いかよく判るだろう。
僕の視力じゃ全く見えず。




よく見ると柱に74Mの印が。
この辺まで来るともうレンジと栽培エリアが混同し始めてファンタジーの世界だ。
こんな面白い場所ほかにはない。




収穫時にはイチゴ狩りとシューティングが同時に楽しめるかもしれない。
家族で行って子供は苺を食べて、お父さんだけ射撃を楽しんでいるのかもしれない。
ストロベリーファンさんは元々イチゴ狩りも開催しているので、他では決して出来ない面白い企画が生まれそうな予感だ。




そして、CQBを想定した動かせる壁も自作してあるので、クリアリングの練習に来るお客さんもいるそうだ。
もうなんか広いし、この勢いだと屋内フィールドになりそうな予感さえしてくる。




夜間用照明も自作で最近取り付けられた。
弾よけにもってこいなペットボトルカバーである。




なにげないペットボトルターゲットもひと手間加えて、弾が当たるとLEDが点滅発光する仕掛けになっている。
マメすぎるぞ苺屋さん。




ガンレストもある。
bluetoothスピーカーも設置され、好きな音楽でノリノリシューティングも可能。
(ここは苺栽培のハウスだ)




M-132マイクロガンもレンタル可。
(くどいようだがここは苺栽培のハウスだ)




初めて撃ったが射撃音が最高。
この音どこかで聞いた事あるなと思ったら、初期の超時空要塞マクロス的なサウンドに似ているのだ。
撃ちながらミンメイが脳内で歌い出したほどだ。プロトカルチャー。




そんなこんなで大変楽しめた訳で、シューティングレンジ以上の価値を体感できた。
オーナーの弾を飛ばす事に対する知識と情熱も素晴らしく、何気ない話も個人的に勉強になってしまった。
震災後いろいろ大変な事も多かった中で、こういう素敵なアイデアを具現化して未来を切り開くオーナーにとても共感できたし、自分も微力ながら応援したいなと感じた一日だった。
 
ピンチはチャンス!! 苺に幸あれ!!
 
ちなみに……
 

ストリートビューでは思い切りハウス前でグーグルカーを凝視するオーナーを見ることが出来るので是非どうぞ。