- コラム
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今回紹介するのは戦時中に起こった笑い話や面白い話について。
戦時中は数多くの悲惨な出来事が起きていますが、一方で中にはちょっとしたミスや判断の誤りが原因でとんでもないことが起きて、後世に笑い話として伝わっている話も多々あります。
そこで今回は当時では笑えないけれど、今では笑い話として伝わっている戦争に関する面白い話を7つご紹介したいと思います。
時は1942年。
ソ連軍は飛行機をつかって兵士達をモスクワの南西付近に輸送していました。
そして無事に目的地上空に到達したのですが、兵士達を投下する予定の場所は湿地帯だった上、雪も積もっていたため大隊隊長のヘルムート・ガウディヒ大尉は低空飛行ならパラシュート無しでも降下可能と判断。
そして1000人近い兵士をパラシュート無しで降下させたところ半数以上もの兵士が骨折。
そのまま作戦は失敗におわりました。
By John C. Watkins V, uploaded to en.wikipedia.org by en:User:Jorge1767 – 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link
第一次世界大戦で大打撃を受けたフランスは敵国ドイツに備え、国境にマジノ線と呼ばれる長大な複合要塞を建築することとなります。
この複合要塞には約160億フランもの総工費が投入され、同等額の維持費も投入されることとなりますが、マジノ線のおかげでフランスは戦闘員の不足を補えると考えていました。
そして第二次世界大戦が勃発し、マジノ線の効果を発揮する時かと思いきや、ドイツはマジノ線が建設されていなかったアルデンヌよりフランス国内に侵入。
その後フランスはドイツにあっさり敗北した上にマジノ線はドイツ軍の防衛拠点として使われる羽目になってしまったのです。
By Chris 73 / Wikimedia Commons, CC 表示-継承 3.0, Link
世の中は第二次世界大戦真っただ中。
そんな時、3人のイタリア兵がアフリカで2番目に高いケニア山のレナーナ(4,985m)に挑み初登頂に成功します。
「すごいぞ! イタリア兵!」と思いきや、実は登頂は軍務でもなんでもなく3人のイタリア兵はただのイギリス兵の捕虜。
ただ山に登りたくなったというだけの理由で半年間かけて捕虜収容所で食糧と物資をちょろまかし脱走した挙句、80㎞もの道のり踏破して登頂を成功させたのだとか。
ちなみに登頂後は捕虜収容所に堂々と帰ってきて、イギリス軍兵士に呆れられながら禁固刑をくらったそうな……。
第二次世界大戦の真っただ中。
日本は北部太平洋アリューシャン列島にあるキスカ島とアッツ島を占領していましたが、米軍の反攻によりアッツ島の日本兵は玉砕してしまいます。
パブリック・ドメイン, Link
一方でキスカ島の日本兵も玉砕か降伏かの二択を迫られていましたが、天候が日本軍に味方し、濃霧に紛れることで撤退に大成功。日本軍は一人の死傷者も出すこと無く無事にキスカ島を脱出できたのです。
一方でアメリカ軍は約100隻もの戦艦を動員し誰もいないキスカ島に向かって36センチ砲弾118発、20センチ砲弾487発を使用。さらにその後に34,000名の兵士が上陸。
そして何故か日本兵がいないキスカ島で戦闘が行われ100人もの死者をだしてしまいます。
また、ようやくの思いで何とか日本軍の本拠地として使っていた観測所にたどり着いたアメリカ軍が見たものはペットとして飼われていた2匹の犬でした……。
さらに日本の軍医が撤退の際にいたずら心で「ペスト患者収容所」と書いた看板を残していたせいで再びアメリカ軍は大パニックとなったそうです。
By К.Е.Сергеев – 投稿者自身による作品, CC0, Link
時は1940年。
スペイン内戦に参加していたイタリア海軍の潜水艦「ガリレオ・ガリレイ」はイギリス軍の武装トロール船(トロール網を使用する漁船)「ムーンストーン」と遭遇。
ガリレオ・ガリレイは水上航行に変更し砲戦を挑むが砲手が体調不良に陥っており全然当たらないどころか逆にムーンストーンから砲弾を食らい機長を含む士官が戦死。
ガリレオ・ガリレイの乗組員は即座に艦橋上でシーツを振り回し漁船に降伏。
そして当分の間は「潜水艦を打ち負かした漁船」と「漁船に負けた潜水艦」として話題となったそうな……。
By Fanta – http://vignette1.wikia.nocookie.net/logopedia/images/6/6d/Fanta_logo1.svg/revision/latest?cb=20160410131224, CC 表示-継承 4.0, Link
第二次世界大戦がはじまり、コカ・コーラ社から原液を輸入できなくなってしまったドイツ。
しかしコカ・コーラの味が忘れられないということでリンゴジャムとチーズの製造工程中に生じる副産物にリンゴの搾りかすを投入。
その結果、今でも愛されるファンタが誕生した。
第二次世界大戦中、ソ連はスターリングラード攻囲中のドイツ第6軍を包囲し反攻にでます。
一方でソ連を迎え打つドイツは保有していた100両もの戦車の導入を決意。
しかし、いざ戦闘になるとまともに動いた戦車はたった20両程度でした。
その理由はなんと「ネズミ」。
カモフラージュのために戦車にかぶせておいた藁を目当てにネズミが寄ってきて、藁と一緒に戦車の配線を次々と噛み千切ってしまっていたのです。
その後はネズミに負けた機甲連隊として少し有名になったそうな……。
いかがでしたか。
中には少し過激な話もありましたが、お楽しみいただけたのではないでしょうか。
もし当事者だったらと考えるととても笑えませんが、今となっては殆どが笑い話ですね。
ちなみにイタリア軍にはもっと沢山の面白い話がありますので、また機会があればご紹介させていただきたいと考えています。
元々はインドア派だったが、体力の衰えを感じはじめたため、体を動かす趣味を探してサバイバルゲーム初参加。
それ以降というものサバイバルゲームの魅力と銃の魅力にひきつけられ、今では猟銃免許や狩猟免許まで手を出して本物のショットガンを背負って山でイノシシやシカを追うまでに。サバゲーやアウトドアの魅力を知ってもらうために今日も熱意執筆中。
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