- コラム
ちょこっとエアガンレビュー マルシン M649ボディガード
2017/08/18
marodaruma
すごいー! たーのしー!
2019/01/25
marodaruma
皆さんこんにちは。「アッチの方は短銃身」と言われてキレたことのあるマロダルマです。
自分で書いててあれですが、キャバクラでひんしゅくを買うおっさんみたいなジョークですねこれ。
自分のギャグセンスに少々不安を持ちつつ今回の主題に移ろうと思います。
今回は発作的に購入してしまったマルシンのマテバ・リボルバー 3インチモデルのレビューです。
今月は出費を控えるつもりだったのにうっかり買ってしまい、「いや、これは記事を書くための必要経費だよ!」という言い訳をしたいがためにレビュー記事を書きます。
何だその目は! おれはダメ人間なんかじゃないぞ!!!!!
それでは参りましょう。
マルシンのマテバ・リボルバーは、イタリアの銃器メーカー“マテバ”社(2005年に解散)が1990年に発売したマテバ2006Mが元になっています。競技用拳銃として開発されたマテバ2006Mは、従来の拳銃よりも銃身が下の方に位置するよう作られており、これは銃身位置を下げることで上方向への跳ね上がりを抑えることを意図したものであると言われています。
前身モデルとしてMTR-8と呼ばれる拳銃もあり、このころから一風変わった変態みたいなデザインの銃を開発していたことが伺えます。
構造が独特で操作性が悪い、他社の同威力の銃弾を用いる拳銃に比べて大型で取り回しが悪い……といった理由からあまり人気のある機種ではなかったようで、生産は少数に終わり、マテバ社自身も2005年に解散してしまうという、いささか不遇の運命をたどった拳銃としても有名ですね。
日本ではその独特のデザインからか、いくつかの創作作品でキャラクターが使用する銃として登場しています。代表的なのはやはり「攻殻機動隊」の登場人物“トグサ”が使用していることでしょうか。
ちなみにマルシンは過去に攻殻機動隊とのコラボモデル「マテバM2007」をリリースしており、現在でもたまに中古が出回っていたりします
マルシン工業 ガスガン マテバM-M2007 攻殻機動隊トグサの銃
マテバM2007は8ミリBB弾仕様だったのですが、その後オリジナルのマテバ2006M同様の.357マグナム仕様で、かつマルシンのリアルカートリッジブランド「Xカートリッジ」シリーズの1つとして新たに発売。その後もウッドグリップバージョン、HW(ヘビーウェイト)樹脂バージョン……とラインナップを増やしていき、2018年11月には今回紹介する3インチモデルが発売されました。
3インチという短銃身ながらその無骨さは圧巻で、サイズは全長およそ18センチ、全高およそ14.5センチ。
大きさ的にはマルイのグロックよりも更に一回り大きく、一体どこがコンパクトなんだよ!? と突っ込みたくなります。
本モデルはフレームの素材ごとにラインナップが分かれており、
・マッドブラックコーティングABS
・シルバーABS
・ブラックHW
の3種類がありますが、今回僕はブラックHWを購入。
HW樹脂のマットな質感と重量感がたまりません!!
実際重量も結構重く、自宅の電子はかりで測定してみると811g(空のカートリッジ含む)という重さがありました。
フレームの右側面には「MA・TE・BA PAVIA ITALY」の刻印。綺麗に刻まれています。
PAVIA(パヴィーア)とはマテバ社のあったイタリアの都市の名前のようですね。
左側面をみるとシリアルナンバーとSTGA(全日本トイガン安全協会)の刻印。
STGAの刻印が控えめな点に好印象を受けました。こうした、あまりおもちゃ感が出ないようにする工夫は本物に近いほうが好きなエアガンオタクとしては嬉しい点です。
グリップは高級ブナ材を削り出したリアルウッド仕様で、底面にはガス注入バルブがあります。
グリップの長さはロングバレルモデルより短くなっています。実銃では
・2インチ&2.5インチモデル:短グリップ
・3.1インチ&3.5インチモデル:標準グリップ
・4インチ&4.5インチ&5インチモデル:長グリップ
・6インチモデル:エルゴノミクスグリップ
というように、バレル長にあわせてグリップの組み合わせを変えて販売していたようで、マルシンもそれにならったグリップを装着しているようです。
写真だとストロボが反射してしまっていますが、肉眼で見るともう少し暗い色合いで、綺麗にニス塗りされていることがわかります。
写真の丸印の箇所にあるオープンラッチを矢印の方向に押すことで弾倉がスイングアウトします。通常のリボルバーなら下方向にスイングアウトしますが、マテバは上方向。やっぱり変態ですよこの仕様
弾倉の見た目はこんな感じ。弾数は全6発。
カートリッジを挿入するとこういう感じ。
カートリッジは実弾の.357マグナム弾に似せてありますが、実弾より少々細身に作られています。スピードローダーは.357マグナム向けのものが使えなくもないですが、カートリッジも弾倉も実弾と微妙に寸法が違うため、引っかかってしまうことがあります。スピードローダーを試そうとしている方は注意!
