- コラム
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2019/02/14
笹木恵一
すごいー! たーのしー!
2018/11/8
笹木恵一
君は『シャークネード』を知っているかな? 「シャーク」と「トルネード」が合わさって「シャークネード」! 竜巻と共に空から降ってくるサメをバンバン撃ち落とす最高の馬鹿映画シリーズの最新作『シャークネード ラスト・チェーンソー』が絶賛公開中ということで、今回はシャークネードシリーズの魅力を語らせてくれ!
サメの大群がトルネードに巻き込まれた! 大量のサメを吸い込んだトルネード“シャークネード”がアメリカの海岸に上陸! このシャークネード、トルネードの威力で回りのものを吹き飛ばすだけではなく、吸い上げたサメを周囲にまき散らすというとんでもない自然災害! しかも洪水まで起こし、空も陸もサメだらけ! サーファーで海の家を経営しているフィン・シェパードは毎回シャークネードと遭遇することになる!
映画の予算の都合か、いいかげんな脚本の両方のせいで軍も警察も出動する気配が全く見えない! しかもなぜかシャークネードはフィンのことをピンポイントで追ってくるというご都合主義! そうこうしているうちにサメがミサイルの様に飛んできて人々を殺しまくる! そして毎回パワーアップしていくシャークネード! こうなったら主人公としての責任でシャークネードと戦い続けるしかない! 仲間たちと共に無謀ともいえる作戦を繰り返すフィン。果たしてシャークネードの脅威から人類を救うことができるのか!?
アメリカのケーブルテレビ局Syfyチャンネルが製作したテレビ映画。
ともかく馬鹿! こんな馬鹿映画は見たことが無い! サメといえば、海で泳いでいる人の下の方からゆっくり忍び寄ってガブっといって、ワーキャー騒いでいる人が、何だろう、おぼれてるのかな? って思ったら浮かんでこなくて血が浮かんでくるっていう怖さがあると思っていたが、本作ではそんなシーンはほぼない! まるでミサイルの様に空から降ってきて、手やら足やらを食いちぎって去っていく!
当然銃もいっぱい出てきてバンバン撃ちまくる、いや撃ち落とす! サメを撃ち落とす! なんかもう言葉として、シチュエーションとしておかしい! 最終的にはサメ相手には銃よりもチェーンソーだ! チェーンソーでトルネードに飛び込んでいくお馬鹿者たち!
ストーリーのとこでも書いたけど、軍隊が出ない! 警察も仕事しない! 誰もそのことについて何も言わない! 一作目は特に低予算なので、シーンによってコロコロ天気が変わるし、シャークネードが来て国中大パニックのはずなのに主人公たちの後ろをのんきに走る乗用車。そもそも主人公たちが助けに行くまでこの一大事に気付かないサブキャラ達。無意味な爆発、無意味なパツキン美女とツッコミだしたらキリがない!
しかもこの馬鹿映画、大ヒットしちゃったもんだから2作目3作目とドンドン新作が作られる! 新作が出るたびに確実に予算が上がっていることはわかるのだが、作ってる連中も馬鹿なもんだから、まさに金の使い方を知らない奴に大金を与えたらどうなるかの見本として最適、ただ単に馬鹿なシチュエーションがもっと馬鹿になっていくだけという豪快っぷり。3作目までは辛うじてちゃんとした話になっているが、4作目以降はもはや話の筋は二の次。いかにどうかしているシーンを作るか、そのつなぎとしてオマケ程度のストーリーが語られる程度と、もう映画というよりおバカ映像の見本市。
シャークネードが燃えたり、電気出したり、放射性物質をまき散らしたりとやりたい放題になっていくのだ! 戦う人間サイドもサイボーグやらロボットやら魔法使いやらと徐々に知能指数が下がっていく! もうだめだ、もう誰も止められない。しかしこんだけフルスロットルで飛ばしてたらネタも尽きてくるんじゃないのかと心配しているところで、次で最終作と潔い引き際、馬鹿でもそこだけはわかるらしい、っていうかここでやめなきゃ後はもうつまらなくなるだけだ。最高潮に盛り上がったところで居なくなる、まさに馬鹿映画界のキャンディーズ! 最高にイカれたシャークネードシリーズの最新作はシリーズ初の劇場公開! みんな絶対観に行こうぜ!
幼稚園時代からレンタルビデオ屋に足しげく通い、多くの映画や特撮、アニメ作品を新旧国内外問わず見まくる。
中学時代に007シリーズにはまり、映画の中で使用される銃に興味を持ちはじめる。
漫画家を目指すも断念した過去を持つ(笑)。
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