ハンマーは他のリボルバー拳銃と比べて飛び出し方が控えめな印象を受けます。シングルアクション、ダブルアクション両方で射撃可能です。
ハンマーをフルコックした状態。
フルコックした状態で中を覗くとファイアリングピンが見えます。銃身が下に寄っているので、ファイアリングピンも奥まった場所にありますね!
アイアンサイトはあまり見やすいとは言えません。照準にはコツが必要でしょう。
外箱はマルシンらしく至ってシンプルなデザインで、MA・TE・BAと書かれたロゴが目を引きます。
箱を開けるとビニール袋に包まれた本体とBB弾、そしてバレル取り外し用レンチが付属しています。
説明書も付属。
お前、なんか、見たことある顔してるな??
説明書にはどこぞの刑事あがり&所帯持ちな新人隊員によく似たイラストのほかに、可変ホップの調整方法も記載されていました。先程のイラストもそうですが、説明書は過去の攻殻機動隊仕様マテバM2007のものを流用しているようです。3インチXカートリッジ仕様はホップの調整方法が変わっているため、別の手順を取らなければなりません。別紙にてその方法が解説されていましたので、画像つきで紹介します。
1.まずは付属のバレル取り外し用レンチを用意します
2.レンチを銃口に差し込み、反時計回りに回します
3.するとバレルがこのように外れます。ちなみに実銃も同じような手順で銃身を交換可能で、任意のバレル長に変更することが可能。
インナーバレル上部、写真丸印内のつまみを時計回りに回すとホップが強くなり、逆方向に回せば弱くなります。別紙には「締め込みすぎると弾詰まりを起こすため注意」という記述がありました。
気温20度の室内で6発撃ってみたところ、初速は以下のようになりました。
1発目:44.78m/s
2発目:39.55m/s
3発目:36.29m/s
4発目:43.50m/s
5発目:46.01m/s
6発目:39.12m/s
使用弾:マルイ ベアリングバイオ0.2g
ガス:マルイ ガンパワーHFC134a
バレル長が3インチしかないことを考えると、冬場の室内で40m/s台後半の初速を出せるのは優秀ではないでしょうか。もう少し暖かくなれば50m/s台くらいは出るでしょう。
箱出しでの試射も行いましたが、ホップ未調整の状態だと7メートル先の的に向かって飛ばすのがやっとという状態。ただ弾道は思ったより素直だったので、ホップ調整は必須です。先程説明したとおりホップを調整しようとするとバレルを分解しなくてはならないため、ゲーム中に調整することが難しいのが難点でしょうか。
遠距離での撃ち合いは流石に難しいでしょう。室内戦、リアルカウント戦、リボルバー限定戦など、特殊ルールの元で力を発揮する銃だと感じました。
6インチバレルモデルだとダブルアクション時にトリガーが重い、という意見を稀に見かけましたが、3インチをダブルアクションで撃ってみた感想としては「そこまで重くねえな」という感じ。
改善されたのか、個体差なのか、個人の感覚の差なのか掴みかねるところです。
遠距離の射撃性能には少し難がありますが、それは短いバレル長ゆえ致し方ないところ。
HW樹脂の質感と重量感、ブナ材のリアルウッド樹脂の艶、カートリッジを込める満足感など褒めるべきところも沢山あります。他の短銃身リボルバーとは一線を画すシルエットは、きっと周囲のゲーマーの気を惹くことでしょう。
プライマリウェポンのライフル、セカンダリウェポンのオートマチックハンドガンに加え、それらが動作しなくなった時の最後の砦……という設定で腰に挿しておきたい一丁です。
ショルダーホルスターを購入して、スーツでコンシールドキャリーも似合いそうですね!
学生時代、FPSゲームをきっかけにミリタリーに興味を持ち、サバイバルゲームの世界にはまりだす。
エアガンの内部・外装カスタム、装備品収集など順調にサバゲ道をエンジョイ中。
自作PC、電子工作・プログラミングにも若干の知識あり。
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